ちきりんさんの『自分のアタマで考えよう』を読了したので感想をば。

一方向しか読み取れない…
ある情報から楽観的なことしか読み取れない、反対に悲観的なことしか読み取れないのは、読み手に最初からバイアスがかかっているからです。
でも、たとえ正しくても、それは知識であって思考ではないのです。 せっかく新しい情報を見たのに、すでに頭の中にある知識をひっぱり出してきたら新しい思考は生まれません。
失業率でも大学生の就職率でも何でもイイんですけど、僕はとかく数字を出されるとどうにもそれだけを見て、自分の経験やら知識やらを頼りにサクッと結論を出してしまいがちです。
数字って妙な説得力あるんですよねぇ…。
単純に、僕が数字に弱いってだけかもしれませんけど。
ただ、その数字や自分の知識だけで判断するのではなく、その数字をさらに細かく分析することによって別の物が見えてくることもあることが、この本を読んで分かりました。
そもそも、物事が一側面だけしか存在しないなんてことはないんですよなぁ。
そこんとこ、分かってるつもりになってましたなぁ僕は…。
実践形式で!
「考える力をつけたい!」と言いながら、本ばかり読んで情報収集に時間を使っていても、考える力はつきません。自転車に乗れるようになりたいなら、自転車についての本を読むのではなく、実際に自転車に乗る時間を増やすのがもっとも有効です。
日々目にする新聞、雑誌の記事や広告、さらにはブログやツイッターなどネット上で目にとまった情報のうち、気にかかった情報に関してだけでも「なぜ?」「だからなんなの?」と考えるクセをつければ、今まで見えなかったさまざまな社会の動きが見えはじめることでしょう。
小説を書き始めたばかりの人にありがちなんですけど、小説の書き方の本をやたらと収集して読んで、それで小説を書かない人って結構いるんですよね。
うん、意味ないw
だったら書き方の本なんて読まないでどんどん書いていったほうがイイですよ。
僕は小説を書きまくってから書き方の本を読みました。
そうすると、ちきりんさんが言うところの「なぜ」が出てきたんです。
でも、テレビやネットに溢れるニュースについて僕は「なぜ」はそこまで出てきてないですねぇ。
情報として仕入れ、そこで止まってる感じ。
「なぜ」を増やしていこう。うん。
僕にとって大切なコト
世の中は複雑です。大事に思えることはたくさんあります。でも、だからこそ「その中で、もっとも大事なことはなんなのか?」という点を見極める必要があるのです。そして、多くの選択肢の中から大事なものを見極めるためには、あえてシンプルな基準が必要なのです
ここ最近、僕は「可能な限り本屋には行かない」という目標を掲げています。
というのも、本屋でできることはAmazonでもできるからです。
そしてAmazonを使えば「時間の節約」につながります。
ここで僕が作った僕の基準は「時間の節約」です。
この基準に従うと、本屋へ行くという選択肢はバッサリと切られます。
けれどこれはあくまでも僕の基準です。
本屋に行って棚を眺め、背表紙を見ることで本との未知の出会いがあり、それが楽しくて本屋に行ってる人もいます。
それはそれでイイんです。
そこには僕の基準とは別の基準があるだけですからね。
要は、「自分の基準」を持ったほうがイイぜ、ってことですな。そうすると、物事を決断しやすくなり、前へと進めます。
『自分のアタマで考えよう』には、これをもっと分かりやすく、より深く書かれています。
この記事で紹介したのはごくごく一部ですので、是非読んでみてください。
オススメでっせ!
売り上げランキング: 2,220