※ネタバレ注意
カカオ
どうも、弱キャラ友崎くん大好きカカオです。
今回は…
『弱キャラ友崎くん Lv.11』を読了したので感想をば。
『弱キャラ友崎くん Lv.11』感想
あらすじ
日南葵の誕生日に大阪旅行に行った友崎たちだったが、想定外の形で終わってしまった。
それ以来、誰もが日南葵との連絡が途絶え、そのまま友崎たちは3年生となる。
友崎たちの中で、日南だけが特進クラスへ進級するが…。
感想(ネタバレ極薄)
以下は読了直後の僕のツイートです。
中盤から後半にかけては「これは何とかなるんじゃね」と思ったけど…いやぁ面白い。先に引き延ばしたり勿体ぶってる感じは無く、もうこれはこの流れしかあるまいと納得させてくれる展開だと思いました。
— カカオ (@kudoshin06s) January 18, 2024
良い熱さを残して終わった感が特に良き。12巻も楽しみですな!
序盤から嵐が吹き荒れましたなぁ。
それをどうにかしようと奮闘する友崎が日南に執心し過ぎていて、菊池さんとの仲がどうにかなっちゃうかもと心配になるレベルでした。
物語はこれまで明かされていなかった部分が概ね説明され、それを受けて友崎がどうするのか、という内容。
某キャラの姿や言動には驚きましたなぁ。作品のタイトルが変わっちゃうだろとw
心理描写がかなり分厚く描かれていて少し難しく感じる部分もありましたが、立場の違うキャラ達がそれぞれの視点でヒントをくれるような感じで話してくれるのでありがたい。
それにしても実際には戦っていないのに、まるでバトル物を読んでいるかのような読後感なのが凄い…。
カカオ
以下はネタバレ盛りだくさんな読んだ人向きの内容なので、まだ読んでない人は撤退しよう!
僕が面白いと思ったところや気に入ったところをピックアップしていきます。
『弱キャラ友崎くん Lv.11』で良かったところ
『弱キャラ友崎くん Lv.11』で特に良かったと思ったのは以下の3つです。
- 日南が抱えていた事情
- 弱キャラ日南葵
- 魔王(日南)を討伐するかのようなスタイル
1つずつ解説していきます!
日南が抱えていた事情
日南の事情については一部(二人いる妹のうち一人が亡くなった)が明らかにされてましたが、さらに踏み込んで何があったのか詳しく説明されていました。
問題の根幹は日南の母親にありましたなぁ。
母の「運命を全て受け入れる」ようなスタイルが、日南にとっては救いであり支えだったけど、妹のイジメと事故によって粉砕された形に…。
日南の母については何とも形容しがたいキャラでしたなぁ。優しいとは言えますが、状況によっては不気味とも取れました。
この母についてのプロフィールは詳しく語られていないものの、端々の描写から察するに何かの宗教に入信していたのかなぁ……と僕は想像してます。
僕の中では、10巻で妹のイジメと事故の件が明かされた時点と今では、日南の事情に対する印象がかなり変わりましたなぁ。
カカオ
二重三重に過去が念入りに作られていて良き。
弱キャラ日南葵
この作品のタイトルはご存知の通り『弱キャラ友崎くん』なんですけど、まさか日南が弱キャラを自称し友崎が強キャラになるとは思いませんでした。
1巻を読んだ時には想像もしてなかった展開…!!
ポイントとなるのは以下の3つだと思いました。
- 自分を信じられるか否か
- 自分を信じることに理由を必要とするか否か
- 自分を正しいと思えるか否か
友崎の場合はこの3つに全てイエスと答えられそうだけど、日南は全てがノー…。
数々の実績を残し、みんなから誕生日を祝ってもらい、友崎をリア充にして自分のやり方が通じることを示してさえ、日南は満たされない(正しさの証明の一部としか取れない?)
日南のやってきたことはどう見る角度を変えても強キャラなんですけど、内心では支柱がグラグラだったのかなと。
それが大阪旅行のサプライズを通して分かってしまい、トドメに母親の映像が来ちゃった感じですかね…。
日南の心理描写は結構深いので、正直僕の理解が及んでいるとは思いません。気になる方はぜひ本編を読んでみてください。
魔王(日南)を討伐するかのようなスタイル
流れ的に友崎が日南をどうにかできそうかと思いきや、まさかのアタファミで日南が自分のスタイルで友崎を打ち負かしてしまう事態になってしまうとは…。
これが勝利せずにはいられない日南の業なのかと唖然としましたね僕は…。
そこから菊池さんの小説がキッカケで、皆で日南をどうにかする流れに持ち込んだところが11巻で1番熱かった!
11巻は「業」が肝になっているようにも思えたんですよね。友崎を始め、菊池さんや他のキャラの「業」についても触れられていました。
自分ではコントロールの及ばない領域とでも言えばいいんですかね。菊池さんの小説に出てきたアリシアが勝利せずにはいられないみたいな。
そんな業を認め合った友崎と菊池さんが、物語をどう完成させて日南に響かせるのか気になって仕方ありません。
友崎たち以外のみんなの力も合わせて、まるで魔王を討伐するパーティーを組むかのようなテンションも良かったですね。
カカオ
友崎が日南にアタファミで負けたときは、どん底の雰囲気で終わるのかと思ったけどw
微妙だったところ
日南葵の心理描写がちょっと分かりにくいかもしれません。
11巻の良いところでもあり微妙なところでもあるので、なかなか評価が難しいんですよねコレ…。
僕はじっくり読んで自分なりに理解したつもりですが、若干自信が無いのも本音です(苦笑)
日南の身に起きたことを時系列に並べて、それぞれの時間軸で彼女が何を思い、どう行動したのか、その変化を読み解くのがいいかもしれません。
カカオ
日南が今の生き方になった原因は逆に分かりやすくて良かった(母親の件)
『弱キャラ友崎くん Lv.11』の感想|まとめ
この記事では『弱キャラ友崎くん Lv.11』の感想を書いてきました。
2年ぶりの新刊とのことで、作家さんでもないのに僕は読み始める前めっちゃ緊張しましたわw
僕としては期待以上の面白さで、少し間を空けてもう1度読み返そうと思ってます。
ただもしこの内容をアニメにするとしたら、めっちゃ難しそう。日南が思ってることをどう映像にするんですかね…。
カカオ
個人的には原作を読むのをオススメ!
『弱キャラ友崎くん』は朗読で聴くこともできます
弱キャラ友崎くんは興味あるけど時間ないしなぁ…
と諦めている方に朗報です。『弱キャラ友崎くん』はAmazonの朗読サービスAudibleで配信されています。
そう、読まずに聴くことができるのです!
会員になってスマホにアプリを入れればそれでオーケー。月額1,500円で『弱キャラ友崎くん』を始め12万タイトル以上の朗読が聴き放題です。
初回30日間は無料なので試しやすいのもいいですね。気になった方は公式サイトをチェック!
ちなみにAudibleで配信されているオススメのラノベも紹介してます!