カカオ
どうもお疲れ様、ロシデレ大好きカカオです。
この記事では『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』の全巻の内容をまとめてみました。
- あらすじ
- 重要ポイント
- 感想
これら3つに分けて各巻ごとに解説。
サクッと全巻のポイントを抑えたい方は読んでみてください。
※ネタバレしてるので、これから読もうとしてる方はこれより先は読まないでください。
目次
1巻
あらすじ
久世政近の隣の席のアーリャさんは、ロシア人の父と日本人の母から生まれたハーフ。
もちろんロシア語はペラペラ。
しかも勉強も見た目もパーフェクトな存在です。
逆に政近はヘラヘラしていて基本やる気がない。
そんな政近にアーリャさんはいつも彼を怒っている……ように見えるが、
実はロシア語でデレていた。
けれど政近はロシア語を話せる…。
政近はロシア語を分からないフリをして、アーリャさんのデレをやり過ごしていたが…
こんな感じ。
重要ポイント
ろしでれ1巻で大切なポイントは以下の3つだと思いました。
- アーリャさんが政近のことを好きな理由
- 政近の家の事情
- 政近の生徒会入り
1つずつサクッと触れていきます。
アーリャさんが政近のことを好きな理由
周囲に期待することをやめたアーリャさんだったんですが、自分とは真逆のやり方でしかも学園祭を成功させていた政近に惹かれました。
※普段はヘラヘラしてた政近とのギャップも良かったのかと思われ。
以上のことから、政近にはいつも怒ってますが「いざとなればやってくれる男」という印象を強く持っていることが窺えます。
政近の複雑そうな家事情
周防有希が実の妹ってだけでも複雑な家事情だと分かるんですが、周防家はかなり良いお家柄の模様。
以前の政近は周防家の期待を背負っていたとか…。
そこから現在の脱力した政近に至るまでには色々あったと思われます。
ただ1巻ではそこまで深くは語られず。
政近の家事情とアーリャさんがどう関わっていくのかが気になるところです。
政近の生徒会入り
やる気が無くて生徒会入りを薦められても渋っていた政近が、アーリャさんをきっかけに生徒会入りを決意したのがポイント。
政近のやる気の無さは、前述の周防家絡みだとは思うんです。トラウマに近いかもしれません。
そんな嫌な思い出を飲み込んでまで生徒会に入った、この事実は大きいですね。
カカオ
しかもロシア語で弱音を吐くから、彼女がどんな状態かは政近には手に取るように分かるというw
感想
以下は読了した後にした僕のツイートです。
ツンデレの新境地ですね!
- デレるまでがとにかく早い!
- しかも隠れてデレてるつもりがバレバレw
正直言ってツンデレはキャラ付けとしての意味合いしかないと思ってたんで、こんなふうに新鮮味を出した作家さんにアッパレです。
「デレ」とはなってますが、本音が漏れるって意味合いにしてたのも凄い。
アーリャさん、好意から弱音まで言っちゃうもんだから政近も動かざるおえない。
結果、話の展開がテンポ良く進みました。凄いw
▼1巻の詳しい感想
2巻
あらすじ
生徒会長選挙に立候補するアーリャと、彼女を支えることにした政近。
対するは生徒たちから圧倒的に支持されている周防有希だった。
有希に勝つため政近は作戦会議を開くが、唐突に飛び出すアーリャさんのロシア語のデレが政近を襲う…。
一方、有希も自分のパートナーを用意し、アーリャとの選挙戦に備えていた。
『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん2』感想より抜粋
重要ポイント
僕が2巻で特に重要だと感じたのは以下の3つです。
- 生徒会長選挙でアーリャさんは有希とどう戦うか考える
- 政近がアーリャさんを選んだ理由
- 学生議会でアーリャ VS 沙也加の討論
1つずつ見ていきましょう。
生徒会長選挙でアーリャさんは有希とどう戦うか考える
現状では転入生のアーリャさんより、中等部から突き抜けていた有希のほうが知名度も人気もあるとのこと。
アーリャさん、かなり不利みたいですね…。
でも身近に良いサンプルがいたんです。それは現生徒会長。
