経験するから強くなるんだ。短編小説『戦って経験を』

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 平原を、
 森を、
 山道を、
 時には洞窟を彷徨い歩く。
 道中は魔物と遭遇することは珍しくなく、俺は仲間と共に剣を振るって戦う。
 仲間たちの援護もあって、俺は魔物に勝利する。
 

 旅先の町では疲れを癒すべく宿に泊まる。
 いくばか金は取られるけれど、魔物を討伐した際に得た路銀があるので金には事欠かない。
 むしろ余裕があるほどだ。
 宿に泊まりホッと一息つき、俺は改めて自分と仲間たちを見やる。
 俺たちは間違いなく強くなっていた。
 それもこれも、道中に多くの魔物たちと戦闘を繰り返してきたからだろう。
 これからも俺たちは強くなり続け、いずれ合間見えるであろう大魔王を倒してみせる!

       *

「目ぇ疲れたぁ~」
 わたしは一旦セーブし、携帯ゲーム機の電源を切った。
 それから目薬を差す。ひんやりした液体が眼球をまるっと覆う。
 くぅ気持ちぃぃぃ。
 ふと部屋の時計に目を移すと、深夜二時を回ったところだった。
 明日は学校が休みだから問題ない。
 受験を終えた高校生の身分なので、もう毎日が夏休み状態なんだけどね。
 さて、と。
 わたしは再びゲーム機の電源をつける。
 主人公の勇者とその仲間たちが画面内を移動し、町を出た。
 それからうろうろと歩き回り、モンスターとエンカウント、戦闘が始まった。
 今日はどれぐらいまでレベル上げよっかなー。
 その後わたしは、明け方まで経験値稼ぎに勤しんだのだった。
 

あとがき

『彼が愛した経験』というお題を元にして書いた即興小説を加筆修正した作品です。

愛した経験……うーむ、と考えたところで『経験値』というゲームでお馴染みの言葉に思い当たり書いたのが本作です。

ゲーム中の主人公も、自分の経験によってレベルが上がっているわけで、数々の戦いの思い出を愛しているんでないのかなぁとか思ったり。

全然関係ないけれど、最近ドラクエ5がやりたくて仕方がない。
 

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