『なれる!SE12 アーリー?リタイアメント』感想

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なれる!SE (12) アーリー?リタイアメント (電撃文庫)
なれる!SE (12) アーリー?リタイアメント (電撃文庫)

 

 

※ネタバレ注意

 

 

夏海公司さんの『なれる!SE 12 アーリー?リタイアメント』を読了したので感想を書きたいと思います。
ついにあの人の正体が明らかに…!

 

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☆室見の謎がついに明らかとなる


今回は11巻からの続き。
偶然通りがかった謎の女子高生が室身を『七隈さん?』と呼んだところから。
いやいや室見だから、と思うもどうも様子がおかしい。
さらにその日以降、室見の叔父の登場などの出来事なども。
室身の様子はおかしくなり、ついには無断欠勤、挙句退職の話が……。
叔父よって彼女の過去が明らかとなり、物語は一気に進展。
桜坂は紆余曲折の末、室見の退職を阻止するべく立ち上がる。
ザックリまとめるとこういうような感じです。
ちなみに相変わらずのブラック激務で、室見が抜けたことによってさらなる激務になっとりました(笑)
とにもかくにも室見の素性が明らかになってスッキリしましたね。
室見の身辺については、彼女の何も無い部屋の登場や明らかに社会人らしからぬ容貌などもあってどうにも謎めいていたので。

 

☆幸せを決めるのは、周囲の物差しではない


室見をスルガシステムに留まらせるにあたっての桜坂の葛藤が一番の山場だったように思います。
世間の常識、真っ当。
それに則って生きれば幸せになれる。
……果たして本当にそうなのか?
という疑問。
まあ、疑問に気付かせてくれたのはバイクで颯爽登場したカモメさんでしたが(笑)
世間の常識や真っ当、そういった物差しの外れない範囲で生きるのは、ある種の安心感があるとは思います。
みんなと同じ。
つまりはそういうことです。
けれど『みんな』という単位すらも今やあやふやなような気がします。
ある出来事がきっかけで『みんな』が保有する意見がコロッと変わってしまうこともあります。
そんな物差し、あてにできない。
大事なことは、自分がどう思い、そしてどう思いたいかだと僕は感じる。
この巻の場合だと、室見の叔父は世間という物差しでもって室身の人生をいわゆる『みんな』という形に変形させようとしたけれど、室見がどう思い、どう思いたいかについてはまるで考慮されていなかったことが問題。
そしてその問題を桜坂が突いたという。
室見がスルガシステムに入ったきっかけこそ、叔父の手によるものだったけれど、そこから先に勝ち得た実績や人徳は、室見が勝ち得た居場所。
どう考える角度を変えても、死守せねばなるまいて。うん。
桜坂、グッチョブ!

 

☆まとめ


毎度毎度、桜坂が大ピンチに陥ってその末どうにか切り抜ける。
その怒涛の展開に「よっしゃ!」と読んでいて思わずガッツポーズしてしまう勢いのこのシリーズなんですが、今回はドラゴンボールでなかなかやってこない悟空がようやっと来てくれたような頼もしさを感じさせ、いつもとはちと趣が違って新鮮でした。
しかしいつも思うのは、スルガシステムのようなブラックはいったいどれぐらい実在するんだろうなぁということ。
きっと実在する。
そしてそれは珍しいことではなさそう。
戦慄を禁じえないですな……。

 

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