※ネタバレ注意
どうもお疲れ様、リュー推しのカカオ(@kudoshin06s)です。

『ソード・オラトリア12』を読了したので感想をば。
『ダンまち外伝 ソード・オラトリア12』感想
あらすじ
11巻で完膚無きまでに心を壊されたレフィーヤは塞ぎ込み続けている。
そんな中で、これまでの事件の真相が推理され、真相に迫っていくロキ。
最終決戦への作戦が準備されていく。
オラリオ全てを巻き込んだ超極大のバトルが始まる…。
って感じです。
感想(ネタバレ無し)
読了直後の僕のツイートがこちら。
ヤバすぎ(語彙)
以下はネタバレ盛りだくさんな読んだ人向きの内容なので、まだ読んでない人は撤退しよう!
僕が面白いと思ったところや気に入ったところをピックアップしていきます。
ソード・オラトリア12の良かったところ
- 「黒幕はデメテル…かと思いきや!?」という展開
- エニュオの狂った心理描写
- ダンまちシリーズのキャラたちが集結!!
- 繰り返されるどんでん返し
- レナの声で立ち上がるベート
- エニュオが見落とした「ヘスティアファミリア」の存在
- フィンに化けて指揮を一部肩代わりするリリ
- フィルヴィスとの決着をつけるレフィーヤ
1つずつサクッと解説していきます
「黒幕はデメテル…かと思いきや!?」という展開
11巻で「なんか黒幕はあの女神じゃ……」ってなって、12巻でデメテルの名前が出た。
僕「うわー意外な女神出してきたなー」
などと関心していたら、実はデメテルもまたエニュオに巻き込まれていたという…!
デメテルの件だって、小出しで少しずつ情報を開示していった感あったのに、このどんでん返しですよ。
何せエニュオことディオニュソスは、既に退場したものとばかり思っていたんで、読者の僕はもうデメテルが黒だと思ってた。
百歩譲ってデメテル以外だったとしても、ディオニュソス以外かなと。
フィルヴィスも死んでしまった……ということになってましたしね。
感覚としてはミステリーですな。
エニュオの狂った心理描写
ディオニュソスはとにかく狂った神だったんですけど、その狂乱にもしっかり心理描写がなされていたのが良かったです。
神々は基本的に好奇心旺盛でトラブルでさえお祭りのように捉える傾向が強く描かれてましたけど、
ディオニュソスはその傾向がより強く嗜虐的だった。
特にクリーチャーとしての自分に苦悩するフィルヴィスを受け入れつつ内心で眺め楽しんで、それでいて愛しているところなんかは鳥肌が立ちますねぇ。
狂いの中にも神らしい子供達への愛がある。。。
ダンまちシリーズのキャラたちが集結!!
6パーティーに分かれていたフィンたちが窮地に陥る最中に、援軍としてやってきたフレイヤファミリアの精鋭やその他多くのファミリア、キャラクターたち。
ラストバトルにふさわしい超大規模バトル!
スゴかったですなぁ。
個人的にはオッタルがまともに戦ってる描写が読めて最高でした!(レベル7は圧倒的…)
ただここまではフィンが立てた作戦のうち。
が!
援軍の中にベルくんたちも入っていたという熱い展開が……!
これはヘルメスが切ったカードであり切り札。
これがなければ全滅だったというところもまた熱すぎて泣けます。
繰り返されるどんでん返し
デメテルの件やフィルヴィスの分身、
援軍が駆けつけて優勢になってからの劣勢など、物語的にもバトル面でもどんでん返しの連続でした!
僕「どこまでひっくり返すんだこの作者は…」
って思いましたねw
レナの声で立ち上がるベート
分身を解いて1つになったフィルヴィスの力に、レベル6のベートがボコボコにされる様が…。
その後のリュー、アイシャ、アスフィの援軍登場や春姫によるレベルブーストも熱かった。
が!
倒れたベートに必死に呼びかけたレナと、立ち上がって再びフィルヴィスに挑むベートにあっぱれ!
レナがどれだけ深くベートに惚れているかもよーく分かりました。胸にグッとくる展開です。
ベートの魔法が再び見れたのも最高っ!
エニュオが見落とした「ヘスティアファミリア」の存在
エニュオが警戒していたのはロキやフレイヤなど有名どころのファミリア。
それらを計算に入れて、彼は「勝てる」と踏んでいて、事実勝ちそうだった。
けれど、ディオニュソスは「ヘスティアファミリア」の存在を全く認識していなかった。
弱小ファミリアで、団長のベルは半年前まではレベル1だった。ベート曰く雑魚。
まさかそんな彼らが逆転の一手になるなんて思わなかった。
この展開が熱い…!!
外伝だろうとベルくんは主人公なんやな…
フィンに化けて指揮を一部肩代わりするリリ
ヤバすぎるバトルにベルが巻き込まれようとしているのを、リリが焦った末にフィンから指揮系統を一部肩代わりしてしまったシーン。
6つの戦場を遠隔で同時に指揮していたフィンから、2つの戦場の指揮を任されちゃう!
バカなの!?
みたいな感じで自分を責めるリリだけど、
同時にいつぞやフィンに化けて散々な目にあった彼女は、フィンを見返したいという気持ちもあった模様。
またもフィンに化けて、上級冒険者たちを指揮し、ベルたちを各戦場に的確に投入するリリ。
感動して泣いたっす…。
フィルヴィスとの決着をつけるレフィーヤ
ソード・オラトリアの主人公はアイズかと思っていたんですけど、実はレフィーヤなんじゃないかってぐらいに、彼女は戦場でも心理面でも戦っていましたなぁ。
フィルヴィスが死んでしまったと思いきや、分身スキルによって騙されていたと知り、
あまつさえフィルヴィスと戦うことになってしまった。
レベル7にブーストされ魔法まで使ったベートとの連携を経て、レフィーヤはトドメを…。
アイズやベルよりも、遙かにヘビーな展開なのでは…。
いやそれが良かったんですが。可愛い子には旅をさせよ、みたいな。
アイズの風がベルのおかげで黒から白へ変わったシーン
レヴィス相手に、アイズがいつも使ってるエアリアル以上の黒い風のスキルを使って圧倒してたものの、それは諸刃の剣。
黒い風に蝕まれていくアイズ。
そんな黒い風を白く変えたのが、ベルが奏でる【英雄願望】の音色……。
再びエアリアルをまとい、より強く戦うアイズ。
もう何度目か分からないけど、泣いた…。
ソード・オラトリア12の微妙だったところ
ない。
全12巻のミステリーとも読める
エニュオが仕組んだ罠やフィルヴィスの言動を振り返るにあたって、全巻通して読み返したくなりました。
ダンまち本編と違って、ソード・オラトリアは長編のミステリーって感じなので余計です。
12巻でも振り返って結構解説もしてくれているんですけど、やはりその巻をしっかり読んでいたほうが面白いと思いますね。
これで完結ではないようです
あとがき読んで驚いたんですけど、ソード・オラトリア、どうやら完結ではないようです。
ひとまずの区切りではあるとのこと。
でも「まだまだ続けていくつもり」でもあるらしく、次回からは新章に突入する模様。
とはいえしばらく外伝はお休みとも書いてありました。
ソード・オラトリア12巻の感想|まとめ
この記事では『ソード・オラトリア12』の感想を書いてきました。
正直言って良かったところはまだまだたくさんあるんです。
でも細かく語るとえらい長くなっちゃうんで、サクッと書きました(書いたつもり…)
可能なら、1巻から一気に読み返したいですね。
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