陰キャから頑張って這い上がり、選挙戦を勝ち抜いて生徒会長になった男ですからね。今のアーリャさん以上に不利だったはず。
現生徒会長の場合は、頑張っている姿に皆が応援したくなって投票に繋がったという。
そんな彼を参考に、アーリャさんは…。
政近がアーリャさんのパートナーになった理由
2巻で1番肝になっているのが「政近がアーリャさんのパートナーになった理由」じゃないかと。
何せこれが原因で、沙也加はアーリャさんと政近に学生会議を仕掛けてきましたからね。
ただ重要ではあるんですけど、2巻の時点では政近自身もあやふやな言い回しで分かってない感じ。
1巻でサッカー部と野球部の仲裁に入ったときの、あの放っておけないアーリャさんを思い出してみてください。
政近としては、ああいうアーリャさんを助けずにはいられなかったようなんですよね。
2巻ではそれを庇護欲にも似た何かとか言ってますけど、ハッキリとはしてません。
「普通に好きなんじゃね?」
と思うんですけどね。恋ではないとも言ってますし。何なんw
また、政近がアーリャさんのサポートをすることに対し、周防家のお爺ちゃんがキレ気味らしいのも関係してきそうな気がします。
有希ではなくアーリャさんをなぜ選んだのかっていうのを、お爺ちゃんに説明する日がいつか来るのでは?
学生議会でアーリャ VS 沙也加の討論
中等部の頃に有希と政近のペアに負けた沙也加が、アーリャさんについた政近にキレて学生議会をしかけてきました。
※「学生議会」とは生徒たちの前で討論をする緊急のイベントみたいなもの。
これまで孤高だったアーリャさんにとって、大勢の前で話し、しかも観衆の心を動かさなくてはいけないといういわば試練でした。
けれど政近がカッコ良かった時の姿を思浮かべて…だと思うんですが、カッコいい自分の姿を皆の前で見せてハキハキと意見を述べてましたね。
感想
肝心のロシア語デレなんですが、2巻になってもしっかりありましたし、1巻とは趣を変えた感じのもw
全体的にコメディなのは変わらず。変わりようがないかw
キャラを増やして面白さを増しつつ、アーリャさんや政近の内面を深掘りしてて良かったです。
個人的には新キャラの綾乃がめっちゃ面白かったですね。
無表情で気配を無くせるアサシンのような子なんですけど、内面はめっちゃ笑えるキャラしてますw
▼2巻の詳しい感想
3巻
あらすじ
討論会で勝利したアーリャと政近の次の戦いは「終業式のあいさつ」だった。
だがその前に政近は風邪で倒れてしまう。
そんな彼の看病をしにやって来たアーリャだったが…
『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん3』感想より抜粋
重要ポイント
僕が3巻で特に重要だと感じたのは以下の3つです。
- 終業式のあいさつ対決
- アーリャが自分が完璧ではないと気付いた
- 谷山と乃々亜を味方に付けた
1つずつ見ていきましょう。
終業式のあいさつ対決
3巻は「終業式のあいさつをどうするか」を中心に動いていた感じでした。
生徒会の面々が終業式であいさつするんですけど、生徒会長候補とその補佐たちの挨拶とそれに対する拍手の数は、その後の会長選挙に大きく影響するとのこと。
つまり「アーリャ・政近 VS 有希・綾乃」となるワケです。
この対決を前に、有希が風邪で寝込んだ政近に色々仕掛けてアーリャが精神的にダウン。
そこから始まる政近とアーリャの大逆転劇。
カカオ
「終業式のあいさつ」は3巻の肝だねぇ。
アーリャが自分が完璧ではないと気付いた
メンタルの凹んだアーリャが政近のおかげで復活し、練り上げた作戦引っさげて臨んだ終業式のあいさつ。
この最中にアーリャが自分は完璧ではないと気付いたシーンがありました。
これまでのアーリャはプライドが高く自分の欠点を認められなくて、努力して優秀さを獲得し他人を寄せ付けない状況を作り出してましたよね。
けれどアーリャが政近を始め、他人と関わり大勢の前に出る機会も出来て、自分のことを見つめ直した模様。
これアーリャ的にかなりデカい成長だと思うんですよねぇ。
有希も凄く優秀なんですけど、既に完成されてる感も否定できません。
それに比べてアーリャは有希ほどではないけれど、逆に言えば「伸びしろがある」とも言えます。
