カカオ
どうもお疲れ様です。
格安SIMユーザーのカカオ(@kudoshin06s)です。
『三千円の使いかた』を読了したので感想をば。
ちなみにこの本、パッと見では実用書っぽいけど小説です。
『三千円の使いかた』感想
あらすじ
24歳社会人2年目の美帆、
29歳の子育て中の主婦の真帆
美帆と真帆の母親で55歳主婦の智子
美帆と真帆の祖母の琴子
彼女たちが日々生きていく中で、お金について悩みながら前に進んでいく物語です。
感想(ネタバレ無し)
それぞれの年代特有の悩みを抱え、それがお金や将来の不安に繋がっていく様子がとてもリアルでした。
リアルとは言っても「男の僕から見て」という前提になっちゃいますけど。
実際に女性が読んだらどう感じるかは分からないし、興味深いですね。
また、「節約やお金について学びたいけど、何をしていいかサッパリ分からない」という方には特にオススメです。
小説形式で構成されているんで、物語を楽しみながらお金や節約について学べます。
「なるほど、こんな方法もあるのか」など、自分にどんな選択肢があるのか示してくれるところもグッド。
1つ1つの用語などに詳しい解説はないので、ザッと読んで後は気になった部分を自分で調べてみるスタイルが良さそう!
『三千円の使いかた』の良かったところ
- 節約とお金の話を年齢別にまとめてある感
- 世代ごとの悩みを追体験できる
- 物語自体も面白くて読みやすい
それぞれ見ていきましょう。
節約とお金の話を年齢別にまとめてある感
お金の悩みと言っても年齢で内容は大きく違ってきます。
極端な話、小学生のお金の悩みは「任天堂Switchをいかに買うか」だし、
50代ともなると自分の老後や親の介護の費用などですよね。金銭感覚も年齢で変わってきちゃいます。
そんな年齢ごとに違うお金の話が、連作短編形式で全6話でまとめられているのがとても分かりやすかったです。
1話ごとに主人公は代わり、登場人物それぞれも年齢は異なります。
カカオ
あらすじには書いてませんけど、40歳くらいのフリーター(男性)という他の登場人物とは趣が違うキャラもいますよ。
世代ごとの悩みを追体験できる
金銭感覚だけでなく、抱く悩みも年齢によって変わってきます。
この本はお金の話同様に、年齢ごとに変わってくる悩みについても描かれていて、読んでいると追体験している感覚になりました。
とはいえ登場人物のほとんどは女性なので、男性目線からの「あーリアルだなー」って感じではあります。
例えば55歳の専業主婦の智子が更年期でイライラしてる感じなどは、読んでてジワジワとくるものがありましたけど、実際のところその感覚を僕は想像するしかありません。
でも想像をかき立てるだけのパワーはありました。
物語自体も面白くて読みやすい
人間ドラマとして見てもとても楽しめました。
- 不自由なく生活していたが
- 何かキッカケがあって今の生活と将来に不安を覚え
- 悩んだり落ち込んだりもするけれど
- 前に向かって進む方策を見つけて進んでいく
基本はこんな感じのスタイルで、分かりやすかった。まさに起承転結。
カカオ
唯一の男性キャラの安生だけは、方策というか捨て身の土下座スタイルだったけど(笑)
『三千円の使いかた』の微妙なところ
節約に関する知識を増やす目的だと、既に節約の知識のある人には物足りないと思います。
例えば格安SIMの話題が出てきますけど、知ってる人にとっては「それやってるw」って感じになるかと。
あと男性視点の話をもっと欲しかったなぁと(男性目線)
この本はこういう人に向いてます!
- 節約やお金の知識が全くない方
- 男性
節約やお金の知識が全くない方
自分は節約のことなんて何にも分からないし、いきなり難しそうな解説本読むのは不安だなぁ
って感じの方は、入門書としてこの本はオススメです。
前述のとおり物語形式で分かりやすいし、話としても楽しめますよ。
男性
女性が抱えている悩みについて、知った気になってるそこの男性よ、読んでおくといい。
僕は知った気になってたんで読んでよかった感あります(苦笑)
カカオ
著者は女性なので、描かれている悩みもかなりリアルに迫っているんじゃないかと思われ
『三千円の使いかた』感想|まとめ
シビアな現実を知ることになるかもしれません。
とはいえ、知らないより知っておいて、どう対策したらいいか考えたほうが建設的です。
お金にまつわる話は誰もが考えなくてはいけないこと。
その入門書として打ってつけだと思いました。
合わせてオススメしたい本が『「好き」を「お金」に変える心理学』です。
一見すると節約っぽくないタイトルですよね。
ところが実際に読んでみると、浪費を抑えるべき理由などが書かれていて節約意識が高まります。
『三千の使いかた』とは違った切り口で節約について考えられる本ですよっ!