※ネタバレ注意
カカオ
どうもお疲れ様、ロシデレ大好きカカオでございます。
今回は…
『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん2』を読了したので感想をば。
『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん2』感想
あらすじ
生徒会長選挙に立候補するアーリャと、彼女を支えることにした政近。
対するは生徒たちから圧倒的に支持されている周防有希だった。
有希に勝つため政近は作戦会議を開くが、唐突に飛び出すアーリャさんのロシア語のデレが政近を襲う…。
一方、有希も自分のパートナーを用意し、アーリャとの選挙戦に備えていた。
感想(ネタバレ極薄)
以下は読了した直後の僕のツイートです。
話の中心は生徒会長選挙でした。特に以下の3つがポイントかと。
- アーリャは選挙戦で有希とどう戦ったらいいのか
- 有希が選んだパートナーとは?
- 選挙戦前に政近とアーリャに降りかかる試練
アーリャさんってもっと学園で凄いポジションにいたのかと思っていたけど、全体で見ると有希の知名度や人気のほうが圧倒的みたいです。
そんな強敵の有希相手に選挙戦をどう戦うかっていうところが、アーリャさんの課題であり盛り上がっていくところだと思いました。
とはいえ1巻と同じく基本はラブコメ。
アーリャさんが不意打ちでデレて(ロシア語で)、それを政近がしっかり理解して苦悶?するという流れはもちろん健在w
2巻になってロシア語ネタにちょっと変化球も来たのも良かったです。
カカオ
以下はネタバレ盛りだくさんな読んだ人向きの内容なので、まだ読んでない人は撤退しよう!
僕が面白いと思ったところや気に入ったところをピックアップしていきます。
ろしでれ2巻の良かったところ
2巻で特に良かったと思ったのは以下の3つです。
- 選挙戦はアーリャさんが不利だった件
- 君島綾乃を始めとした新キャラたち
- 学生議会での政近の巻き返し
1つずつ解説していきます!
選挙戦はアーリャさんが不利だった件
僕はアーリャさんと有希の選挙戦って五分五分の戦いかと思ってたんですよね。
1巻冒頭を読むと、アーリャさんはいかにも学園で注目されてる女子って具合に描かれてましたし。
が!
知名度や人気は有希のほうが遥かに上だった模様。アーリャさんの人気はまだ範囲が狭かったようですw
アーリャさんが転入生だったことが知名度の差の原因の模様。
五分五分の戦いより、圧倒的不利な状況からの逆転劇のほうが盛り上がりますからね。良かったです。
カカオ
1巻でもアーリャさんの欠点は見えてたけど、2巻ではより課題を深掘りしてストーリーを盛り上げてる感じだね!
君島綾乃を始めとした新キャラたち
いやぁ新キャラがまた尖ってて面白かったですね。
君島綾乃
まずは有希が選挙戦のパートナーに選んだ君島綾乃。
アサシンかよってレベルで気配を消す従者なんですけど、有希に対する忠誠と内側に秘めるブッ飛んだキャラがめっちゃ笑えました(ここでは書けないようなネタだったw)
無口無表情になった経緯もしっかり設定されていて、これがまた笑えるエピソードなのもグッド!