カカオ
アーリャがこのまま成長を続けて有希を追い越すかどうか、そこがポイントかなと。
谷山と乃々亜を味方に付けた
個人的に熱かったのが、2巻でアーリャ達と討論でやりやった谷山・乃々亜ペアを味方につけたところですね。
昨日の敵は今日の友。バトル漫画かよって思いましたw
キッカケは、谷山が討論会の最中に逃げ出したことが学内で色々言われている状況を、アーリャが何とかしたいと願ったことなんですが…。
まさかこういう展開になるとは…。
感想
ラブコメもやりながらバトル漫画みたいな熱い展開も入れてきて、3巻になってさらに進化したなーと思いました。
アーリャさんのロシア語デレも、さらに磨きがかかって笑えること請け合いです。
ちなみに政近と周防家の件は、断片的には描かれたものの、詳しくは分からないままなので重要ポイントには挙げませんでした。
カカオ
周防家の件は結構引っ張ってくるんじゃないかなぁ。
個人的にはロシデレではお馴染みのラストの展開ですねぇ。
アーリャさんのロシア語に政近が反応しちゃったんですよ。
「ロシア語は分からない」ということにしてる政近が…。
元をたどると、終業式のあいさつ中に政近がロシア語で叫んだことがキッカケなんですが、それをアーリャがどう解釈したのか。
アーリャが言ったロシア語は、政近が叫んだモノと同じなので…
- 政近はロシア語がペラペラ
- 政近はその単語しか知らない
このいずれかだとアーリャは思っているはず。
いやでも、後者じゃないとこの作品タイトルが今後成り立たなくなりますな。
▼3巻の詳しい感想
4巻
あらすじ
名前で呼び合うようになったものの、夏休みに入ってからは一緒に宿題をするだけの政近とアーリャさん。
心なしかアーリャさんから謎の圧も感じられるような…?
そして始まる生徒会の合宿。
別荘とプライベートビーチを楽しむ生徒会メンバーたちだったが、政近にはハプニングも降りかかり…。
『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん4』感想より抜粋
重要ポイント
僕が4巻で特に重要だと感じたのは以下の3つです。
- 両親が離婚した辺りの状況が明らかに
- 政近がアーリャの気持ちに気付いた
- どうやら「あの子」がマーシャだった件
1つずつ見ていきましょう。
両親が離婚した辺りの状況が明らかに
政近の父と母がなぜ離婚に至ったのかはまだ分かりませんが、政近の精神状態や有希の状況はかなり描かれていました。
根本にあったのは祖父からの厳しい教育的な圧だとは思いますが、幼いころの有希が病弱だったことも影響してそう。
妹のためにも政近は頑張っていたように思えましたね。
そんな妹が母親についていく決断をし、さらに自分よりも成績上位で中学受験を突破したことが現在の政近の自虐に繋がっている感じ。
政近がアーリャの気持ちに気付いた
まぁあれだけデレてればさすがに…とは思いますがw
でもアーリャが政近に好意を寄せているとハッキリ認識したワケですから、これは大きな出来事です。
でもアーリャは表向きはツンツンしてるし、政近は未だ自虐的だし、一気に進展するかは未知数かなと。
どうやら「あの子」がマーシャだった件
終盤で政近が思い出の地に足を運んだら、政近の初恋の相手らしき子が登場したようです。
いやまぁ、マーシャさんだと思うんですがw(最後のページにイラストが載ってただけなので)
この件ってマーシャさんが政近相手にそれっぽい反応を度々見せていたので、重要だけどあまり驚きはないです。
でも政近がどう反応するかはちょっと想像できませんねぇ。めっちゃ気になります。
感想
「とても重要な展開を迎えている割に全体で見ると緩い印象」という、ちょっと不思議な巻でした。
ほとんどが夏休みを満喫してる感じで、ラッキーなあんなイベントやこんなイベントもああったせいですw
個人的には3巻の最後でアーリャが「政近の実はロシア語分かる設定」に気付いた様子について気になってたのに、何事も無かったような感じだったのが謎。
もしかして僕の解釈違いかと思い3巻を読み返したんですが、やっぱりアーリャさんが気付いたように思えるんですよね…。
▼4巻の詳しい感想
4.5巻
あらすじ
今回は全13話の短編集!
