本レビュー 桜井美奈『きじかくしの庭』 ネタバレ注意

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きじかくしの庭 (メディアワークス文庫)
きじかくしの庭 (メディアワークス文庫)

 

※ネタバレ注意

 

第19回電撃大賞で大賞を受賞した桜井美奈さんの『きじかくしの庭』を読了したのでレビューしたいと思います。

 

☆電撃の幅の広さを思い知った


メディアワークス文庫から出ているので、従来のラノベという括りからはみ出した一般作的な趣であると踏んで読んだのですが、予想以上に一般作やってて驚きました。
メディアワークス文庫からはほかにも多くの一般作的な作品が出版されていますけど、この作品が大賞を取ったということがもう、電撃の幅の広さを示してると僕は感じました。

 

 

☆アスパラの成長に合わせて


タイトルの『きじかくし』というのはアスパラのことで、高校教師の田路がなりゆきで生徒から引き継いで育てることになったのですが、これがもうベストチョイスだったなと。
作品中の説明によると、アスパラは収穫まで三年かかるとのことで、田路は三年間アスパラの面倒を見ることになるのです。
その一年ごとを一章ずつに充てて三章+エピローグにしてあるところがテクニカルでした。

 

 

☆ありがちではあるけれど


物語の内容自体は割とよくあるような内容なのですが、個々の登場人物の気持ちを平易な文章でわかりやすく、でもしっかりと掘り下げて執筆されているところに作者さんの力量を感じました。
あとアスパラという全章共通のアイテムが、陳腐さを消しているのかもしれません。
個人的には三章の祥子が一番好きになれた人物です。一番激しくぶつかって、一番悩んでいたから。また、その分だけ問題が解決したときの成長ぶりがより多く感じられたのも、僕の中で好感度が高い理由です。
キャラを悩ませて成長させるって難しいですよホント……。

 

以上、桜井美奈さんの『きじかくしの庭』のレビューでした。
心温まる物語です。元気がないときに読むとふんわりと優しい気持ちになれること請け合い。
ほかにも作品があるとのことなので、そちらも機会があれば読んでみたいと思います。

 

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