※ネタバレ注意
カカオ
どうもお疲れ様、ダンまち大好きカカオです。
今回は…
『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか19』を読了したので感想をば。
『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか19』感想
あらすじ
フレイヤファミリアとのウォーゲームに決着がついたのも束の間、今度は『学区』がやってきた。
『学区』とは移動式の教育機関で、都市のごとき規模だ。
ベルは某男神に頼まれてこの『学区』に潜入することになる。そこで彼はニイナ・チュールと名乗るハーフ・エルフの少女と出会った。
感想(ネタバレ極薄)
以下は読了直後の僕のツイートです。
ダンまち19巻を読了。新章はこれまでと違って緩めの学園ライフが読めて良かった。授業とかダンまちでは無縁だったので新鮮。
— カカオ (@kudoshin06s) September 15, 2023
とはいえしっかり冒険しているのはさすがダンまち。ただ今回はベルが強者の視点に立っているのが面白かったなぁ。うん。
異世界学園モノの序盤のような感じで面白かったですねぇ。
ベルは今やレベル5ながら立場は転校生なので周囲は先輩(一応)、そして初めての学園生活でガチガチに緊張している始末。
あたふたしながら学校生活をがんばるベルは、これまでのダンまちでは味わえない魅力がありました。
そして今回登場する新キャラ「ニイナ・チュール」との絡みもグッド!
名前で察しがついてしまう新キャラですが、色々抱えている悩みや葛藤をベルが導いてあげる様子にも要注目です。めっちゃ良かったですなぁ。
また、今後に関係してそうな伏線らしき描写が結構ありました。ダンまち全体のストーリーとしても要注目の巻ですね。
カカオ
以下はネタバレ盛りだくさんな読んだ人向きの内容なので、まだ読んでない人は撤退しよう!
僕が面白いと思ったところや気に入ったところをピックアップしていきます。
ダンまち19巻の良かったところ
ダンまち19巻で特に良かったのは以下の3つです。
- リュー、ヘスティアファミリアに加入
- ベル・クラネル改めラピ・フレミッシュ
- ニイナの悩みを解決へと導くベル
リュー、ヘスティアファミリアに加入
カカオ
リューってあれだけ関わってベルに告白までしたんだし、そろそろヘスティアファミリアに入ってもよくね?
と思っていた僕にとっては最高に嬉しい展開!
リューがヘスティアファミリアに入ったことで起こった変化は…
- レベル6の加入で戦力大幅アップ
- ベルを巡る争いの火種の追加
この2つですな。
19巻の時点ではヘスティアファミリア内でリューが最もレベルが高い。
しかもどのポジションもこなせる万能っぷりを今回のダンジョン探索で見せてくれました(かつての仲間たちの技も使えるようになったため)
もちろん今後の戦いが楽勝になるなんてことは、このダンまちシリーズではあり得ないとは思います。
でもベル頼みだったこれまでとは違い、ファミリアの層の厚さを感じさせてくれるのは読んでて嬉しくなりました。
ベルを巡る争いについては、リューが告白の件を皆の前で言ってしまったりと隠されたポンコツキャラを発揮して、ヘスティアやリリがブチ切れてて笑いましたねw
ベル・クラネル改めラピ・フレミッシュ
学区に潜入するにあたり、ベルが変装して名前も「ラピ・フレミッシュ」と名乗っていました。
面白かったのはレベル5なのにレベル1だと偽ってしまったこと。わざと弱く見せる難易度が格段に上がってましたw
今まではいかに上を目指すか頑張り、格上の相手と戦うこともあったのに…。今回の「弱そうに振舞うことに苦労するベル」は新鮮で面白過ぎましたw
レベル1で入学したてという設定もあって、周り中が先輩なのも良き。
カカオ
まるで1巻に戻ったかのような空気感が味わえましたなぁ。
ニイナの悩みを解決へと導くベル
優秀な姉(エイナ)を持つニイナの悩みはありがちでしたけど、そんな彼女をベルが彼らしい優しい雰囲気で導いたのが19巻で1番良かったですなぁ。
