どうもお疲れさま、カカオ(@kudoshin06s)です。
『生業としての小説家戦略 専業作家として一生食っていくための「稼げる」マニュアル54』を読了したので感想をば。
本気で小説家目指してる人にはとても参考になる内容だと思いました。出版界の闇を予習し、戦う術を身につけると同時に、普通に実用的な知識も載ってます。
— カカオ (@kudoshin06s) 2018年1月16日
KADOKAWAさんがこの本を出版していたら実にアッパレだったんですけどねぇ…。
そこまでワイルドになれないか。
目次
こういう人に向いてる本です。
- 本気で小説家を目指している人
- なんか受賞するかも……しれない人
- 著作権について知りたい人
- 出版業界の闇について興味がある人
- 小説家のお金のトラブルを知りたい野次馬(僕です)
小説家が抑えておくべき
- 契約のあれこれ
- 税金のあれこれ
- 著作権のあれこれ
について解説されているので、小説家志望は読んでおいて損はないです。
僕は著作権についての知識があやふやだったので、この本で色々と認識を改めることができました。
ココがおもしろかった!
お金のトラブル
上記でも触れている「小説家のお金のトラブル」がおもしろかった。
おもしろかった、と言うと語弊がありますけど、要は読み応えがあったということです。
作者さんが経験した
「原稿料が振り込まれない」
「裁判」
「他人の印税が振り込まれた」
などなど。
気が滅入る事件の数々が語られていますよ。
よく筆を折らなかったな……と関心しましたね……。
これらの問題をどう解決させたのか、その仮定での失敗談もしっかりと書かれているので、小説家志望の人にはもしもの時の参考になるのでは。
それでも書くことを諦めない
タイトルや帯からして誤解されそうな本なんですけど、この作家さんは決して
「出版業界は闇深いでぇ。小説家なんかやめといたほうがええでぇ」
などと言いたいワケじゃあないと思います。
むしろ逆。
- 出版業界にはまともな編集者はいっぱいいる。
- ダメな編集者なんて一部
- 諦めないで小説を書き続けよう!
……と僕は感じました。
特に小説を書き続けることについて強調していたのは印象的でしたね。
ただ書き続けるにあたってお金のトラブルや契約内容などの知識を武器として持っておくと、いざという時に役に立つということです。
トラブルが原因で筆を折ることを、作者さんは気にしてるようでした。
確かにスランプが原因なら自分の内なる問題ですけど、お金のトラブルで疲弊した挙げ句……ってなるとやりきれませんよね。
まとめ
「いざという時」なんて来ないほうがいいに決まってるんですけどねぇ。
でもクリエイターと出版社のトラブルって後を絶たないんで、まぁ予防接種だと思って読んでおくといいかと。