※ネタバレ注意
どうもお疲れ様、リュー推しのカカオ(@kudoshin06s)です。

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか15』を読了したので感想をば。
ダンまち15巻感想
あらすじ
14巻までの激闘の末にようやく地上へ帰還したベルたち。
ベルは左腕をギプスで固定され戦えないので、珍しくまったりすることに。
そんな中でふと、各々が過去を振り返っていく。
過去の自分から、今いる場所に到達するなんて信じられないだろう。
なんて思いながら。
みたいな感じです。
感想(ネタバレ無し)
各キャラの過去を短編形式でまとめた感じでした。
ちなみに「あとがき」によると、ナンバリングされている章で7章以外は、アニメBlu-rayの特典小説を加筆調整したものとのこと。
そこを間章として現在の時間軸も入れて、新しくしているようです。
時間軸的には、どのキャラも今のパーティーと出会う前まで遡っています。
読んでみると、よりヘスティアファミリアの眷属たちに愛着が持てましたね。
個人的にはヘスティアの過去が読めたのが嬉しかった。
ヘスティアってベルたちがダンジョンに行くと出番が……ね(苦笑
以下はネタバレ盛りだくさんな読んだ人向きの内容なので、まだ読んでない人は撤退しよう!
各キャラごとのエピソードごとに感想を書いてます。
一章 旅立ちの日に、始まりの日に
ベルがオラリオにやってきた時のことが描かれています。
初めて見たオラリオに驚きつつも期待に胸膨らませ、
宿屋のオヤジにふっかけれてるのに気付かず代金を払ったり。
そして皆さんご存じの通り、ファミリアに入ろうにも断られまくって失意のドン底へ……。
宿屋のオヤジがベルの純粋さに負けて、ベルの去り際に黒パンをあげたのが良かった。
ベルの純粋さにやられたのはリリだけじゃなかったね!
二章 HEY WORLD
ヘスティアが下界に光臨した直後から始まるお話。
キャラゆえなのか、終始笑える感じのエピソードだったw
ヘファイストスの元へ転がり込み、ぐーたら三昧な三ヶ月を過ごした末に追い出される。
他のキャラにはないアホっぽさがあって最高ですな。うん。
三章 灰被りの少女
こちらはリリの過去編。
ヘスティアとは打って変わって壮絶ですねぇ…。
アニメでも描かれてましたけど、やはり花屋が襲撃されてしまったシーンはキツい。。。
意外だったのが、リリがソーマの酒に手を出して、酒のために金を欲しがっていた時期があったこと。
でもそれが無かったら、彼女がダンジョンに入ることもなかっただろうし、サポーターになることもなかった。
そう考えると、これで良かったのかもしれない。結果論だけど。
そうそう、間章でリリがレベル2になって喜んだり、ゴブリン相手にキックを見舞っているところも良かった!
四章 ギルド・アローン
エイナの過去編。
まだギルドで働き始めたばかりの頃から始まり、よく彼女が語っていた通り担当していた冒険者がダンジョンで命を落としてしまう。
1番最初に担当した女冒険者マリスと仲良くなれたのに…。
サラッと語っていたけど、いざその話をこうして読むと胸にグッとくるものがありましたね。
エイナの真面目さがとても現れているというか、マリスのこともあってより強く冒険者と向き合う感がありました。
「冒険者を冒険させない」
っていう彼女のスタイルが生まれたのも、この話を読めば納得です。
五章 蒼の焔
ヴェルフの過去編。
少年時代まで遡り、まだ魔剣を作ることができない彼が、鍛冶師になろうと頑張っているところから始まる。
この頃はまだ父も祖父も、ヴェルフが魔剣を作れることが明らかになっていなかったので、
「クロッゾの魔剣に代わる武具を作るのだ」
なんて具合に頑張っていたんですよねぇ。
だからこそ、ヴェルフが魔剣作りができると分かった途端に、
「魔剣作れ」
なんて具合に目の色変えちゃったのがヴェルフ少年にはショックだった。
凄いのは、早々に家出を決意するところ。神フォボスの助けはあったにせよ、決断の早さがヴェルフらしい。
六章 出会いと誓い
リューの過去編。
まだエルフの里にいた頃から描かれているんですけど、美しさとは裏腹にエルフってめっちゃ排他的。
そんなスタイルに嫌気がさした少女リューは里を出る。
けれどオラリオに来て他人を拒絶するリュー。
結局自分も同じ……。
なんて具合に絶望してるところにアストレアやアリーゼと出会うことになる。
少女アリーゼの活発なキャラが良かっただけに、その後彼女が命を落としてしまうのかと思うと胸が苦しいっす…。
ちなみに間章では、ベルを意識しまくって店の中で不自然な立ち回りを見せるリューが描かれていて、マジ笑えますw
七章 今昔物語 ~黒鳥と金狐~
春姫と命の過去編。ちなみに書き下ろしとのこと。
まだ極東にいた頃から描かれていて、少女の命がモテる春姫を男子たちから可愛く守るのが微笑ましい。
全体的に、命視点で頑張って成長していく春姫が読めるのもポイント。
間章で、レベリングでゴブリンと戦う春姫が苦戦しているのを見ても、
- アイシャ視点=見込み薄…
- 命視点=春姫殿なら頑張れる
こんな感じで随分と違う。
そして命は幼い頃とベルのパーティーに加わってから、春姫が成長していく過程をずっと見てきたから確信できるってワケです。
アイシャも春姫とは付き合い長そうなんですけどね…。
ダンまち15巻|まとめ
現代の間章で繋ぎつつ、各キャラで過去編を描く感じが良かったですね!
ただ特典目当てで円盤買った方にとっては微妙かも…。加筆調整は加わっているようですけど。
エピローグで、過去の大英雄とアイズの繋がりが示唆されていたのが気になるところ…!
16巻を待とうっ!
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