『妹さえいればいい。14』感想。伊月の成長を感じさせてくれた感動の完結巻でした!

4 min

※ネタバレ注意

どうもお疲れ様、京推しのカカオ(@kudoshin06s)です。

妹さえいればいい。14巻

『妹さえいればいい。』14巻を読了したので感想をば。

『妹さえいればいい。』14巻感想

あらすじ

3年後のお話。

表紙を見ての通り伊月と那由多は結婚して子供が生まれています。

千尋はというと相変わらず片思い中で、その片思い相手も未だ……という感じ。

他のキャラも幸せになっていたり売れていたり、幼かったあの子は成長していたり。

課題はあれどまぁ平和……と思いきや……

って感じです。

感想(ネタバレ無し)

以下は読了した直後の僕の感想です。

むしろ「幸せ」なのが原因で乗り越えなくてはいけない壁が生まれたような感じでした。

僕「こう来たかぁ!!」

と膝を叩きたくなりましたね。

「主人公になりたい」という思いを別角度から攻めて描いた感が……

と最初は思ったんですけど、よく考えてみると伊月が原点に立ち返ったと今は思います。

何言ってんのかよく分かんない?

読んでみてくれとしか言いようがないですw

もはや13巻で完結した感じで、あらすじを読む限りではキャラクター達のその後を描いている模様。

僕「これは一歩間違えると蛇足になるやも…」

と思ったりしてましたけど杞憂でした(なお某通販サイトのレビューを見ると「蛇足」言ってる人もいましたけど…)

でも僕は13巻で終わりより14巻まできっちり描いてくれてよかったなーと思いました。

京や春斗、千尋のその後を知りたかったですからね。うん。

以下はネタバレ盛りだくさんな読んだ人向きの内容なので、まだ読んでない人は撤退しよう!

僕が面白いと思ったところや気に入ったところをピックアップしていきます。


『妹さえいればいい。』14巻の面白かったところ

特に良かったところを3つピックアップします。

  • トドメを刺して欲しい千尋が春斗と京のために行動する
  • 良くも悪くも那由多が那由多ではなくなっていたところ
  • 伊月が表彰式で語った「主人公」について

1つずつ見ていきましょう。

トドメを刺して欲しい千尋が春斗と京のために行動する

3年経っても片思いな千尋が、自分の恋にケリをつけようと春斗の恋を応援することにしたのが良かった。

もうトドメを刺してほしい……みたいな感じだったのが切なかったですが。

とはいえそこは『妹されいればいい。』ですね。

千尋も柔らかくなったのか分かりませんけど下ネタをかなり言うようになって、読んでいて笑えました。

こっちまで苦しくなる雰囲気ではなかったです。

肝心の春斗と京は、羽島兄妹による策略で北海道旅行に行かされて面白かった。グルメなネタも満載!

それでもなお、くっ付くまでにさらなる乗り越えなければいけない壁が設定されている辺り、京はある意味で頑固だなと感じましたね(笑)

良くも悪くも那由多が那由多ではなくなっていたところ

序盤から読んでいて違和感ありまくりだったキャラが一人……。

可児那由多です。

あの全力全開の下ネタっぷりは一切無くなり、落ち着いたデキる主婦になっとりました。

普通に考えればいいことなんでしょうけどね。

ただ作家業は休業中で下手するともう引退かも……なんて話が本人からサラッと出てヤバいなと思いました。

あまりの変貌ぶりなのにナチュラルに話が進んでいくのもまた違和感が…

っていう辺りが、14巻を読み終えて振り返ったときに凄く良かったと感じました。

この違和感があったからこそ、伊月はスランプの原因が「那由多が和子になったから、彼女の作品に勝つというバトルが無くなっていたこと」だと気付けた。

伊月が表彰式で語った「主人公」について

伊月がスランプを乗り越えて書いた作品が大ヒットし、賞を取った授賞式でのスピーチがこのシリーズ最高の見せ所だと思いました。

常々「主人公になりたい!」と叫び続けてきた伊月が、自分以外の人々に向けて「自分が主人公の物語を大切に」と語っていたところが泣けましたね。

自分のことでいっぱいいっぱいだった伊月が、他者に向けてこんなポジティブなメッセージを発信できるなんて……彼の成長を感じずにはいられません。

結婚して子供が生まれたことも影響してるかも。

変化することは進むこと、っていうのも凄く共感しました!

微妙だったところ

最後に収録されていた宙が主人公の短編なんですけど、割と感動してたら実は

  • 不治の病ではなくて
  • しかも伊月が見た夢で
  • それを彼が短編小説に起こした内容でした

というオチだったのがちょっと(笑)

でも拍子抜けなオチを3連続でかましている辺りに凄さを感じて僕は嫌いじゃありません。

ただ完結巻だったので「伊月カッコ良かったなぁ」って具合に読み終えたかったかなと思ったり。

読者の我儘ですね。ごめんなさい!

『妹さえいればいい。』14巻の感想|まとめ

この記事は『妹さえいればいい。』14巻の感想でした。

『妹さえいればいい。』に限った話ではないんですけど、ラノベを完結まで読めるってとても嬉しいです。

これも作家さんや編集者の方が頑張ってくれたからだと思うと、ありがたい気持ちでいっぱいになります。

(たぶんこんなに作家さんと編集者の方に感謝してるのは、作中で業界の話がたくさん出たから)

毎巻で笑わせてくれたり感動させてくれたりと、とても良いシリーズでした。

完結おめでとうございますっ!

▼他の巻の感想

妹さえいればいい。感想記事の一覧

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