※ネタバレ注意
和ヶ原聡司さんの『はたらく魔王さま!0』を読了したのでレビューしたいと思います。
魔王軍設立以前
タイトルの通りゼロって感じですね。時系列を戻しに戻して、真奥がまだ魔王ですらなかった少年時代から描いております。
実はあまり期待してなかったのですが(失礼)、これがなかなか面白かったです。
少年サタンが知恵を絞って戦う様子がよかったし、カミーオや死んでしまったアドラメレクの活躍も描かれていました。
できればサタンVSアルシエルという現在では考えられない対戦の様子をもうちょっと詳しく書いてほしかったなーと僕は思います。
アドラメレク戦は細かく描いていたので読みながら楽しみにしていただけにちょっと残念。
エミリアの勇者時代
短編としてエミリアの勇者時代も入っています。
とある砂漠都市のトカゲ騒動を解決する話で、バトルらしいバトルはなかったのですが楽しくというか笑わせてもらいました。
この騒動の影の立役者はやはり鈴乃ですね。
アニメでも描かれていた鈴乃が食べたというゲテモノ料理がまさかこの話のキーになっていたとは……w
年末
時系列は進み真奥とアルシエルが日本に来てすぐの年末年始を描いた短編。
まだエミリアとも面識はなかったのですが、実はみんなすれ違ってましたーっていうのが運命の悪戯のようでいて面白かった。
少年サタンの頃と比べると、やってることがえらくスケールダウンしているのですが(クリスマスのケーキ売りw)、これこそが『はたらく魔王さま!』の真骨頂ではないかと僕は思います。
まとめ
全体的に長編(魔王軍設立以前)+短編(エミリアの勇者時代)+短編(日本に来てすぐの年末)といった構成です。
冒頭だけ前巻からの続きになっていますが。
というか、前巻の続きが気になっているのですが(苦笑)
まさかこのタイミングで時系列を戻して短編を収録したりするとはちょっと意外でした。
読者的には今続いている話にキリがついたときに出してほしかった巻ですね。
ですが面白かったので結果オーライですw
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