【危険】「自分のためだけの小説」の執筆が楽しすぎて1年間書き続けてしまった件について。

3 min


後悔はしてない。

うん、してない…。

自分のためだけの小説を書いていた1年

ここ1年ほど、僕は自分のためだけの小説を執筆していました。

ようやっと先日それが完結し、今はホッと胸をなでおろ……してません。

「なぜこんな長期間熱中していたのだろう…」

という疑問に僕の頭は支配されています。

この記事を書きながら、自分のためだけの小説執筆になぜ熱中していたのかを考察していきたいと思います。

「自分のためだけの小説」とは。

そもそも「自分のためだけの小説」とは何なのか。

そこから説明していきましょう。

経緯

僕が「自分のためだけの小説」を書き始めたそもそもの発端は、電撃大賞に投稿するつもりで執筆していた小説が規定枚数オーバーしてしまったのが始まりです。

書き始めたのは2016年に入ってすぐでした。

余裕で20万文字近くいってましたね。

この枚数オーバーの作品を書いているのが楽しくなり、文字数はさらに肥大化。ついには

僕「これはもう僕だけが楽しむ小説にしちまおうw

という恐ろしく内向きな方向性が確定。

挙げ句、

僕「どうせ僕しか読まないんだからほかの作品のキャラとか登場させちまおうw」

というコトになってFateのセイバーがサクッと召還されたのを皮切りに、作品の垣根を越えて様々なキャラクターが登場。

ついには……

僕「前の会社の(嫌な)上司とかやられ役として出すかwww」

なんて案も採用。

実名で元上司を登場させました(ちなみにその上司はエクスカリバーの直撃を受けて無事に消滅)。

つまり……

こんな具合に

  • どこにも発表しない(というかできない)
  • 誰に読まれることも想定しない
  • 自分が好き勝手に執筆する

この3つの条件を満たした小説が、この記事でいう「自分のためだけの小説」です。

二次創作というよりブンドド

僕の場合、やっている事それ自体は二次創作の要素も入ってますが、二次も誰かに読まれるのを想定してやっているのがほとんどですよね。

ブンドドという言葉をご存知でしょうか。

簡単に言うと、プラモやフィギュアを戦わせたりして遊ぶコトです。

「自分のためだけの小説」とは、好きな登場人物に好きな動きをつけ、好きな表情を浮かべさせ、好きに心理描写を描く。

まさに小説的ブンドドなのです。

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「自分のためだけの小説」の執筆は危険です。


新人賞に投稿したり、カクヨム辺りで書籍化を狙うべく日々ランキングを注視しているようなWEB作家さんは「自分のためだけの小説」は執筆しないほうがいい。

いや、楽しい。

めっちゃ楽しいんですよ。

これまで読み手を考えて執筆していたけれど、そうではなく「好き」に書いて良い。

周囲の目を気にせず好きに踊れと言われてるようなもんです。いや踊らないけど。

  • ご都合主義万歳
  • 嫌いな知人、芸能人、元上司は漏れなくやられる
  • 可愛いキャラはもれなく主人公に惚れる

何もかもが思いのまま!

まさに小説的ブンドド。楽しすぎる。

反面、楽しすぎるが故に僕は1年間もの間夢中で書いてしまいました。

どこにも発表できぬ小説をw

文字数を計測してみたら90万文字ちょいでした。

どんだけ書いてんだ…。

こんな具合に、ひとたびハマると抜け出せなく恐れがあるので、小説執筆ガチ勢にはオススメしません。

夢中になってしまったがために新人賞の締め切りに間に合わなかった、なんて悲劇も考えられますからね…。

これから小説を書いてみたい人にはオススメ

【危険】などと煽っておいてなんですけど、全ての人にオススメできないワケじゃありません。

  • これから小説を書いてみたい人
  • 小説は書いてみたいけどどんな話書けばいいか思いつかない人

これらの方には「自分のためだけの小説」を執筆するのはオススメ。

「自分のためだけの小説」を執筆することで、とにかく小説を書く最初の一歩を踏み出せますから。

何も書けないで一歩も進めずウジウジしてるぐらいなら、適当に嫌いな会社でもピックアップしてゴ○ラにでも破壊させちまいましょうw

書いていくうちに執筆そのものに慣れていけますよ。

「自分のためだけの小説」はストレス発散にもなる

あと小説的ブンドドと言っているように、これはただの遊びです。

書籍化に興味ない方、小説執筆は趣味だと割り切ってる人にもオススメですね。ストレス発散になりますよ。

書籍化を目指してる方も、気分転換に書いてみてもいいと思いますな。絵師さんが気分転換に落書きするようなノリで。

小説執筆には初期投資なんて大してかかりませんから誰だって始められます。

>>>小説好きは恐ろしく低コストで人生を遊べる件について

冲方丁さんの『ライトノベルの書き方講座』にもこんなコトが書かれています。

いつかはオリジナルを目指そうとか、そういうことは気が向いたらすれば良いことです。好きなように、好きなだけ、それを売れば毎年暮らせてしまうくらい、書いて下さい

関連記事:『冲方丁のライトノベルの書き方講座』感想

【まとめ】小説を書くのは楽しいっ!


この記事の冒頭の「なぜ熱中していたのか」という自問に、僕はこう答えます。

とにかく楽しかったから。

と。

ただ、1年も続けていると

僕「そろそろ投稿したりしたいなぁ…」

と、思うようになりましたね(苦笑)

そんなワケなんで、僕は執筆していた「自分のためだけの小説」を完結させました。

90万文字ちょい。長ぇw

ポメラをカタカタ打ち続けましたよ(苦笑)

関連記事:【作家も使ってる】ポメラで小説を執筆するメリット・デメリットを解説します

今は新作のネタを元にじっくりプロットを作っていきたいと考えてます。

ちなみに僕が書いていた「自分のためだけの小説」のラストは、人類総奴隷化計画を画策していた異界人デン・ツーを、セイバーがアクセルエクスカリバーインフィニティ(エクスカリバーの乱れ撃ちですw)によって粉々にして終わりました。めでたしめでたし。

いやぁ楽しかったw

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