※ネタバレ注意
どうもお疲れ様、カカオ(@kudoshin06s)です。
『はたらく魔王さま!16』を読了したので感想をば。
あらすじ
『大魔王サタンの遺産』捜索のため、六畳一間の魔王城からは、生活用品一式が異世界エンテ・イスラへと移されていた。通勤時間の問題により、魔王はそんなからっぽのヴィラ・ローザ笹塚201号室で寝泊まりをすることに。独り身の生活に寂しさを感じながらも、正社員登用研修に参加する魔王。そんな中、研修で一緒になったゆるふわ女子に思いがけず義理チョコを貰ってしまう。アシエスの食い意地によりその情報が知れ渡った時、女性陣に動揺が広がるのだった――!
一方エンテ・イスラでは、大魔王の遺産の一つ『アドラメレキヌスの魔槍』を手に入れるため、鈴乃、ライラ、アルバート、ルーマックが北大陸に旅立っていた。日本のジンギスカン屋そっくりの店では、「囲いの長」と呼ばれる北大陸の代表が待ち受けており……?
一言で言うと、16巻の主役はちーちゃんでしたね。
カカオ
以下はネタバレ盛りだくさんな読んだ人向きの内容なので、まだ読んでない人は撤退しよう!
僕が面白いと思ったところや気に入ったところをピックアップしていきます。
事情が複雑になってきましたねぇ…
16巻ともなるとキャラクター数はもちろん、組織の数からエリア数まで結構な数になるなぁと思いました。
16巻ではアドラメレキヌスの魔槍を手に入れるべく、ちーちゃんが北大陸で行われるジルガという選挙と会議とお祭りを足して三で割ったようなイベント出ることになったんです。
ではなぜ、ちーちゃんが出ることになったのか。
その経緯はなかなかどうして各勢力の思惑やら事情、さらにはエミリアや魔王の現在の微妙な在り方もあって複雑でした。
要は、どのエンテ・イスラのどの勢力とも関係のない(魔王軍にめっちゃ関与してるとはいえ)、誰の思惑からも外れるということで選ばれたんです。
ほかにも「弓ができる」という理由もありましたけど。
ここに至るまでがなかなか大変でしたねぇ。
書き手視点的な意味で。
でもキャラの会話を多めにして説明的な雰囲気が抑えられていて読みやすかったです。
異世界同士がうまーく絡み合ってます。
最初こそ魔王が正社員研修の仲間内から義理チョコをもらって、そこからバレンタインデー騒動に発展。
お、これは現代日本成分多めなのかな?
と、思いきや、アドラメレキヌスの魔槍を手に入れる段になってエンテ・イスラ成分が多めになったかなと。
ちーちゃんがジルガで弓を披露、他を圧倒し、さらには解明不能の謎の奇跡まで起こしました。
これはぜひ読んでください。
めっちゃ感動しますから。
できれば映像化してほしいんですけどね…。
…こんな具合にエンテ・イスラ成分がやや多め。
けれど、バレンタインデーを織り交ぜたり、鈴木梨香が普通にエンテ・イスラを行き来できるようになったりと、異世界同士がうまーく絡み合ってました。
ここらへんの舵取り、作家さん上手くやっててスゴいです。
ただ魔王の正社員への道はほとんど描かれていなかったので、17巻はそこんとこ描いてほしいなぁと思ったり。
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