元古本屋店員が語るベストセラーの末路。輝けるうちに輝くんやで…。

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カカオ
どうもお疲れ様です。
カカオ(@kudoshin06s)です。

出版不況とはいえ、毎年何かしらベストセラーが生まれていますよね。

古本屋に行けば、高価格買い取りリストに売れてるタイトルが載っていたり。

僕は以前、古本屋で働いてたんでベストセラーが出るとワクワクしましたなぁ。

はよ来いや、とw

発売日に買ってすぐ読んで買い取ってもらう、なんて人もいましたねぇ。

そんなベストセラー作品だけど、いつまでも僕が心待ちにしていたかというとそうでもない。

これから語るのは、ベストセラー作品の切ない末路です…。

この記事に書いてあることは、僕が働いていた古本屋の場合です。査定の方法や本の扱い方は店によって大なり小なり違います。

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第1ウェーブ「高く買い取りまっせ!」


基本、本の査定って状態見たりするんだけど、ベストセラーに限っては水濡れでもしてない限りは即買い取り決定。

しかも他の本より高価格に買い取るよ!

わざわざお店まで来て頂きありがとうございますっ!

ってなもんですわ。ガハハ!!

で、売場に並べてみるとすぐさま捌けるんだから最高に気持ちがいい。

カカオ
高く買い取るからもっと来てくれえええ!!

って願うばかりでした。

第1ウェーブが全盛期っすね…。

第2ウェーブ「来れば買い取るのにやぶさかではないよ」

世の中がベストセラー作品の熱から冷めてきた頃。

古本屋で何が起きているかというと、徐々にベストセラー作品を売りに来る人が増えてくるんです。

買い取り価格は全盛期に比べると下がりますな。

それでもまだ買ってくれる客はいるんで、こちらとしてもまぁ買い取るよね、みたいなノリw

ここからどんどんテンションが下がってくるぞ…。

第3ウェーブ「あ、またですか…」

世の中がもう別のベストセラー作品をちやほやしてる頃。

古本屋では、元ベストセラー作品の増え続ける在庫にうんざりしている。

買い取り価格はガッツリ下がるのは語るまでもない。

お客さんの中には

え? こんなに安いの!? ベストセラーやで!? もっと高く買い取ってよ~!!

なんて言ってくる人もいる。

お客さん、過去のベストセラーってめっちゃ古本屋に流れてくるんやで…。

それでも買い取るけど。

第4ウェーブ「(引き出し行きやな)」

もはや世の中からタイトルすら忘れられてしまった頃。

僕の古本屋では元ベストセラー作品が来ると、どんなにキレイな状態でも無条件に最低価格で買い取ってました。

それでも買い取ってたんだから、僕が働いてた店は良心的だと思う。

中には買い取らない店もあるんじゃないかな。

というのも、売場の棚には元ベストセラーがずらりと並んでいる。

続刊が順番に並んでるんじゃないぜ?

同じ本がずらりと並んでるの。

え、なに、残像拳?ってレベルで。

この段階まで来ると、値を100円に下げても売れない。100円版の元ベストセラーの山が棚に突っ込まれていくだけ。

場所を取ってしまうため、棚の下部にある引き出しの中に格納していく。

カカオ
(お前、昔は輝いてたのにな……)

などと思いながら、僕は元ベストセラーを引き出しに入れて閉じた。

一応言っておくと、引き出しに入れた元ベストセラーが日の目を見ることはまずない…。

第5ウェーブ「段ボールに放り込んどくね」

買い取り客すら元ベストセラー作品を持ってこなくなった頃。

古本屋では何が起こっているのかというと、売場の棚、そして引き出しにぎっしり入っている元ベストセラー作品の大移動です。

別の買い取った本だって陳列しなければいけないというのに、元ベストセラーは引き出しまで圧迫。

しかも在庫は減る気配がない。

仕方ないんで段ボールに放り込んで倉庫に持って行きます。

倉庫に行くと、段ボールの山が高く積まれていたんですよねぇ。

僕にはあれが本の墓場に思えてならなかった…。

第6ウェーブ「サヨナラ…」

もはや店員の僕ですら元ベストセラーの存在を忘れた頃。

倉庫のスペースだって無限大ではないんで、いつかは廃棄しなくてはいけないときが来る。

廃棄するのにもお金はかかっていたらしいんだけど、だからと言って倉庫をパンクさせるワケにもいかない。

じゃあどーするか。

僕が働いていた店では、週に1回ぐらいの頻度でリサイクル業者っぽい怪しげなオジサンがトラックで来てたんですよ。

普段は値段がつかなくて廃棄した本を回収してるんですけど…。

元ベストセラーが入った段ボールを、トラックの荷台に放り込むんです。

カカオ
(じゃあな、元ベストセラー。また会う日…はもうないけど)

などと思ったかどうかは分からんです。覚えてない。

まとめ

以上がベストセラーの末路でした。

個人的には引き出しに入れる瞬間が1番切なかったですねぇ。

明るい場所からついに闇黒の世界へ…みたいな。

僕はベストセラーが世に現れるたびに

 

輝けるうちに輝けよ…

 

と思わずにはいられなくなってしまった。終わり。

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