『負けヒロインが多すぎる!1』感想。原作を壊すことなくアニメ化されたのがよく分かりました

3 min

※ネタバレ注意

どうもお疲れ様、カカオです。

今回は…

負けヒロインが多すぎる!』の1巻を読了したので感想をば。

『負けヒロインが多すぎる!1』感想

あらすじ

クラスの目立たない存在である温水和彦が、人気女子の八奈見杏菜の失恋を目撃したことをきっかけに、「負けヒロイン」たちと関わり始める。

それだけでは終わらず、続々と様々な「負け感」のある女子たちが温水の周りに登場。

背景的存在だった温水のぼっちライフが、にわかに賑やかに…?

彼女たち負けヒロインとの交流を通じて、温水を中心とした青春物語が展開していく。

感想(ネタバレ無し)

この記事を書いてる時点で、アニメが絶賛放送中の『負けヒロインが多すぎる!』(以下マケイン)。

個人的に、マケインは今期のアニメではぶっちぎりで1番面白い作品なんですけど、果たして原作はどうなのか。

読む前に気になっていたのは以下の3つ。

  • アニメでカットされた部分はあるのか
  • 原作改変はあるのか
  • アニメと雰囲気に違いはあるのか

で、読んでみたら大当たりでした。

アニメがいかに原作の空気感を損なうことなく盛り上げているのがよく分かりましたね。

カットされていた部分が描かれていましたがほんの一部で、改変というレベルではありません。

むしろ「こんなシーンもあったのか」とお得感を味わえる感じで良き。

そんなワケで僕のようにアニメから入った人も安心して読めます。オススメ!

カカオ

カカオ

以下はネタバレ盛りだくさんな読んだ人向きの内容なので、まだ読んでない人は撤退しよう!

僕が面白いと思ったところや気に入ったところをピックアップしていきます。

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『マケイン1』で良かったところ

『マケイン1』で特に良かったと思ったのは以下の3つです。

  • 温水のキャラが活きてる地の文
  • 負けヒロインだけど悲壮感は無い
  • アニメで見たマケインそのものだった

どうしてもアニメ見てから読んでるので、比較みたいになってしまいましたスイマセン。

1つずつ解説していきます!

温水のキャラが活きてる地の文

温水って何とも形容しがたいキャラしてると思うんですよね。ぼっちだけど暗くないし、かといって明るくもないw

印象に残る外見はしてないけどアニメを見た後だとしっかりと脳内に刻まれる、みたいな。

そんな温水が語り手となる原作の地の文なんですが、これが読みやすくて面白い。

変にテンションをブチ上げることなく、かといって暗くならない。淡々としているようでいて笑えてしまう。

この絶妙なテンションの匙加減、温水ですわw

まぁ全体的に読んでみても、この作品は割と落ち着いた感じの文体でしたね。ライト過ぎないけど読みやすかったです。

負けヒロインだけど悲壮感は無い

どうしても振られた側を描くので、悲しさは出るし出さなきゃいけないと思います。

でもその気持ちを受け止めつつ今を楽しみ、前に進んでいく様が1番良かったですねぇ。

あと八奈見さんに先読みで振られた温水も、ある意味では負け側なのも良き(なお、本人は0勝0敗と主張)

アニメで見たマケインそのものだった

とにかくアニメの空気感そのままだったのが1番驚きました。

これは前述の温水節が炸裂している地の文を始め、イラストもアニメのテイストそのままだったことも大きいです。

アニメ化するにあたって、原作を再現しつつ面白くなるような演出を心がけていたのが、読んでいて凄く伝わってきました。

確かにセリフの細かいところは省かれているところはあるし、後述しますがアニメには無いシーンもあります。

でも影響の無い範囲でカットされていましたね。いやぁよく考えられてる。

結果として、アニメも原作も僕の中では評価爆上がりでしたなー。

微妙だったところ

ない。

アニメで描かれていない部分ってどんな感じ?

前述の通り、ストーリーに影響するようなところはカットされてません。

  • 小鞠や月之木先輩が書いた小説が描かれていたり
  • 細かい部分でセリフにボリュームがあったり
  • 合宿で実は近くに佳樹と志喜屋がいたり

などなど。

まぁ果樹と志喜屋の件はちょっと影響ありそうに思えますが、温水たちの関係性には届く感じではないかなと。

とはいえ

「おぉ、このセリフおもろ…アニメには無かったぞ」

みたいな発見があるので読んでてとにかく面白かったです。

アニメの通りのストーリーなのに、かなり笑わせてもらいました。

八奈見さんのお父さんが何をやってる人か謎なのが、アニメより早い段階で示唆されてるのが個人的にツボw

『マケイン1』の感想|まとめ

この記事では『負けヒロインが多すぎる!』の1巻の感想を書いてきました。

個人的には今期の覇権アニメだと思うし、なんなら今年の覇権候補にもなりそうです。

そんな注目アニメの原作、さすがのクオリティでしたねぇ。

ちなみに1巻は温水と八奈見さんが友達になったところまでが描かれていました。

2巻もそのうち読むと思うので、読了次第、感想をアップしてきます!

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