※ネタバレ注意
カカオ
どうもお疲れ様、みみみ推しのカカオ(@kudoshin06s)です。
今回は…
『弱キャラ友崎くん Lv.9』を読了したので感想をば。
『弱キャラ友崎くん 9巻』感想
あらすじ
レナからの意味深なLINEを菊池さんに見られてしまった友崎。
菊池さんは図書室から駆け出してしまった。そこで後を追えばいいものを、弱キャラっぷりを発揮して立ち尽くしてしまった友崎。
なんやかんや思考を巡らせた後に図書室を飛び出し、菊池さんを探して正門へ。
そこで張ること10分以上が経ったとき、なぜか泉からLINEが…
ってな感じです。
感想(ネタバレ極薄)
以下は読了直後にした僕のツイートです。
個人的になんですけど、とにかく友崎が自分の心情に深く潜っている感じがしました。
もちろん菊池さんとの関係性や、日南のことも考えてはいるんです。
ただ、やたら「個人」を繰り返すだけあって、思考の軸になっているのは「自分」な感じなんですよね。
ここまで来るともはや孤高。そりゃアタファミ日本一にもなれるというもの。
このシリーズのタイトルは『弱キャラ友崎くん』ですけど、そのタイトルすらもひっくり返すレベルでした。
いや実際にひっくり返したというか…(小声
カカオ
以下はネタバレ盛りだくさんな読んだ人向きの内容なので、まだ読んでない人は撤退しよう!
僕が面白いと思ったところや気に入ったところをピックアップしていきます。
弱キャラ友崎くんの面白かったところ
9巻で特に面白いと思ったのは以下の3つです。
- 小説家としての菊池さんの恐ろしさ
- あわや破局寸前だった友崎と菊池さん
- 日南葵が友崎の人生攻略に協力した理由
1つずつ見ていきましょう!
小説家としての菊池さんの恐ろしさ
これまで天使だエルフだ聖女だと褒め称えられてきた菊池さんですけど、9巻では意外な顔を見せてきましたね。
菊池さんの観察眼が鋭すぎる…。
今回新たにWEB小説をアップし始めた菊池さんなんですけど、その内容が友崎と日南を観察した結果にしてはよく知り過ぎてたんですよね。
友崎視点ですら「ゾッとする」というレベル。
日南が菊池さんを厄介に思っていたシーンを読んだ時
カカオ
あー、なんか自分のこと知られるの嫌そうだよなぁ日南ー
なんて具合に僕は軽く流したんですけど、友崎が菊池さんを恐く思うことで恐ろしさが伝わってきましたなぁ。
でも菊池さんにとって小説とはそこまで本気になれる物なんですよね。
友崎がアタファミに人生賭けてるのと同じ。
とはいえこれまで天使だったんでギャップに驚きました。
カカオ
読者の僕もヒヤッとしたわ…
あわや破局寸前だった友崎と菊池さん
序盤のドタバタは泉と中村のフォローで一命をとりとめた友崎菊池ペアですけど、その後も不安定感が…。
いやそれが読み応えの基礎になってたんでオーケーなんですけどねw
詳しくは長くなるんで省きますけど
- 考えた末に友崎はこれまで得た物の断捨離を始めちゃったり
- そんな友崎をみみみが涙ながらに止めたり…(みみみ推しのワイ号泣)
- そこから友崎がさらに思考を加速させて菊池さんとの別れすらも……
――ってところで、菊池さんが友崎を選んだシーンが最ッッッ高に良かったです!
選ぶより選ばれるほうが嬉しいんすよねぇ(しみじみ)
カカオ
それにしても、みみみをどうにか幸せにしてくれないかな…
日南葵が友崎の人生攻略に協力した理由
この物語の発端とも言える友崎に日南が人生指南した件、それについてこれまで理由を気にすることはなかったんで驚きましたねぇ。
菊池さんの洞察力よ…。
日南葵の行動には全て理由がある
↓
ではなぜ日南は友崎に力を貸したのか
↓
日南葵は自分の生き方が正しいと証明したかった
ザックリとですが流れはこんな感じ。すんごい…。
要するに、自分のやり方で友崎を矯正してリア充化できれば、日南葵の生き方は正しいと証明できる。
そう彼女は考えたワケなんですな。
アタファミのオフ会での描写から飛躍して、友崎の人生攻略に協力した理由に着地するとは思わなかったです。
控え目に言っても凄すぎる構成…。作者の屋久ユウキ先生にアッパレ!
微妙だったところ
9巻というよりはこれまでの巻にも言えることですが、日南に関する情報が小出し過ぎかなとも思いました。
おそらく今は友崎と菊池さんのターンって感じではあります。
とはいえ今回の友崎は半ば「日南を選ぶか、菊池さんを選ぶか?」という選択に迫られた感はあります。
日南の存在感も十分。
9巻という結構な巻数になったこともありますし、もうちょい日南情報欲しかったっすね。
カカオ
※ちなみに9巻では日南オカンと妹のうちの1人は登場して挨拶を交わした
考察
気になったところを好き勝手に考察していくコーナーです。
今回は以下の2点について。
- 火種は残された感
- 日南は9巻終了時点の友崎をどう評価?
1つずつ解説していきまっす!
火種は残された感
破局の危機を乗り越えたことで、友崎と菊池さんの仲がめっちゃ進展したのが印象的でした。
想像以上の進展っぷりで驚きです。
でも「日南をもっと知りたい」という友崎を含めた展開なので、火種は残っている感じなんですよね。
また今回はチラッとですが日南の母親と妹が登場しました。意味もなく登場させるワケがありません。
今後も日南のことを理解するため友崎は行動するでしょう。その過程で母親や妹から日南についての情報がもたらされるかもしれません。
それを聞いた友崎に変化が現れ、菊池さんが不安定に……?
……なんてことも考えられます。
カカオ
身も蓋もないこと言っちまうと、火種が残るほうが盛り上がって丁度良いw
日南は9巻終了時点の友崎をどう評価?
日南にとっては使用キャラだった友崎(言い方がアレだけど実際そうなんだから仕方ないw)
個人的には、自分の思惑を看破された日南が今の友崎をどう評価しているのかが気になるんですよね。
日南にとっては友崎の成長度合いが、そのまま自分の正しさに繋がるワケなんで。
低評価ではないと思うんです。なにせ友崎、彼女まで作ったんですからね。
ただ「彼女を作る」っていうのは中くらいの目標で、最終目標は「日南と同じくらいのリア充になる」なんです(念のため1巻確認したw)
そう考えると…日南葵の正しさの証明にはならない気がします。
これが日南に与える影響があるのかどうか、気になるところですな。
『弱キャラ友崎くん9巻』の感想|まとめ
重要なとこだけサクッとまとめます。
- 図書館を飛び出した菊池さんだったが友崎と和解(泉中村によるフォロー)
- 和解後も日南と友崎の仲を気にする菊池さん
- 日南が友崎に協力していた理由が明らかに
凄まじくザックリですがこんな感じ。
心理描写が分厚いんで、細かく書くのは無理ですゴメン。
めっちゃ読み応えあって面白いんで、気になる方は是非本編を読んでみてください。
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