2015年6月

短編小説

己の余命を知った魔王は勇者を幼いうちに倒してしまおうとするが……。短編小説『魔王、シナリオ通りにいかず』

「我の余命は残すところあと十二年といったところか」  未来を予知することができる。それは言うまでも無く偉大な力であって、我は誇らしく思っている。  が、時に偉大な力は己をも追い詰めてしまうのだと、このとき悟った。  我は…