・有希の催眠術で政近のキャラが激変
・激辛修行に励むアーリャ
・アーリャに可愛い水着を着せたいマーシャ
・合宿中に突如始まった料理対決
などなど、本編で語られなかったエピソードが満載の1冊です!
『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん4.5』感想より抜粋
重要ポイント
あとがきによると、4.5巻を読まなかったからといって今後のストーリーが分からなくなることはないとのこと。
なのでこのシリーズを理解する上で重要なポイントは無い、ということになります。
実際に読んでみても笑える短編がほとんどで、未読でもこれから先の巻で困ることはなさそう。
でも各キャラクターへの理解が深まる部分もありました。
例えば統也と茅咲が付き合う前のエピソードや、合宿での帰りにアーリャと政近がキスの件について話したりするなど、個人的には重要だと感じる話でしたね。
感想
全13話のほとんどが笑える話で、1話辺りがかなり短いのでサクッと読めました。
ロシデレのギャグ要素のみを抽出して短編集にした感じw
唯一、第2話の「姫と神」は少しゾッとする話でしたが。
乃々亜の裏工作の一部始終が描かれているんですけど、現代の闇の部分に触れてしまった感がありました。
ほかの話は爆笑必至で、有希が催眠術で政近をとんでもないキャラにしちゃったり、有希の企みでアーリャと政近が体育倉庫に閉じ込められたりなど。
全13話それぞれの詳しい感想は別記事に用意してます。読んだ方は合わせてどうぞ!
▼4.5巻の詳しい感想
5巻
あらすじ
思い出の公園で「あの子」と再会した政近。しかし実は「あの子」とはマリヤだった。
政近とマリヤは以前と変わらない関係のまま2学期に入り、学園祭に向けて動き出す。
学園祭は会長選にも影響を与えるため、アーリャに頑張ってもらう政近だったが、思いのほかアーリャがクラスメート達と馴染んで妬いてしまう。
そんな自分が嫌になってその場から去った政近をアーリャが追いかけて…
『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん5』感想より抜粋
重要ポイント
- マリヤの件はひとまず保留
- 生徒会長の座を狙う桐生院雄翔
- アーリャのコミュ力が上がった感
1つずつ解説します。
マリヤの件はひとまず保留
政近の初恋の思い出の相手は実はマリヤであることが分かり、さらにマリヤが告白までする展開になりました。
が!
マリヤはアーリャのことも大切に思っているため、別に今すぐどうこうするつもりはないとのこと。
政近がアーリャのことを考えて、もしそれでもマリヤに好意があれば…みたいなスタンス。
生徒会選挙には直接関係はないものの、物凄い爆弾を抱えてしまった感じがあります。でもその割にアッサリした空気なんすよね…。
生徒会長の座を狙う桐生院雄翔
アーリャと有希以外に実は生徒会長の座を狙っているキャラが登場しました。その名も桐生院雄翔(きりゅういんゆうしょう)。
個人的に僕の推しキャラw
彼の分かりやすい悪党キャラが良き。このシリーズにはこれまで登場しなかったタイプです。
5巻は学園祭の準備から初日までが描かれているのですが、雄翔がアーリャたちに向けて何か仕掛けているのは確かな模様。
カカオ
特にアーリャに対しての当たりが強いのが気になるところだなぁ。
アーリャのコミュ力が上がった感
ひょんなことから毅と光瑠のバンドに欠員が出てしまい、その穴をアーリャ、沙也加、乃々亜でカバーすることに。
これだけでも面白いんですけど、アーリャがバンドのメンバーと馴染んでいたのはもっと衝撃でした。
毅にすら「アーリャさん」と呼ばているぐらいですからね。アーリャと呼んでよかったのは政近だけだったのに。
このアーリャのコミュ力アップの背景には、生徒会長になったら多くの人間を仕切るわけなので、バンドぐらい束ねられないと…という政近の声によるもの。
ただそれ以外にもアーリャさんは政近のコミュ力と、自分の人当たりの悪さを比較して奮起してましたね。
ストーリー上の重要ポイントに挙げるにはちょっと弱いかもしれませんが、今までのアーリャを考えると大きな一歩だなと思ったので入れておきました。
感想
とりあえず桐生院雄翔くんが香ばしい悪役感で最高にツボw
異世界転生モノとかで登場してチート主人公にボコボコにされて読者にスカッとした気分を与えてくれるような、そんな匂いを僕は感じています。
まぁ実際に雄翔がどうなるのかは分かりませんが。彼には彼の事情があるのかも…?
