アナタが最期にしたいことは何ですか?短編小説『最期バーガー』

saigobaga

 外から聞こえる爆音。
 轟音。
 戦闘区域を離脱してなお地響きが伝わってくる。

(いつまで続くんだろうなぁ、この戦争は)

 ロボットのコックピットの中にいる俺は、腰をシートに預けてメシが届くのを待っていた。
 戦争中はメシだけが唯一の楽しみだよ。
 

「お待たせー」

 配給係のサニーがコックピットのハッチを開けて顔をのぞかせた。

「おっ、待ってたぜ」

「お腹空いている?」

「空いてる空いてる」

「へぇ。パイロットって座ってるだけの割りにカロリー消費すんのね」

「阿呆か。命かけてんだからギャリギャリ消費してるっつーの。おっ、今日はバーガーか。いいな」

「好きでしょ? でっかく作っといたから」

「サンキュー、大好物だぜ。んじゃさっそく……」

 そのとき、非常警報が鳴り響いた。
 
 
『敵襲!敵襲! 戦闘員は速やかに配置につけ!』
 
 

「チッ、これからメシだっつーのに」

「残念ねぇ」

「仕方ねえよ。敵はこっちのメシ事情なんか考えちゃくれねえ」

「食事預かっておくわよ」

「んや、持ってくわ」

「えぇッ、戦いながら食べるの!?」

「熟練のパイロットならいける」

 
       *
 

 いけなかった。
 出撃したものの、敵の数は膨大で、こちらは明らかに劣勢だった。
 メシなんて食う暇もなく、俺は自分が乗っているロボットを操縦することだけを考えていた。
 けれど、逃げることもままならず、ついには被弾。

(くそっ……)
 
 制御系統が完全にイカれた。
 もう動かすこともできない。
 おまけに火災まで起こっていやがる。
 

(ここまで、か……)
 

 俺は手を伸ばして、サニーが作ってくれたバーガーを一口食べた。
 ハンバーグには味が染みていて、口の中いっぱいに肉汁が広がった。
 

※あとがき
『激しい昼食』というお題で書いた即興小説を、加筆修正した作品です。
問題となったのは「どう激しくするか」でした。
デカ盛りメニューをウオオォォ!!って食べる話にしようかとも考えたんですけど、ウオオォォ!!って食ってその後は?って考えると何も思い浮かばなかったんです(苦笑)

でもデカ盛りメニューって一度チャレンジしたいなぁと思ってるんですよねぇ。
絶対食べきれないとは思うけど。
 

 

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