※ネタバレ注意
カカオ
どうもお疲れ様、カカオ(@kudoshin06s)です。
『冴えない彼女の育てかた Girls Side3』を読了したので感想をば。
あらすじ
フラットで感情表現が適当。そう言われていた少女はもういない。ここにいるのはメインヒロインの座を決して譲らない冴えない彼女――加藤恵。倫也のあの決断の裏側を描く、少女たちだけのギャルゲー制作。
冴えカノではもはやお馴染みになりましたね。スピンオフなのにガッツリと本編やっちゃってるっていうアレですw
ガールズサイド3巻も、これでもかってぐらいに本編です。ナンバリングされてないからって読まずに12巻まで読んでいる方は、すぐにガールズサイドも読もう。
ガールズサイド3巻は、紅坂朱音が倒れて倫也が恵の誕生日をすっぽかし、挙げ句にサークルまでもすっぽかしてフィールズクロニクル制作に関わっていく…その裏側で加藤や英梨々、詩羽、美智留、出海がどう動いていたのかが描かれています。
カカオ
以下は超ネタバレ盛りだくさんな内容なので、まだ読んでない人は撤退しよう
読んだ人は僕の好き勝手な考察にお付き合いしていただけると幸いですw
加藤恵、誕生日をすっぽかされてオコです。
誰も頼んでないのに恵と伊織の間を行き来する出海ちゃん
プロローグから十二・二・五話まで読んだ。出海ちゃんがいらぬメッセンジャー役を勝手にやって恵と伊織の間で自滅してるw
— カカオ (@kudoshin06s) 2017年6月20日
伊織が言ってるコトがもっともでしたなぁ。ただ、なぜ出海ちゃんが冷戦状態の二人の間に立ったのか、これは読了した今も謎w
成り行きというかキャラというか?w
悩めるアラサー:紅坂朱音、町田園子
十二・四・五話読んだ。アラサーな会話w
— カカオ (@kudoshin06s) 2017年6月20日
いかにもアラサーっぽい男観についての会話もあったりしましたけど、やはり紅坂朱音の創作に命を捧げているスタイルが強烈に印象に残りましたねぇ…。
気持ちと体の状態が合致してないのもまた、悩めるアラサーなのかなぁと。
美智留、クリエイターとして覚醒する。
十二・五・五話とインターミッションその1読んだ。「Ota:CREATORS」てタイトル上手いっすwでもタイトル通りにミチルが覚醒するからスゲェですなー。インターミッションは、もう、まんまですやん霞センセイw
— カカオ (@kudoshin06s) 2017年6月20日
ギャルゲーはおろかアニメやゲーム全般に疎かった美智留が、異様なほどに曲作りに熱くなっていましたなぁ。読んでるこっちも熱かったです。
たとえギャルゲーがキモいとか言われようとも、キモいと言っている人もキモく染めてしまえ、こちらの世界に引きずり込んでしまえ。創作ってそういうもんだろ?
みたいな具合の美智留が最っ高によかった。というか、僕としてはガールズサイド3巻のMVPはこの章の美智留だったりします。
創作やってる人には是非読んで欲しいですなぁ。うん。
この正妻の座を巡るゴタゴタに決着を!
