『現実脱出論』感想

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現実脱出論 (講談社現代新書)

 

 

※ネタバレ注意

 

 

坂口恭平さんの『現実脱出論』を読了したので感想をば。

 

☆一筋縄ではいかない本


なんとも形容し難い本でした。とりあえず解りやすさはあまりないです。
独特の比喩や体験談、作者自身の思考の有り方などの説明などを読んでいると、ジェットコースターに乗っているかのような気分になりました。
読み終えてなお理解できなかったところは多々ある。
けれど、好みなんでしょうが僕はこの作者さん独特の文体がとても好きです。自分の思考を解放し、即興で音楽でも奏でているかのような。

 

☆現実以外の空間、それが思考の巣


この世界は『現実』という空間ひとつではない。各々の『思考』という別の空間が存在する、というところはとりあえずわかった。
その、いわば『思考の巣』の中に篭もり創造することの大切さも。
自殺者の多くは、この思考の巣の存在を忘れ、現実という空間しかこの世にはないと思いこみ、自身の心を磨耗させ、押し潰されてしまったのではないのだろうか(これは僕がこの本を読んで得た感想)。
たしかに常に現実を見て、窺い、自分の行動を決定付けているなぁと痛感した。
それは創作においても。ただ、実際のところ現実で生きているわけで、そこのところは難しいなとも……。

 

☆まとめ


僕はこの本のタイトルを見て『現実は見る角度次第で違った見え方もする』みたいなことを述べている本なのかな、などと邪推していたんですけど、全く違っていました。
現実の存在は認め、それとはまた別の『空間』が存在する、というなんとも独特な知覚の作者さんでした。
機会があれば再読したいです。未だ理解のおよんでいない部分があるので。
ただ、読んでみると、少し気持ちが楽になる。
そう思える本であったことが、一番嬉しかったですね。

 

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