学園祭という青春の鉄板イベントで、これまた鉄板なバンドをやるイベント発生も面白かったです。
おかげでいつもの生徒会メンバーとは違った集団が1つ出来て、笑える絡みが読めました。
特に沙也加が良い味出してましたなぁ。隠れオタの本領を発揮し始めてますw
▼5巻の詳しい感想
6巻
あらすじ
アーリャがクイズ大会で有希に勝利した翌日、学園祭は最終日を迎えたが、そこかしこで事件が勃発。
ライブのためにバンド練習を続けてきたアーリャ達も巻き込まれていく。
『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん6』感想より抜粋
重要ポイント
- まーちゃんとの恋の終結
- 政近のピアノ演奏を見る巌清と優美
- 「今」を強調するアーリャ
まーちゃんとの恋の終結
雄翔とのピアノ勝負になり、まーちゃん(マリヤ)のために演奏することにした政近。
これで約束は果たしたといわんばかりに、マリヤも自分の初恋に決着をつけたように思いました。
政近側から見ても、そもそも今のマリヤとまーちゃんが一致しない感じなのでこれで二人の恋は終結したと僕は見ています。
余談ですが、政近は誰かのためにピアノを弾くスタイルらしく、今回はまーちゃんにしたという、話の流れでこうなった感が否めませんw
政近のピアノ演奏を見る巌清と優美
政近の祖父の巌清、母の優美が学園祭に来ていたのは、これから先に家族関係の問題が描かれることを示唆しているのでは…。
ただ政近の演奏を聴いて泣いていた優美はいいとして、無言だった巌清は恐いですね。
これから政近に立ちはだかる壁のように思えてなりません…。
「今」を強調するアーリャ
7巻の終盤でアーリャが政近をパートナーだと認めつつも、やけに「今」を強調していたのが気になります。
「今はパートナーだけどいつか終わって政近はどこかへ行ってしまう」と思っているふうに伝わってきましたね…。
アーリャがそんなふうに思うのは、政近の自由気ままで何でも上手くこなす姿を見てのこと。
こんなふうに思うアーリャに対し、政近がどう対応するのか気になりますな。
感想
学園祭というだけあって、ビジュアル的な盛り上がりが良かったですねぇ。メイドにエルフ、和装などなど。
ちなみにエルフはアーリャなんですけど、なぜ挿絵にしてくれなかったのかw
ぼったくりメイド喫茶の乃々亜たちもめっちゃ笑えました。
迷惑動画投稿者や爆竹男など、荒っぽい展開もあったのは予想外でしたね。しかもそれらの存在をOB達は当たり前のように受け止めているところが恐ろしい…。
むしろ現代はぬるいといわんばかりの反応。どんな時代に生きていたですかね(苦笑)
アーリャの心情は気になりますが、6巻は概ねスッキリ終わったので良かったです。
学園祭が始まる5巻から通して読むのも面白そうですな。
▼6巻の詳しい感想
7巻
あらすじ
学園祭は予想外の乱入などのトラブルに見舞われたものの、政近によって解決となった。
さらにアーリャの株も上がってめでたしめでたし…となったのだが?
