※ネタバレ注意
どうもお疲れ様、カカオ(@kudoshin06s)です。
今回は…
『弱キャラ友崎くんLv.8.5』を読了したので感想をば。
全巻の内容をサクッと知りたい方は以下の記事をどうぞっ!
以下は読了した直後の僕のツイートです。
短編集なんですけどメインストーリーに影響大でしたw
日南にまつわるエピソードが特に…。かなり日南の個人的事情に踏み込んでましたね。
また、本編には影響ないけど短編集ならではの笑える話も収録されていました。
1冊でいろんなキャラ視点で物語を楽しめる満足度の高い1冊だったと思います。
以下はネタバレ盛りだくさんな読んだ人向きの内容なので、まだ読んでない人は撤退しよう!
短編集なのでエピソードごとに感想を書いていきます。
目次
『弱キャラ友崎くんLv.8.5』感想
1.ファースト・クリスマス
クラスの皆で文化祭後の打ち上げをお好み焼き屋でしてたお話。
読みどころは以下の2点かなと。
- 菊池さんと日南が何かを話していたが聞こえなかった
- 友崎と菊池さんの初クリスマスでイチャイチャ
菊池さんと日南の会話はおいおい分かるだろうと思ったのでそこまで気にはならなかったですw
友崎と菊池さんのイチャイチャは、打ち上げ後に良い感じに二人きりにしてもらえたことで実現。
なんだかんだで良い人たちのグループにいますよなぁ友崎。
でも8巻の終わり方を考えるとちょっと心配になる…。
来年も……とか約束してましたけど、アカン予感しかしません(苦笑
2.名もなき花
日南の中学時代の話……なんですけど、本編レベルで重要なエピソードでした。
冒頭では二人の妹とゲームをする日南。
けれどその後のシーンでは妹のうち一人はなぜかいなくなっていました。理由は語られていません…。
ただこの話のメインは、
- なぜ日南がアタファミをプレイするようになったのか
- なぜ全国レベルのプレイヤーになったのか
この2つがポイントだと思いました。
日南は中学時代にバスケで全国1位を目指していたけど2位に終わり、その結果に絶望したようです。
何に絶望したのか。
自分と同レベルで全国1位を目指していた人間がいなかったことだと僕は感じました。
他の部員も一生懸命だったけれど、日南葵に常に頼っていた。それは結局、彼女ほどではなかったということ。
その後、妹に誘われて久々にプレイしたのがアタファミ。
これによって日南はチームプレーではなく個人プレーに活路を見出した模様。
ただそうなると、例えば学園祭のようなチームプレーの場合、日南は期待せずに動いていたのかなぁと思ったり。
もちろん周囲から見ればカンペキだろうけど、日南は冷めていたのかも……
と、このエピソードを読んで思いました。
これは確かに本編級の短編w
3.好きな人のカノジョ
みみみ視点のお話。
彼女特有の明るさがあるとはいえ、友崎に振られ傷心っぷりがこれでもかってぐらいに地の文に出てましたw
そんなみみみがたまと一緒に行ったカフェで、バイト中の菊池さんと遭遇。
たまがトイレに行ってる間に菊池さんの仕事が終わり二人で話すことに…。
みみみが黒い自分を抑えつつも告白したことをカミングアウトしちゃったりとか、みみみらしくていいなぁと思った。
この話のポイントは
『菊池さんと話しているうちに、みみみは自分が友崎を好きになった理由に後ろめたさを感じていた』
ってところ。
菊池さんはどんな理由であれ人を好きになることは正しい、みたいな器のデカさを見せていて凄かったw
でもこれはみみみにとっては菊池さんへの好感度アップにはなったけど、みみみ自身にはむしろ菊池さんとの差を見せつけられた感ありましたねぇ。
足りない部分を埋め合っている菊池さんと違って、みみみは友崎に寄りかかっている。自分は友崎に何かを与えているワケじゃない、みたいな。
そんな傷心状態のみみみを一発で覆したのがたまで、なんか、感動したなぁ…。
見る角度が変わると本当に全く別の考え方が生まれる好例です。
これは読んで。マジで、読んで。僕ぁ、たま大好きだわ(しみじみ)
4.嘘と朝焼け
レナ視点のお話。
さすがは設定が20歳なだけありますね。めっちゃ大人な内容です(意味深)
でもレナの高校時代に遡って、彼女のトップカーストからの転落からの退学が描かれてましたね…。
全てにおいてレナは飄々としてるんで軽く見ちゃいそうになりますけど、普通に考えたらめっちゃヘビーです。
レナには友崎のような、あるいはみみみにとってのたま、みたいな存在はいなかったのが悲しい…。
とはいえレナ自身が全てを決断しているので、悲壮感は不思議とない。
時間軸が現在に戻ってオフ会で男の取り合いめいた争いを展開してましたけど、実に逞しい戦いぶりでした…。
女子同士の衝突において勝ち進む彼女に、男子である僕はただ恐れ慄くしかなかったですはい(苦笑)
5.みんなのうた
友崎が中村グループと日南グループの面々でカラオケに行くお話。
例によってしっかりと課題を出されて、それをこなす友崎がこの話のメインでした。
ちなみに課題は「全メンバーと一緒に一回ずつ一緒に歌う」。
そもそもカラオケ初心者である友崎にとっては歌うこと自体が難易度高いので大変そうだった。
なんか、僕は高校時代に初めてカラオケ行ったときのこと思い出しましたねぇ。
緊張したのはもちろんだけど、「好きな曲と歌える曲は違う」というのが自分なりの発見でした。
世の中で売れている曲というのは、結構「好きではないけど歌えるから押さえておく」みたいなのが多いかもね。
6.炬燵の天使
菊池さんが自分んちの炬燵で大晦日の夜を過ごすお話。
この話のメインは1話目であった日南との二人きりの会話が明かされるシーンですな。
文化祭の劇に登場したアルシアが、日南の内面にかなり踏み込んでいたので菊池さんが突っ込まれた形だった模様。
日南的には
- 何でも持っているけど空っぽ
- 価値が保証されているもの(1位になる)に正しさを見出している
- 自分には二人の妹がいて内一人がなぜか今はいない
これらに踏み込まれたのが気になっているようです。
菊池さんに日南が向けた黒くて鋭い視線がそれを物語っていますね…。
まぁ文化祭の芝居のために自分の内面に突入されるのは、そりゃ嫌だよなぁと思いましたね(苦笑)
菊池さんだけでなく友崎も日南情報を共有していて、また共有していることを日南が今回知ったところもポイント。
今後の展開に大きく関わってきそう。
ボーナストラック.勇者友崎の冒険 VR体験版
友崎たちがVRゲームをプレイして遊ぶお話。
それ以上でも以下でもないんで読まなくても本編の理解に影響はないですw
でもこれまでの友崎くんにはなかった遊び心満載なエピソードなんでオススメ!
友崎が勇者で日南が魔王(なのに弱キャラ)だったりと、笑える要素が満載でした。
竹井に至っては一人何役やったんだって程(その割に脇役ばかりだったがw)
これぞ短編って感じの力の抜け具合が良かったです。
弱キャラ友崎くんLv.8.5(8.5巻)の感想|まとめ
この記事では『弱キャラ友崎くん Lv.8.5』の感想を書いてきました。
8巻の時間軸の前とはいえ、ストーリーにめっちゃ影響ある話が満載でした。
短編集だからといって飛ばしてしまうのは勿体ないですね。
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