※ネタバレ注意
どうもお疲れ様、カカオ(@kudoshin06s)です。
ダンまちのスピンオフ『ファミリアクロニクル episodeリュー』を読了したので感想をば。
あらすじ
それは神の眷族が紡ぐ歴史の欠片(クロニクル)――。
「アンナ・クレーズを買い取ったのは、『大賭博場(カジノ)』の人間です」
腕利きの元冒険者リューが働く『豊穣の女主人』で今日も騒動が起こる。
とある夫婦の一人娘がさらわれたことを知り、正義(アストレア)の名のもとに調査を開始するリュー。
その先に彼女が辿り着いたのは――迷宮都市の治外法権、大賭博場。
人の欲望が渦巻く黄金の都で【疾風】の轟きが巻き起こる!「お前達、声を出しな! ここは笑って飯を食べてもらう場所さ!」
そして少女達が酒場に集う始まりの物語も収録!
これぞスピンオフって感じの内容で個人的に最高でした。
なんじゃそりゃと思われるかもしれませんけど、何せ外伝のソードオラトリアが本編かよってレベルで緊迫感に溢れているので、本編から離れたちょっと気楽なエピソードが恋しかったんですはい。
以下はネタバレ盛りだくさんな内容なので、まだ読んでない人は撤退しよう!
グラン・カジノをぶっつぶせ!
ギャンブルで負けて賭けていた娘を取られたオッサンをリューが助けるお話。
シルと共に夫婦に扮してカジノに潜入し、オーナーとポーカーで勝負し最後はバトルでケリをつける。
ベルやモルドも登場してドッタンバッタン大騒ぎでした。なんだか時代劇を見ているような気分で楽しかったです。
際立ったシルの特殊性
このエピソードで印象的だったのは主役のリュー、ではなく、僕はシルでしたねぇ。
オーナーとのポーカー勝負で見せた異様な運の良さは何かスキルが発動しているのでは?と思わせるほど。
そう易々とフォーカードやフルハウス、挙げ句の果てにロイヤルストレートフラッシュ出されちゃたまらないですはい。
シルって何者なの?って謎が深まりましたなぁ。
そこは豊穣の酒場 ~ Girl mieets Girls ~
豊穣の女主人に転がり込んでからも、リューはお尋ね者として命を狙われ、しかも狙ったのが後に店の従業員として働くコトになるルノアとクロエだったというのが笑えました。
心を癒されていくリュー
原作組もアニメだけの方も知っているとは思いますけど、リューは復讐をやり遂げボロボロの状態でシルに助けられ、豊穣の女主人の元へ世話になるコトになりました。
そんな従業員として働き始めてからも失った仲間たちのコトを思い出して憂鬱になっていくリューが、シルによって笑顔になっていく様はマジでええ話でした。
ベタだけど、王道だけど、イイ。
お約束が完成した。
リュー、ルノア、クロエ、そして途中から参戦したアーニャがバトルを繰り広げた展開は熱かったですねぇ。
リューが飛び抜けて強いのかと思いきや、ルノアとクロエもレベル4で互角の展開。
店の敷地内で戦いあちこち壊しまくり、ラストはミア母さんの拳骨によって丸く収まるという。
どんな展開になろうとも、ミア母さんの拳骨によって丸く収まるお約束が出来上がった瞬間だと思いました。
豊穣の女主人を舞台にした話、もっと読みたいですなぁ。
『豊穣の女主人』がそこらへんのファミリアよりよっぽど強い件
ラストでミア母さんがフレイヤファミリアの元団長でレベル6であるコトが発覚。マジですか。
レベル4がうじゃうじゃいて頂点にレベル6て…。ダンジョンを冒険してみれば、かなり下層まで行けるコトは間違いないレベルで強い。そこいらのファミリアよりよっぽど頼りになりそう。
けれどミア母さんがそうせずに酒場を経営しているのにもきっと事情があるんでしょうな。
フレイヤファミリアを離れたコトも含め気になります。ここらへんもこのシリーズで今後描いてほしいですなー。
ファミリアクロニクル episodeリューの感想|まとめ
この記事では『ファミリアクロニクル episodeリュー』の感想を書いてきました。
この本は肩の力抜いて気楽に読むもんですな。うん。
Amazonのレビュー見ると結構辛辣なコメントが散見されるんですけど、
え、ちょっと厳しすぎない?
と思わずにはいられませんでした。
まぁ僕の評価は甘いし割と何でも楽しめちゃうタイプなので、厳しいコメントとは相容れないだけかもですが。
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