谷山沙也加と宮前乃々亜
学生議会を仕掛けてきた谷山沙也加と、その幼なじみの宮前乃々亜もいいコンビでした。
沙也加の風紀委員らしいキリッとした雰囲気と、泣き崩れてしまうギャップがたまらんですはい。
そんな沙也加をフォローする乃々亜がまた良いんですよねぇ。風紀委員の沙也加を慰めるギャルな乃々亜という凸凹な感じがどうにもグッときますな。うん。
更科茅咲
副会長の更科茅咲も面白かったです。
うろ覚えなんですけど、1巻では「会長の彼女」という説明で存在だけが示唆されていたような。
2巻ではしっかり登場してますね。武闘派みたいな感じですが。
会長を冗談でボスボス叩くけど、実は冗談では済まされない威力でそれを会長が鍛えあげた筋肉で耐え抜いているところ面白過ぎますw
カカオ
茅咲さんはメインというよりコメディ担当な感じがするw
学生議会での政近の巻き返し
学生議会でアーリャさんが攻勢だったところから劣勢に持ち込む流れが上手いですなぁ。
これのちょっと前に生徒会で麻雀をやったシーン、イカサマが飛び交うんですよね(麻雀に詳しくないので僕はよく分かってませんが)。
会長がイカサマをかまし、それに対し政近と有希がイカサマでやり返す。
言い方はアレですが、麻雀を通じて上級な者達の間では手段を選ばないこともあると示唆していたと僕は思ってます。
話は戻って学生議会。
乃々亜による人脈を使った印象操作で、アーリャさんへのバッシングを受けて、政近もまた現会長の件を持ち出して聴衆の印象ひっくり返す。
麻雀と学生議会の構図がとても似ていて面白かったですなぁ。
カカオ
そして何より、政近が会長が陰キャから会長になった話を持ち出して観衆を笑わせつつも、アーリャさんの主張に引っ張ったところが最高にカッコ良かった!
微妙だったところ
内容には微妙だなと思うところはなかったです。1巻よりも深くアーリャさんたちを知ることができて大満足!
なので微妙というよりは「欲を言えば…」って感じなんですが…。
乃々亜のイラストも欲しかったなーと…。
本文を読む限りではアーリャに負けず劣らずの個性的な外見してそうだからです。
この作品には貴重(かもしれない)ギャルっぽいキャラというのもデカいですな。
カカオ
要するに、微妙なとこは無いw
考察
ここでは僕が好き勝手に2巻を考察していきます。
今回は「政近のアーリャさんに対する気持ち」について。2巻を読んでいて特に肝になった部分だと思ったんですよね。
例えば沙也加の「どうして有希ではなくアーリャさんを選んだのか」という疑問、それが憎悪に発展して今回の学生議会へと繋がりました。
それほどまでに重要なポイントです。
2巻の後半で政近は、自分がアーリャを選んだのは「強烈な庇護欲にも似た感情」と言い表し、恋ではないと否定…
したと思ったらモヤモヤさせるんですよね…。
「恋ではないけど…」みたいな具合。恋じゃないなら何なのだw
個人的には政近は恋を直視したくない、しちゃいけない、と思っているかなと。理由は…
- 政近の中では幼い頃の初恋の相手が未だ引っかかってる
- 初恋の相手の名前すら思い出せないので恋に後ろめたさを感じてる
- 有希に周防家を背負わせた罪悪感
こんな感じ。
何かと自分をクズだと低評価する政近なんで、恋愛に対し後ろめたさがあるように見えます。
アーリャさんを選んだ理由に「庇護欲に似てる何か」とかあやふな表現になってしまう辺りにも、「恋に積極的になってはダメだ」みたいなストッパーが政近の中にあるように思えてなりません。
このストッパーを外すのは、やっぱりアーリャさんじゃないのかなーと。
カカオ
ちなみにアーリャさんの政近への気持ちは考えるまでのないので考察しないぞw
笑った小ネタ
ここでは2巻で僕が思わず吹いてしまったネタをピックアップしてきます。
既に読んだ方はもう1度笑いましょうw
- 冷静になれよブラジャー!
- 姉さんのお姉さんがとってもお姉さん
- 姉の前でもロシア語でデレるアーリャさん
こんな感じ。
まさか姉の前でもロシア語デレをかますとは思わなかったですな。たぶんアーリャさん本人すら姉がいることを忘れてそうw
カカオ
実はもっと面白いのが綾乃の台詞であったんだけど、ちょっと記事にはできない感じなので気になる人は2巻を読んでみてくれ。綾乃、凄いよw
ろしでれ2巻の感想|まとめ
この記事では『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん2』の感想を書いてきました。
本文にもありましたけど、今回は選挙戦に向けた準備運動みたいにも思えましたね。
アーリャさん、完璧なようでいて弱点もちらほらありますから、成長が必要なんだと思われ。
カカオ
政近がアーリャさんのパートナーになったことを、周防家のお爺ちゃんが怒ってるなんて話も出ていてキナ臭いのも気になるよなぁ。