ベルが明確に答を示したワケではなく、あくまでも可能性を見せる意味で修学旅行と称した18階層より先の探索をしたのは最高。
事前に「修学旅行」について聞いていたベルのシーンもあったのも効果が大きかった。
そして案の定というべきかニイナがベルに憧れて冒険者になることを志し、ヘスティアファミリア加入を目指すことを決意したのはお約束w
カカオ
リューに続く火種はニイナになったかw
微妙だったところ
ほとんどないです。
まぁ学区にいるであろうレフィーヤとすれ違ったりすることが無いのが寂しいぐらいですかね。
でもレフィーヤがダンまち本編に登場しないのは暗黙の了解みたいになってるし、そこまで気になりません(19巻では二つ名だけ出ましたが)
レフィーヤの学区での活躍が読みたい人は、ソード・オラトリア13巻を読んでみてください。ちょっとだけどベルも出ますぜ。
カカオ
僕が「寂しい」と思ってしまうのは、やはりアルゴノォトを読んだからだなぁ…。
気になった3つポイント
19巻のストーリーにおいて気になる特に気になったポイントを3つ挙げてみます。
- 地上とダンジョンを繋ぐ『立坑計画』
- フェルズが生成している何か
- 黒龍討伐
これらは今後の展開に関わってくる重要事項だと思われ。1つずつ解説していきます!
地上とダンジョンを繋ぐ『立坑計画』
ギルドのロイマンが張り切っている『立坑計画』がヤバそうです。
『シャフト計画』と読むそうなんですが、要するに地上とダンジョンを大型エレベーターで繋ぐ計画とのこと。
エレベーターが完成すれば、冒険者は地上から一気に中層や下層、深層まで一気に行けちゃう何それ凄い!
…って感じにロイマンは盛り上がっているんですけど、難色を示したのはエイナさん。
曰く、深層と地上を繋げるのは万が一のことを考えると危険と彼女は言っていました。
あとエイナさんは知りませんが、ダンジョンを掘ったり削ったりするのはジャガーノートの件からも僕は危なそうだなーと思いましたね。
ちなみにこれもエイナさんは知らないんですけど、ロイマンにしてみたらクノッソスの存在がポイント。あんなもんがあるのにダンジョンは大人しいってワケです。
ただクノッソスはダンジョンに隣接する形なので、各層をブチ抜くシャフト計画とは性質が違うんじゃないかなーと僕は思わずにはいられません。
カカオ
クノッソスの扉に使われていたオリハルコンがシャフトに転用できるのも、この計画を後押ししてる理由っぽいよ。
フェルズが生成している何か
そのクノッソスなんですが、フェルズがアトリエにして何やら「研究」をしているとか。
ここで登場するのが学区。学区のレオンに様々な素材を依頼していたとか。世界中を巡っている学区ならではの役目ですね。
そしてそれらの素材を使いフェルズは何かを生成しようとしている模様。
黒龍討伐にも関わりそうだと示唆されてましたが、直後に「約束の刻」と言い直されていたのが興味深い。
黒龍討伐
19巻でちょいちょい触れられていたのが『黒龍討伐』の件です。
これが最終目的といわんばかりの重要なクエストなのは読んでて伝わってきますが、前述のフェルズの件を始め少しずつ存在が示されてきたのが印象的。
ベルがレベル5になったことで、黒龍討伐には否応なしに関わることになるだろうみたいな描写も…。
そしてベルがゆっくりできるのもこれが最後…
なんてことをヘルメスが言ってたのが1番怖かったですねぇ。
ダンまち19巻の感想|まとめ
この記事では『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか19』の感想を記事にしてきました。
全体的には緩めの学園ライフとリュー加入によるコメディな展開などが描かれていましたが、要所要所で重要な伏線も張られていたのが印象的です。
学区についてはソード・オラトリア13巻で描かれていたので、正直言って驚きは薄かったですがw
あとがきによると学区編は次の巻で終わるらしいのですが、正体がバレてしまったベルがどうやって学園生活を送るのか(それとも送らない?)気になるところ。
ニイナがヘスティアファミリアに加入できるのかも注目ですな!