『TOKYO 0円ハウス 0円生活』感想。生きることそのものを創意工夫で楽しもうという気概を見習おう。

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夢中でページを繰ってしまった。

TOKYO0円ハウス0円生活 (河出文庫)

 

0円のおうち

『独立国家のつくりかた』などでも知られる坂口恭平さんの本です。

ホームレスの鈴木さんが手作りした家やその生活ぶりを取材し、この本に記している。

そこから導き出される家のあり方、生活のあり方、生きるということは?という壮大な問いにまで踏み込んでいるのがスゴイ。

読んでいて引きこまれていきましたねぇ。

ちなみに、僕は便宜的に「ホームレス」という言葉を使いましたけど、この本に登場する鈴木さんはホームレスではないですね。いやホントに。

彼らは、「東京の遊牧民」とも言えるのかもしれない。

そう、遊牧民という呼び方がしっくりきます。

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悲観的ではない。

しかし生活のこととか考えると不安とかないのかなぁと読みすすめたんですけど、

 

鈴木さん自身の今の生活が充実しているのが大きいと思った。否定的な、悲観的な言葉が飛んでこない。自分の生活に可能性を感じている。それが、僕が興味を深めたきっかけである。彼は自分の生活を本当に楽しんでいた。

 

可能性
これを鈴木さんは感じ取り、日々の創意工夫で実現しているから悲観的ではないのだなと僕は思いました。

鈴木さんの家は廃材や捨ててある物を使って0円で作っていて、電気なども創意工夫でどうにかしてしまっている。
おおイイじゃないですか!と思ったけど、どうも鈴木さんとしてはちょっと複雑な気持ちらしい。

 

「本当に物を大事にしない人が多すぎるよ」 鈴木さんは嘆いていた。

 

断捨離系ミニマリストはもうちょっと考えたほうがイイね。
ただ、

 

まだ使えるものでも新しいものが手に入ると、その途端にいらなくなってしまう。都市における「ゴミ」というものの矛盾。それと、鈴木さん自体が持っている生活のアイデア。その二つがミックスされてこの、「総工費0円の家」  は出来上がっているのである。

 

なるほど。
断捨離したいなぁと思った人は、捨てたり売却したりする前に、鈴木さんのような都会の遊牧民の方々に一度家の品々を見てもらうのがイイです。

 

まとめ

とにかく鈴木さんの生活ぶりがクリエイティブ!

 

都市に散らばっているものは、すべて転用が可能である。ゴミなんかないのである。無限の可能性があるのである。

 

ワクワクしてきますねぇ。
こういう方々は、災害が起こっても強そう。

もっとも、0円で生きて0円で家建てようぜ!っていう本でもないと思うんです。
生きることに対して肩の力を抜いて、楽しんでいこうよ。
そんな、暖かいメッセージが伝わってきました。

僕も、彼らの生きることそのものを創意工夫で楽しもうという気概を見習おう。

TOKYO0円ハウス0円生活 (河出文庫)
河出書房新社 (2014-11-28)
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