政近はひょんなことから初恋のあの人を意識し、彼女もまた政近に…。
ケリを付けたはずの気持ちが再燃してしまうのか?
そんな中で体育祭が始まる…!!
『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん7』感想より抜粋
重要ポイント
僕が7巻で特に重要だと思ったポイントは以下の3つです。
- マーシャの件が再燃
- 体育祭に母が来た
- 出馬戦でアーリャ敗北
1ずつ解説していきます。
マーシャの件が再燃
6巻で「まーちゃんとの恋の終結」とか書きましたけど、まさか7巻で再燃するとは思いませんでしたw
しかも本当にひょんなことから…って感じなんですよね。
6巻ではここぞという場面だったので、この落差はいったい……と思わずにはいられませんでしたw
政近もマーシャもどちらも意識した感じですけど、マーシャのほうが強めに出ている気がしました。
アーリャの前でも攻めの姿勢を見せましたからねマーシャ。姉妹で政近を取り合っていく流れに発展していくのか注目ですな。
体育祭に母が来た
政近の祖父母、そして母も体育祭を見に来ているのはめっちゃ気になりますね。
しかもアーリャがその場にいたというのもポイント。
何も知らないアーリャにしてみれば、なぜ政近の祖父母と有希の母親が同席しているのか違和感ありますから。
アーリャは政近との距離を詰めようとする過程で、彼が抱えている「何か」に薄々気付いているようで、いずれは彼から聞こうとしてる感じなんです。
そして政近はいずれ話すようなそぶりを…ってところでこの遭遇劇。
7巻では政近がアーリャを連れてその場をそそくさと去りましたが、アーリャが政近を諭して昼食は祖父母と取ることになった模様。
その様子が8巻で描かれるのかは分かりませんが、記憶に留めおいていいかと。
出馬戦でアーリャ敗北
アーリャと有希のチームでの出馬戦(騎馬戦)は、有希たちの勝利で幕を閉じました。
出馬戦は生徒会選挙にそこまで影響を与えるイベントではないので、勝敗はそこまで重要ではなかったです。
でもこれまで色々ありつつも最後には上手くやってきたアーリャにとっては、かなり大きな出来事かと思われ。
また、今回はアーリャ以外にバンドメンバー達を始め多くの協力者もいました。アーリャにとっては「自分のせいで負けた…」となり自身を責めていましたね。
けれど政近が諭して結果的にはアーリャの成長に繋がった感がありました。
感想
6巻から手のひらを返すかの如くマーシャと政近が再燃したのには驚きましたけど、ケリをつけるには勿体ないネタだと思っていたので個人的には良かったです。
アーリャが出場戦に負けたのもポイント高い。たまには負けを味わうストーリーも新鮮ですな。
細かいところだとバンドメンバーたちとの仲が良くなったり、メンバー間で新たな展開になっているのも面白かったです。
がんばれ毅。
▼詳しい感想はこちら
8巻
あらすじ
アーリャは体育祭での出来事で自分の気持ちに気付いた。
一方の政近はアーリャの誕生日会に呼ばれたものの、予定していたプレゼントが諸事情でダメになったため、有希と買いに行くことに。
そんな中で暗躍する不穏分子が…。
『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん8』感想より抜粋
重要ポイント
- 乃々亜が仕掛けてきてる件
- 優美と有希の体調悪化
- 政近と有希が兄妹であることを知るアーリャ
乃々亜が仕掛けてきてる件
乃々亜が政近たちの人間関係を空中分解させるかのような仕掛けをかましてきます。
とはいえ乃々亜が政近を憎んでいるとかじゃなそうなんですよね。
これまでの乃々亜、そして8巻を読んだ印象から、これはもう乃々亜の「業」なのかなと…。かなり変わったキャラですな。
優美と有希の体調悪化
政近の母・優美が夢遊病のような感じになったりボーっとすることが増えた模様。素直に怖い。。。
そんな母を心配して心労が溜まったのか、有希も体調を崩しインフルに…。
有希は今でこそ元気ですけど、以前は病弱だったためインフルが引き金になって…なんてことも考えられて気をもむ政近。
