※ネタバレ注意
カカオ
どうもお疲れ様、カカオ(@kudoshin06s)です。
『妹さえいればいい。』12巻を読了したので感想をば。
『妹さえいればいい。12』感想
11巻で色々あって、職人的に小説を執筆するようになった伊月。主人公になることを諦めて、以前の勢いがなくなってしまった…。
那由多はというと、Twitchとかで長時間配信しまくる配信者のようにゲームの世界にどっぷり。風呂にも入らず小説も書かず。
京はどうにかしようと動くも……。
彼らとは別に、アシュリーや羽島家にも大イベントが発生する。
伊月はもう主人公にはなれないのか。
那由多はもう小説を書かないのか。
ちなみに以下は読了直後の僕のツイートです。
良かった…。胸にジーンときましたわ…。
まだ読んでない方は是非っ!
カカオ
以下はネタバレ盛りだくさんな読んだ人向きの内容なので、まだ読んでない人は撤退しよう!
僕が面白いと思ったところや気に入ったところを、エピソードごとにピックアップしていきます。
微妙だったところ
特にない。
無理矢理挙げるとするなら、今回はこの作品にしてはシリアス展開だったせいか、みんなでゲームをするようなことがなくて寂しかったぐらいです。
一応、伊月と千尋がモノポリーをちょろっとやってましたけどねw
良かったところ
- 坊主伊月と周囲の反応
- 作家のスタンスに正解はないという話
- 京の中の「編集者」が崩れた
- アシュリーおめでとうっ!
- 那由多が改めて伊月のことが好きだと認めたシーン
- 伊月の復活のキッカケが「新しい命」なのが最高だった
- メインヒロイン確定(だと思う)
1ずつ解説していきまっす!
坊主伊月と周囲の反応
那由多と別れて酒浸りの日々だった伊月が、堕落した自分からの脱却のために坊主でしかも僧侶の格好にイメチェンしたのには笑った。
周囲の反応も案の定なんだけどよかった。
個人的に1番良いリアクションだったのは千尋と伊月の父っすね。そりゃ笑いますw
作家のスタンスに正解はないという話
凄く大ざっぱに書いちゃいますけど、小説を書くスタンスは以下の3つのようです。
- 持って生まれたセンスや才能で書く
- 大工などの職人のように構造を作り込んで書く
- 1と2の混合型
これまで伊月は1のタイプだったけれど、千尋の件で妹好きではなくなったため2に移行した。
この行動が那由多の逆鱗に触れて別れることになった。
けれど蚕は1も2のタイプも間違ってはいないし、そもそも書き方に正解はないと言う。
とても興味深い話でしたねぇ。
実際のところ、作家がどういう書き方をしているかなんて読者には分かりません。
- 面白くて
- よく売れて
- 続刊が発売される
って要素を満たしてくれれば、読者も出版社も満足だし、作家の懐も暖かくなる。
じゃあ那由多の主張が間違っているのかというとそんなこともなさそう。
けれど、ことプロの世界だと売れなければ生き残れないんすよね…。
京の中の「編集者」が崩れた
那由多にビシッと言い放った蚕によって、那由多が再び小説を書き始めたところだけでも良かったんですけど、さらに京の心をざわつかせる感じなのもめっちゃ良いっすね!
作家に寄り添って一緒に泣ける編集者って感じを目指していた京でしたからね…。
京の中の編集者像が崩れたと僕は思いました。
そしてこれがきっと、良い結果に繋がってくると思います。
カカオ
蚕さん、変態的な行動はさておき那由多と京を良い方向に導いてるw
アシュリーおめでとうっ!
この作品で個人的に好きなのがアシュリーだったんで、12巻でようやっと海津と結ばれて何よりっ!
この二人、過去に悲しいことがありましたからね。幸せになってほしい。
カカオ
アシュリーがオモチャを使う頻度も減ることでしょうw
那由多が改めて伊月のことが好きだと認めたシーン
イケメン俳優に告白され断った那由多のシーンがグッときましたねぇ。
執筆した小説がゴミだろうと、もう那由多はガッツリと伊月に惚れ込んでいるから関係ないって感じが伝わってきました。
カカオ
この作品のことだから、那由多を一度イケメン俳優と付き合わせるぐらいのことするかと思ったけど、さすがにそれはなかったねw
伊月の復活のキッカケが「新しい命」なのが最高だった
栞ちゃんが生まれて、彼女を囲んで羽島一家がにこやかに笑っているところだけでも幸せな気分にさせてくれました。
そんな幸せ気分を那由多とも味わいたい、ってところに繋げたのが最高!
新しい命が生まれるなんて人生最高の幸せの瞬間を持ってくるのは、ちょっとずるいなーって気もするかもしれません。
でも伊月と那由多が再び結ばれるには、それぐらいパンチの利いたイベントが必要だったとも思うんですよね。うん。
メインヒロイン確定(だと思う)
そして伊月が那由多のためだけの小説を書いて再び二人は結ばれる…。
また一波乱あったらどうしよ……って思いながら読んだけど、ちゃんと復縁して何より。
これにてメインヒロインは那由多……ですよね。たぶん。
まだ大波乱があるのだろうか…。
【まとめ】完結は近いらしい
あとがきによると、このシリーズは14巻で完結らしいです。
「予定」となっていたのでまだ分かりませんけど、もう終盤であることは確かですね。
伊月と那由多に限って言えば、12巻でもう完結でいいんじゃね?と思うんで、まだ2巻も残していることがちょっと恐ろしいw
おそらく京や春斗辺りはまだドタバタしてるんで、そこら辺が描かれるとは思うんですけど。
【追記】『妹さえいればいい。』がAudibleで聴けるようになった!
アニメ以上にカオスな原作が、なんとAmazonのオーディオブックサービス「Audible」に追加されました!
原作に興味あるけど本読むの苦手なんだよなぁ…
って思ってた方はチャンスです!
声優さんが朗読してくれるんで、寝っ転がってても耳から話が入ってきますよ~。
Audibleで聴けるラノベをまとめた記事もあります!
- 『妹さえいればいい。14』感想。伊月の成長を感じさせてくれた感動の完結巻でした!
- 『妹さえいればいい。13』感想。主人公になりたい京に読み応えあり!
- 『妹さえいればいい。11』感想。千尋が、伊月が、カニ公が…人間関係が空中分解しそうでヤバい。
- 『妹さえいればいい。10』感想。千尋が妹であることを知った伊月がアカン状態に…。
- 『妹さえいればいい。9』感想。TRPGがただの遊びじゃ済まないことになっとる。千尋おおぉぉ!!
- 『妹さえいればいい。8』感想。千尋の動向が色々な意味で気になった巻でした。
- 『妹さえいればいい。7』感想。アニメ化に備え1巻から読み直したいかも…。
- 『妹さえいればいい。6』感想。伊月、那由多、京、春斗の関係がスゴいコトになっとる…!
- 『妹さえいればいい。5』感想。サブタイトルをつけるなら「京物語」ですな。
- 『妹さえいればいい。4』感想。頭にアレを付けたブッ飛んだ新キャラ登場…!
- 『妹さえいればいい。3』感想。伊月の願望が真っ直ぐな少年のようでグッドでした。
- 『妹さえいればいい。2』感想
- 『妹さえいればいい。1』感想