『ストライク・ザ・ブラッド17巻』感想。零菜は何しに来たのかしらん…。

4 min

※ネタバレ注意

どうもお疲れ様、カカオ(@kudoshin06s)です。

今回は…


ストライク・ザ・ブラッド17』を読了したので感想をば。

あらすじ

偽雪菜出現!? 新たな吸血鬼が、魔族特区に波瀾を巻き起こす!

新学期を迎えた彩海学園。なんとか無事に進級した暁古城は、絃神市国の領主の仕事からも解放されて、めずらしく平穏な日々を過ごしていた。
しかし絃神島に突如現れた未確認の魔獣との戦闘で、宮住琉威と天瀬優乃が重傷を負う。魔獣退治の専門家である太史局の妃崎霧葉は、琉威たちの敵討ちに燃える香菅谷雫梨に共闘を持ちかけるのだが……。
一方そのころ獅子王機関は日本政府の意向を受けて、第四真祖の新しい監視役の準備を始めていた。自分が解任されるかもしれないと聞かされて、動揺を隠しきれない雪菜。しかも、魔獣との戦いにより、雪霞狼が破壊されてしまい──。
そんな雪菜の前に現れたのは、彼女と瓜二つの容姿を持つ謎の少女だった──!
世界最強の吸血鬼が、常夏の人工島で繰り広げる学園アクションファンタジー、待望の第十七弾!

雪菜と瓜二つという時点で、もうアニメ版ストブラに登場した彼女しか…とw

以下はネタバレ盛りだくさんな内容なので、まだ読んでない人は撤退しよう!

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「零菜」と「魔獣」が17巻の中心でした。

未来から来た古城と雪菜の娘、零菜。

アニメ版がどうだったか忘れちゃいましたけど、17巻の古城と雪菜の娘も唐突にやってきました。雪菜に一発食らわせてノックアウトさせ、制服を奪うというw

おい、カーチャンだぞその人w

一応作中では微妙に古城たちの娘であるコオははぐらかしているんですけど、雪菜を「ママ」と読んだ時点でもうねw

古城のドミニオンに差し向けられた人工の魔獣

零菜とは全くの無関係に、絃神島に謎の魔獣が現れる。僕は蛇っぽさを感じたんでバトラー関連かなと思ったんですが違いました。

MAR社がこっそり送り込んだ人工魔獣とのこと。理由は以下の3つかなと。

  • より強い魔獣を製造するための戦闘データ欲しさ
  • 魔獣を強化するための魔力や霊力欲しさ
  • 古城を成長させるため?

最後のは自信ないんですけど、そんな空気なんですよねぇ…。

カス子もいるよ!

16巻から登場したカス子がバリバリ活躍してくれてましたねぇ。面白いキャラなんで嬉しいかぎりです。

関連記事:『ストライク・ザ・ブラッド16』感想。

彼女が使う武装が魔獣の「魔力を喰らう」性質と相性がよかったために重宝された具合でした。

でもカス子はキャラとしてのおもしろさもあるんで、作家さん的に扱いやすいキャラだったんじゃないのかなと邪推w

すっかり学園に馴染んでいるのもおもしろかったです。

魔獣を倒すまでが王道でした。

いやホント、王道展開のミルフィーユなんす。

雪霞狼、折れる。

魔獣をくい止める際に折れてしまった雪霞狼。雪菜の膨大な霊力に耐えきれなかったためとのコト。

お馴染みの武器が破損するっていうのが王道ですよねぇ。しかも使い手の力量に耐えきれなくてってのが熱いです。

だったら耐えきれるぐらいにバージョンアップさせて復活させりゃあイイんです。

雪菜、監視役から離れる。

雪霞狼無しの雪菜では古城の監視役は務まらないため、雪菜は別の羽波唯里と交代するコトに。この展開も王道ですねぇ。

離れていく雪菜に古城は仕方ないと言うばかり。雪菜のほうも仕方ないとばかり。素直にならない二人。

うん、王道w

雪霞狼、直る。

零菜が運ばれる途中だった雪霞狼を強奪(強奪してばっかですなw)、それをなんやかんややって直し(長いんで「なんやかんや」の部分は省く)、母へ。

未来から来ただけあって、未来技術をもってしてよりバージョンさせているところがイイ。

一度は壊れた己の武器が、より強くなって持ち主へ戻ってくる。

うん、王道。

古城、雪菜の血を吸う。

これはストブラ的王道ですねぇ。

例によってボロボロになってろくに動けなくなる古城。さて、17巻は誰の血を吸うんだろうと読み進めてみると、相手は雪菜でした。

ここにきてようやっと古城は素直になって雪菜がいなくなると寂しいコトを伝える。

うん、ストブラ的にも物語的にも王道。

魔獣を各々の超技で倒す。

最終的に魔獣は超巨大化し、それを総動員で倒すシーンは圧巻でした。各々が超技を放つ展開はまさに王道。

ラストで古城、雪菜、零菜の3人で魔獣の再生能力をくい止めるシーンは是非とも映像で見たいですなぁ。

雪菜、監視役としても復活。

雪霞狼が直り、古城に素直になってもらった雪菜は、当然の帰結として監視役に戻りました。

ただ、仮に雪霞狼が復活しなかったとしても、古城は雪菜を引き留めていたんでないのかなと思ったり。

ね?
ミルフィーユみたいに王道展開が幾層にもなってたでしょ?wここまで王道を重ねるとホント熱いですわ。読んでて感動しました。

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なぜ零菜は未来から来たのか。

母に雪霞狼で未来へ追い返される零菜w

零菜は時間転移術式というので過去に来ていたらしいんですけど、体を維持するには常に魔力結界を張っている必要があった。

が、

それを大したことのない口論で雪菜が怒って雪霞狼をブン回し、魔力結界を破壊。体を維持できなくなった零菜は雪菜を罵倒しながら消えていきましたw

いやでも、変にしんみりした去り方よりもこっちのほうがイイですな。何より、雪霞狼だからこそ出来た別れ方っていうのがストブラ的でグッド。

吸血王(ザ・ブラッド)とは…。

…で、結局のところ零菜は過去に何しにきたのん?って話なんですよねぇ。

時間転移術式の実験なのか、それとも過去に折れると分かっていた雪霞狼を直すべくやって来たのか。

雪霞狼を直すためっていうコトになると、歴史を変えるためになるワケなんですけど、未来へ帰還した零菜の世界に主立った変化はなかった(まぁちょっとしか描かれていなかったけど)。

ただ、雪霞狼を復活させたコトで吸血王(ザ・ブラッド)の干渉を諦めさせる狙いがあったのは間違いない模様。

問題は「吸血王の干渉って何?」ってコトなんですけどねw

それはこれから描かれていくのでしょう。

【まとめ】

アニメ版ストブラの最終回のエピソードを、より拡張させたエピソードでした。

…アニメ版ストブラ見たくなりますねぇ。

ちなみにあとがきによると、零菜関連は別企画の番外編が原型になっているとのコト。別企画…どんな感じだったんだろ。

そして18巻なんですが、たぶんラ・フォリアが登場するんでないかと思われ。

終章でチラッと登場して、古城へ何やら招待状を渡す気でいましたから。

▼他の巻の感想

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