※ネタバレ注意
カカオ
どうもお疲れ様、ダンまち大好きカカオです。
今回は…
『アルゴノゥト後章 英雄運命 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 英雄譚』を読了したので感想をば。
『アルゴノゥト後章 英雄運命』感想
あらすじ
どうにか王都から逃げ延びたアルゴノォトとオルナ。
だがフィーナを王都に残し、アリアドネはミノタウロスの生贄にされようとしていた。
状況は最悪で絶望的と言える。
そんな中でアルゴノォトが下した決断は…
感想(ネタバレ極薄)
以下は読了後の僕のXです。
「ダンまちアルゴノォト後章」を読了。前章が絶望的な状況で終わったので、どうやってアルゴノォトが巻き返すのかと思ってワクワクしながら読みました。いやぁ期待通りの面白さでしたなぁ。
— カカオ (@kudoshin06s) September 8, 2023
ただの昔話で終わることなく「今」に繋げていくところが特に良き。ええ話でした!
前章でアルゴノォトがズタボロにされて終わったんで、僕にはどう逆転するのか全く想像できませんでした。
なにせアルゴノォトは無力で、この時代には神の恩恵などないので…。
でも前章の中で伏線を貼っていて、後章でそれを回収した感がありましたねぇ。さすがです。
とはいえ壮絶な戦いでした。ダンまちの戦闘シーンはどれもド迫力なんですけど、アルゴノォトたちのバトルも負けてはいません。
そんな中でもコメディを忘れることが無かったのもポイント高い。
深刻な雰囲気ばかりではないので、シリアス苦手な人も安心して読めますな。
カカオ
以下はネタバレ盛りだくさんな読んだ人向きの内容なので、まだ読んでない人は撤退しよう!
僕が面白いと思ったところや気に入ったところをピックアップしていきます。
『アルゴノォト後章』の良かったところ
僕が『アルゴノォト後章』で特に良かったと思ったのは以下の3点です。
- 精霊ジュピターに頼った件
- フィーナを助けたシーン
- アルゴノォトが最後まで道化を演じていた
1つずつ解説していきます!
精霊ジュピターに頼った件
カカオ
アルゴノォトが想像以上に弱すぎて勝ち目無さすぎワロタ
なんて思うこと請け合いの前章ラストでしたが、精霊に頼ることになるとは思いませんでした。
ジュピター登場シーンがギャグに全振りされていたのも意外性があって良き。
もしかすると、アルゴノォトが精霊に力をもらう展開を唐突に思った読者がいるかもしれません。
その気持ちも分かるんですけど、王都に精霊の意匠をこらした造形物があったりと、種は事前に蒔かれていました。
加えてクロッゾの力が精霊によるものだというのも、アルゴノォトが精霊に頼った動機の補強にもなっているかなと。
前章と後章を続けざまに読めば、唐突感は軽減されると思われ。
フィーナを助けたシーン
アリアドネを助けに入ったシーンも良かったんですけど、個人的にはフィーナが処刑される間際でアルゴノォトが登場した辺りが1番感動しましたなぁ。
出会ったばかりのアリアドネより、アルゴノォトとフィーナの絆の強さのほうが年季が入っているのが理由です。
幼いころのフィーナがアルゴノォトに助けられた件が描かれていたのも大きい。
そこから「今日も空は青い~」のセリフに繋がって感動もひとしお。そして笑おうと呼びかけるアルゴノォトもフィーナが知る兄そのまま。
めっちゃ良いシーンでした。
アルゴノォトが最後まで道化を演じていた
前章終盤でボロボロになったりしましたけど、アルゴノォトが最後まで道化でいたのが凄い。
自分は英雄ではないと自覚したからこそ完成されたスタイルで、その割に英雄願望の強さが凄まじかった矛盾も愛せますなぁ。
まぁ最初にミノタウロスと対峙したときは道化を忘れて圧倒された感あったアルゴノォトですがw
でもその後にしっかりと道化であることを思い出してミノタウロスと戦ったのがアッパレ!
道化で接したからこそ、これまで誰も彼もを捕食対象としてしか見なかったミノタウロスもアルゴノォトを「敵」と認識しましたからね。
そしてこの戦いが遠い未来のベルとミノタウロスとの縁に繋がっていく…と。
カカオ
想像以上に壮大な話でビビるぜ…。
微妙だったところ
エピローグで全キャラ出して欲しかったですなー。
ティオナにスポットを当てたところはポイント高いんですけど、アルゴノォトで登場したキャラで「今」に繋がっている者はザッとでいいんで見たかった。
クロッゾがヴェルフと同じセリフを言ったシーンもありましたし、せめてヴェルフも…と思いましたね。
後章の重要ポイント
「アルゴノォト」から現在のダンまちに繋がっているところが1番のポイントだと思いました。
「アルゴノォト」はダンまち本編でも何かと出てくる名前でしたけど、その存在がベル以外のキャラクター達にまで影響を与えているのが大きい。
ベルとミノタウロスの縁にまで…。
「昔にいた英雄」ぐらいの認識から、リアルに存在した過去があり、ベル達に繋がっていくことが分かった今作の意義はとても大きいと思います。
カカオ
ヘルメスがベルに肩入れする気持ちが伝わってきたなぁ。
『アルゴノォト後章』の感想|まとめ
この記事では『アルゴノゥト後章 英雄運命 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 英雄譚』の感想を書いてきました。
まず何よりも「アルゴノォト」という存在が具体的に知れて、どのような人物で何を成したのかが分かったことがとても良かったです。
そしてベル達に繋がっていく様は、壮大な物語と読んで差し支えないレベル。
ダンまちが好きな人は是非読んでみてください。
ちなみに「アニメしか見たことない!」って人でもいけると思われ。