英梨々のポジションが詩羽先輩と同じになった…。
十二・六・五話とインターミッションその2読んだ。詩羽センパイ、クリエイターとしてさらに突き抜ける気なのね…。そして英梨々が切なすぎるぜ…。まんまなインターミッションにも納得ですわ。
— カカオ (@kudoshin06s) 2017年6月20日
英梨々と倫也のエピソードを小説にしようとする詩羽。そんな彼女にビンタをして激怒、大泣きする英梨々。
これだと思ったネタなら手段を厭わない筋金入りのクリエイターに変貌していく詩羽の進化にまず目を見張りました。紅坂朱音と一緒にいた影響かなと思ったり。
そして、詩羽先輩からの恵が実質メインヒロインになったと告げられる英梨々が切なすぎる…。
自分のほうが倫也と一緒にいた時間は長かったのに…と。でもその長さゆえに色々ありすぎたのもまた事実。あぁ…。
詩羽先輩が英梨々を「自分と同じになった」と思ったコトで、ケリがついた感じでしたなぁ。つまり、倫也にとって英梨々も詩羽先輩同様に「崇拝するクリエイター」であって「恋愛対象」ではない、と…。
もはやフラットとは過去の話w
十二・七・五話読んだ。怒涛の勢いでメンバーたちが説得にかかるも、恵が鉄壁のガードを発揮してる。シナリオだとバレさえしなければw
— カカオ (@kudoshin06s) 2017年6月20日
なかなかサークル活動に本腰にならず怒っている恵を説得にかかる美智留…に見せかけて、その説得内容が詩羽先輩による脚本だったのには笑ったw
その後の合宿で恵に倫也のコトを問いつめるシーンでも、美智留が喋っているようで実は会話の内容が詩羽先輩に筒抜けで美智留は指示に従っていたというw
そりゃ怒るよ恵…とも思ったと同時に、もはやフラットでもなんでもねぇなとも思いましたw
そういやアニメ2期の「♭」っつうのはどういう意味合いで使われてるでしょ。音楽的には確か半音下げるとかそんな意味だったような気がするけど。
加藤恵は誰にも(英梨々にも)メインヒロインの座を譲るつもりはなかった。
十二・七・五話、今度こそ読んだ。恵がこれまでの出来事をダメ出しされまくり、そこからのメインヒロインは自分宣言みたいな具合だったけれど、その影にいる金髪ツインテの存在もしっかり演出してるところがすんばらしいです。
— カカオ (@kudoshin06s) 2017年6月20日
倫也抜きでのゲーム制作合宿…のはずが、いつしか恵にこれまでの出来事をダメ出しするような具合に…。
例えばアニメ2期でも放送された英梨々が別荘で倒れて倫也が加藤に相談無しで行ってしまうシーン。
恵としては「どうして倫也は自分に相談してくれなかったの」と怒っていたけれど、美智留や出海ちゃんは「仕方ないよね」てな具合でバッサリ。
この時点で既に恵は英梨々であろうともメインヒロインの座を譲るつもりはなかったコトが窺えるよね、と。そう遠回しに言われ消沈する加藤がなんだか可愛かったw
その後、詩羽先輩が音声だけで会話に加わってからの全面対決を選ぶ恵、
親友のコトは大切だけど、ヒロインはいつか主人公を好きにならなければならないと悟ったように言う恵、
物語に「転」があるコトを悲しむ恵、
倫也は自分のモノだと弱々しく言う恵…
目まぐるしく感情が揺れ動いていましたなぁ。ホント、フラットじゃあないですw
エピローグは12巻のエピローグの恵視点
エピローグとあとがき読んだ。恵のとにかく倫也に対して優位に立とうって気持ちが可愛いすぎる。
— カカオ (@kudoshin06s) 2017年6月20日
あぁ、倫也の告白直前に、恵はこんなふうに思ってたのかぁと。フラットな仮面被ったツンデレじゃないかw
【まとめ】13巻で完結は変わらず。
12巻のあとがきでもあったように、冴えカノは13巻で完結するとのコトです。さ、寂しい…。
でも既にメインヒロインは確定しましたし、あとは作中で制作しているゲーム「冴えない彼女の育てかた」を完成させてコミケで売るフェーズを経たらさすがにお終いですね。
逆にそれ以上続いて波乱が起きて、倫也が英梨々に乗り換えたりされても困るw
13巻、楽しみですなぁ。
- 『冴えない彼女の育てかた』13巻感想。これにて完結!恵が可愛すぎたっ!
- 『冴えない彼女の育てかた12』感想。これで二次元、三次元ともにメインヒロインは確定か!?
- 『冴えない彼女の育てかた11』感想。スカイプする恵に完全にやられたぜ…。
- 『冴えない彼女の育てかた10』感想。傷心の詩羽先輩がグッとくる。
- 『冴えない彼女の育てかた Girls Side2』感想。本筋のナンバリングじゃないからってスルーすると人生損するぞ!
- 『冴えない彼女の育てかた9』感想。倫也は英梨々が大好き!
- 『冴えない彼女の育てかた Girls Side』感想。軽い気持ちで読んだら落涙した件。もう、ホント、泣くしかねぇ…君たちズッ友確定だよっ!
- 『冴えない彼女の育てかたFD』感想。今読むと嵐の前の静けさに思える…
- 『冴えない彼女の育てかた8』感想
- 『冴えない彼女の育てかた7』感想
- 『冴えない彼女の育てかた6』感想
- 『冴えない彼女の育てかた5』感想
- 『冴えない彼女の育てかた4』感想
- 『冴えない彼女の育てかた3』感想。追われる恐怖は分からないけれど…
- 『冴えない彼女の育てかた2』感想
- 『冴えない彼女の育てかた1』感想