※ネタバレ注意
白鳥士朗さんの『のうりん9』を読了したので早速レビューしたいと思います。
ちなみに僕はAmazon限定のリーフレットSS付きを買ったのですが、SS自体はなんともAmazonを使おう!みたいなノリwだったので、別に読んでも読まなくても問題ないですw
あらすじ
三日間の緑園祭を迎えた田茂農林高校。
学校はにわかに盛り上がり、耕作たちも緑園祭中に行われる体育祭や販売で盛り上がる中、林檎を連れ戻そうとする芸能事務所社長がやって来て……。
これまでの登場キャラが一気に登場し、さらに継の義妹まで出てきて、物語は混沌を極める……w
9巻を読むにあたってあったほうがいい知識
体育祭が描かれている序盤から中盤いくかいかないかあたりは、とにかく戦闘シーンwが多く、セリフや動作がドラゴンボールネタで溢れていますw
しかも戦闘の終盤になるとZガンダムに移行するという。
パロネタもここまで極めると愛を感じますw
ちなみにドラゴンボールはべジータが地球にやってきたあたりからフリーザ編あたりまでの細かいセリフが多用されてましたね。戦闘力(戦闘農力かw)の数値とか正確に再現してそうw
Zガンダムは終盤のコロニーレーザー内部のクワトロ、ハマーン、シロッコの三人によるやり取りや戦闘の知識があると、のうりん9をより楽しめますw
クワトロが継、ハマーンが良田さんというのが最高でしたな。うん。
ベッキー、まさかの活躍
林檎に迫るジェニー社長の前に現れたのがベッキーだったのが意外でした。
緑園祭中も開始早々から場を混沌とさせた彼女でしたが、ジェニー社長から林檎を守るベッキーは冷静で生徒を思いやる教師そのものでした。
感動しましたね。
作品中、しばしば出てきた話題『農業高校に貼られたレッテル』についてはレッテルと実際の農業高校がかなり違っていることに驚きました。
恥ずかしながら僕も農業高校というのは実家が農業をしている方が入学することが多いのかなと思っていたクチでした。
林檎の将来
ジェニー社長が去り際に林檎に口にした『何になりたいの?』というセリフが、この『のうりん』というシリーズの鍵になってくるのかなと感じました。
この作品がどこまで描かれるのかわかりませんが、耕作たちが卒業するまでを描くのだとすると、やはり『何になりたいの?』という問いに対し答を示す、つまり林檎の進路が決まってみんな卒業、完結、となるのでは。
卒業するときに林檎がどのような進路を選ぶのかがとても気になりますね。
農業に勤しむ進路なのか。
あるいは笑顔を完全に取り戻してアイドルとして再降臨するのか。