綾乃が政近に見舞いに来て欲しいと言うも、父・巌清の存在が壁になって結局行けずでした。
政近と有希が兄妹であることを知るアーリャ
有希の見舞いに行くことができなかった自分を責める政近を見てしまったアーリャ。
アーリャにしてみたら、政近がそこまで有希を心配するのはやはり二人が…と勘違いするのは仕方ありません。
そんなアーリャに政近が有希と自分が兄妹であることを独白。ついにこの時が来ましたな…。
8巻はここで終わったのでアーリャの反応は分かりません。ただ政近と有希が恋人(あるいは恋人だった)という勘違いは解消されたのは間違いないはず。
感想
乃々亜の動きが怖いですね。恨みや妬みがあるほうがまだ分かりやすいんですけど、乃々亜は玩具を探す子供のように純粋だから厄介…。
重要ポイントだけ拾うとかなりシリアスな雰囲気ですけど、8巻もロシデレらしくギャグもしっかり押さえて笑わせてくれました。
政近が吹奏楽部の助っ人でピアノを弾く件がどうなるかも結構気になりますね。
僕が思うにピアノはロシデレにおいて重要アイテム。優美や巌清を巻き込んだイベントになるのではと予想してるんですが果たして。
▼ロシデレ8巻の詳しい感想
9巻
あらすじ
政近がアーリャに、有希が実の妹だと明かす衝撃の展開から始まる。
自責の念に駆られる政近をアーリャが励まし、二人で病床の有希を訪れる。
家族との対立を乗り越え、前に進もうとする政近。
一方、アーリャも複雑な思いを抱えながら、初めて有希と向き合う。
兄妹愛と恋心が交錯する中、3人の関係はどう進展していくのか…!!
『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん9』感想より抜粋
重要ポイント
- 周防家の人々の過去が明らかになった
- 政近が周防家の跡取りになることを決意
- 乃々亜の動向
周防家の人々の過去が明らかになった
これまで謎だった政近の母や巌清、有希の過去や心情が明らかになりました。
母は子供の頃から優秀な兄と比べられ、あまつさえ兄と母が亡くなってしまったことがメンタルにかなり響いてましたね…。
一時期はピアニストを目指していたものの断念し、兄の代わりにと頑張っていた時期もありました。
それからしばらくして、政近が幼いのにピアノを引きこなすものだから、つい頭にきてしまったといった感じ。
巌清もまた若い頃に両親を亡くし、その後は妻も事故(というか事件)で…。
もはや呪われた一族と言っても過言ではないですね…。
有希はというと、幼いころはバラバラになった家族を笑顔にしようともがいていた模様。
読んでて辛かった…。
政近が周防家の跡取りになることを決意
政近視点だと母の過去と心情が明らかになり、それを踏まえ病床の有希のことも思い、政近は周防家の跡取りになることを決めました。
その後に有希と衝突したりするものの、アーリャや統也に相談し決意を新たに跡取りを目指すことに。
とはいえ巌清と話し合いの末、アーリャが生徒会選挙に勝って政近が副会長になれば、跡取りになるスタートラインに立てるという約束に落ち着きましたが。
乃々亜の動向
8巻に引き続き乃々亜の謎ムーブが続いています。
彼女視点だと「政近の気持ちを知るにはアーリャが邪魔」という結論に達したらしく、自分は手を下さずに周囲をけしかけているように見えました。
一見すると乃々亜はアーリャを守っているようにも読めますが、そうすることでアーリャにより敵意を向けさせる作戦だと僕は思いました。
厄介なのは、乃々亜に悪意は無さそうなこと。人の感情に興味があるっぽいんですよね…。
1000年以上生きたエルフかお前はw
感想
政近の母や巌清の過去、何より彼らの心情が描かれていたのが最高でした。
すれ違いと悲しい別ればかりでしたが、母も巌清も有希も、皆が幸せになることを願っていることが伝わってきましたねぇ。良かった!
一方、乃々亜は己の興味が赴くままに、それでいて狡猾に動いているのが不気味でした。
周囲がアーリャに悪感情を抱く環境を作っているんですかね…。
▼ロシデレ9巻の詳しい感想