※ネタバレ注意
カカオ
どうもお疲れ様、みみみ推しのカカオ(@kudoshin06s)です。
『弱キャラ友崎くん Lv.4(4巻)』を読了したので感想をば。
あらすじ
人生で一番濃密だった夏休みが終わり、2学期。
俺と日南は少しだけ関係性を変えながら、それでも一緒に人生攻略を続けている。
さて、2学期はじめのイベント、球技大会。
日南から出された新たな課題は「やる気のない紺野エリカにやる気を出させること」。紺野エリカといえば、あの旧校長室で啖呵をきって以来、まともに言葉も交わしていない。だってこわいし。
俺はクラス内の観察を通して、紺野エリカに通用する「武器」を探すが――?
8割くらい読んだ辺りで急激なシリアス展開を見せました。紺野エリカ厄介すぎますわ。
読んでて苦しくなったけど、これを乗り越えたときのカタルシスは半端ないはず…!
カカオ
以下はネタバレ盛りだくさんな読んだ人向きの内容なので、まだ読んでない人は撤退しよう!僕が面白いと思ったところや気に入ったところを、エピソードごとにピックアップしていきます。
4巻のポイント
4巻のストーリー上で僕がポイントだと思ったのは以下の3つですな。
物語も八割くらい進んだ頃に急激なヘビーモードになったんで驚きました…。
1、紺野エリカのやる気を引き出す
球技大会開催にあたって「紺野エリカのやる気を出させる」という課題を課せられた友崎。中村をいじるよりもヘビーなクエストw
そんなクエストを裏で操る参謀に徹して、これまで得た仲間達こと水沢や泉、そして日南を動かしてやってのけたのは上手い。
自分が動くだけが戦い方じゃないって示していて関心関心。
もっとも、紺野エリカのやる気を出させる過程で平林さんへのイジメの芽があったけど……。
後々の超シリアス展開フラグになるとは……。
2、泉と中村が付き合うことになった。
球技大会は某バスケ漫画を彷彿とさせるような展開もありつつ男女ダブル優勝を飾った友崎たちのクラス。
その盛り上がりの流れで中村と泉が勢いに乗って付き合うことになったのはめでたい。
でもカーチャンとゲームが原因で喧嘩して休むような野郎でいいのかい?と泉のことが心配になりましたが(苦笑)
3、平林さんへのイジメ勃発からたまちゃんへのイジメへ……
中村と付き合いたかった紺野エリカが八つ当たり的に平林さんをイジメ始めた。マジか。
ただここまでは驚きませんでした。序盤で紺野エリカが平林さんに球技大会のキャプテンを押しつけようとしてましたしね。
けれどまさか……たまちゃんが立ち上がって紺野エリカにイジメをやめさせようとして、あまつさえイジメのターゲットがたまちゃんに移ってしまうとは……。
これがキッカケでクラス内の空気は悪くなる一方。みみみはたまちゃんを元気付けようと頑張るが、元気付けられているか不安になってダメージを負っている。
たまちゃんはというと、イジメに屈しない姿勢を見せるも、ダメージを負っているみみみを見ていられないようで、友崎のように変わりたいという。
友崎の行動の判断基準は「本当にしたいこと」が定着した
3巻での友崎と日南の間で起こった衝突から、友崎の行動の基準が「本当にしたいこと」かどうかを考えて、そこから日南の課題やこれまでの教えを行動に移すようになったのが印象的。
日南はこの新基準について未だ懐疑的だけど興味は示している。まぁ、アタファミで日南は友崎に負けてますからw
ただ合理性と生産性を最優先に考えている日南にとってはまだ微妙みたいっすなぁ。
中村を学校に来させる作戦を話し合っていたときも、日南はそもそも作戦実行をする気はなく、静観するよう空気を動かそうとしてましたからね。
日南は行動の出発点である目標設定の決め方が合理的すぎて感情がなさ過ぎるのが恐いっすなぁ。
何が原因で日南をそうさせているのか。十中八九、日南の過去だと思うんで、そのうち描かれるかなーと期待してます。
「空気」の分析がより深くなった。
紺野エリカの空気の支配力や中村不在のクラス内での変化がきっかけで、友崎が空気についてより深く考察してたのが興味深かったです。
特に紺野エリカの空気の扱い方はヤバい。
彼女は空気を支配し武器にすることに長けている。そう、武器にしちゃうんですよねぇ…。
1巻で、空気とは集団におけるルール・善悪の基準と分析されていて関心してたんですけど、その基準を作るルールメイカーが実は最強なんだなぁと。
そして友崎たちのクラスの場合、紺野エリカがルールメイカーとして大きな影響力がある模様。
そして紺野エリカは、自分で作ったルールを武器に他者を攻撃することも厭わない……恐ろしい。
いや紺野エリカの場合だけですが。
まとめ
4巻マジ泣けた。
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