本レビュー 道尾秀介『カササギたちの四季』(ネタバレ注意)

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※ネタバレ注意

 

カササギたちの四季 (光文社文庫)
カササギたちの四季 (光文社文庫)

道尾秀介の『カササギたちの四季』を読了したので、早速レビューをば。

リサイクルショップ・カササギに勤める主人公の日暮(主人公)と店長であり友人の華沙々木が、商売先で起こった事件を解決していく。店に入り浸る中学生の菜美も加わって、物語は展開していきます。

名探偵気取りの華沙々木を、日暮が影でフォローしているのが面白かったけれど、そうする理由もしっかりと描かれていて説得力もありました。

各話の冒頭の部分をパターン化しているのも面白かったし、安定感を持たせる意味でも一役買っていましたね。

ミステリーではありますが、全四話の連作形式で、サクッと読めます。

1日1話ずつ読んで4日間かけて読了する、なんていう読み方もいいかもしれません。

カカオ
以下はネタバレ有りの感想です。これから読む方や読むかもしれない方はスルーすることを推奨致します。

 

どの話も面白かったのですが、やはり4話目の和尚の話が1番良かったです。

1~3話目の冒頭部分では常に和尚が半ば恐喝めいた買取で金を得ていた描写がされていたので、どんな人物なのかと思ってみれば、とても優しいお父さんでほのぼのとした気持ちになりました。

ラグビーボール型の貯金箱を壊したいと思う息子の気持ちが複雑でしたね。単純に菜美を庇いたいという気持ちだけじゃなく、本当に壊してやりたいと思う気持ちもあって。

ラストの和尚と息子のやり取りには感動を覚えました。

難解な事件を扱ったミステリーが大好物ではありますが、こういう心を重視したミステリー作品もいいですね。

自信を持ってオススメできる作品です。

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