『パニッシュメント』感想。

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※ネタバレ注意

 

パニッシュメント (ガガガ文庫)

 

江波光則さんの「パニッシュメント」を読了したので、その感想をば。

 

ラノベにしては

表紙を見た感じでなんとなくボーイミーツガールというか、ラブコメめいた物語を想像していたのですが、読んでみたらそんな感じは微塵もありませんでしたw

新興宗教の教祖を父に持つ主人公の郁、その宗教に母親がのめり込んでしまった常盤、タロット占いでクラス内での地位を確立しつつある七瀬。

郁は常盤にその宗教が自分の父親がやっているとは言えずにいた。郁と常盤は内心で想い合っていた。

だがあるとき、どういうわけか七瀬が郁に接近し宗教の教祖が郁の父であることを看破してしまう。七瀬は郁を半ば脅迫し彼を自分の思い通りにする。

それだけではなく、クラスメイトの中心的人物を陥れてその地位をも揺るがそうとする。

ね、全然ラブコメじゃないですよねw

でもこの重いけど人の気持ちが錯綜しぶつかり合う展開は読み応えがありました。というかラノベではなく一般でもいけるかと。

 

宗教に踏み込む

とにかくこの作品では宗教と神様にやたらと触れています。

人の心を支える役割を宗教が担っている、というようなニュアンスでしたね。

その人の心というのも一言では言い表せなくて、傲慢や強欲、悪意なども入り交じっているので、見る角度を変えるととんでもなく黒いモノに思えてしまう。

ただ、たとえば初詣でお賽銭を入れて願いことを念じる。あれも宗教です。まあイベント的な側面もありますが、ああいったところでも人の心は支えられたり癒されているわけですから、一概に宗教を批判はできません。

僕の個人的な考えですと、さじ加減が大事かなと。

この物語に登場する常盤の母親のように娘のロードバイクを売り払ってそのお金をお布施にしてしまうぐらいにまで没頭してはいけないかなと。

【まとめ】

文体や使われている言葉などからも、ラノベだけどラノベとはどこか一線を画しているような趣が感じられる新鮮な作品でした。

こういう作品に出会うと、ラノベという枠というか間口の広さに驚かされますね。まだまだ可能性を秘めているジャンルだと感じますね。うん。

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