※ネタバレ注意
カカオ
どうもお疲れ様、カカオ(@kudoshin06s)です。
今回は…
『千歳くんはラムネ瓶のなか2』を読了したので感想をば。
『千歳くんはラムネ瓶のなか2』感想
あらすじ
七瀬悠月に付き合ってくださいと言われた千歳朔。
互いに自分たちは似ていると感じていた二人の急接近の理由とは。
始まった偽の恋に忍び寄る何かの存在が?
こんな感じ。
感想(ネタバレ極薄)
以下は読了直後の僕のツイートです。
最初に僕が言いたいのは…
ってことです。これポイントだと思うんですよね。
「1巻と同じようなパターンかもなぁ」と思って買うか迷ってるそこのアナタ、安心してくださいw
カカオ
ちなみに健太も出てる。なかなか良いキャラになってる!
表紙にある通り今回のメインは七瀬です(じゃあ1巻のメインが夕湖だったかというと微妙ですがw)
1巻で七瀬と千歳の会話を読んだ時の印象を覚えている方は、かなり驚くと思います。
それだけ七瀬に色々起こって彼女のメンタルが…。
チーム千歳自体も揺さぶられた感ありましたし、健太の時のようなラブコメ版俺tueeeな空気はかなり薄れました。なかなかピンチです。
とはいえギャグ描写も変わらずにたくさんありますし、千歳のキャラのおかげで2巻全体がシリアスになったりはしてません。
特徴的な文章の雰囲気も相変わらず(村上春樹感があって個人的にめっちゃ好み)。
1巻読んで面白いと思ったら2巻も楽しめると思います!
カカオ
以下はネタバレ盛りだくさんな読んだ人向きの内容なので、まだ読んでない人は撤退しよう!
僕が面白いと思ったところや気に入ったところをピックアップしていきます。
チラムネ2巻の良かったところ
僕が2巻で特に良いなと思ったのは以下の3つです。
- 七瀬や千歳の窮地が描かれていた
- 1巻とは趣を変えてミステリー風味
- 「健太」にはなれなかった智也
1つずつ解説していきます!
七瀬や千歳の窮地が描かれていた
1巻では千歳を始め健太を除く主要キャラのカースト上位感が前面に出てました。向かうところ敵なしって感じ。
ところが2巻では人柄がアレな他校の生徒たちが文字通り攻めきます。
ビンタや蹴りが飛び交うレベルの激しさや、物を隠したりなどの陰湿なイジメまで…。
それが七瀬に降りかかり、彼氏役の千歳もかなり悔しい思いを味わいます。
こういうピンチがチーム千歳に描かれているところが僕は良かったです。
終始俺tueeeでもこのキャラクター達なら面白いとは思いますけど、やっぱりお話は山あり谷ありのほうが読み応えありますからね。
特に七瀬は今回かなり追い詰められましたよねぇ…。
カカオ
でも今までのサラッとした雰囲気から感情がかなり表に出ていて熱かったぜ…!!
1巻とは趣を変えてミステリー風味
あくまでも「風味」であってガチなミステリーではありません。
ミステリーの読書歴が結構ある人には物足りなさはあるかも。
でも健太の時のような誰かを指南するスタイルから、ハッキリと変化していて個人的にはめっちゃ良かったですね。
- 七瀬の家に写真を投函したのはヤン高の誰か?
- いやどうも学内にいるっぽいぞ…?
などなど、正体の分からない誰かの思考を千歳が読み取ろうと必死になってるところが熱かったです。
「健太」にはなれなかった智也
終盤で、智也は健太になれなかった、とあったのが凄く印象に残ってます。
- 健太はスタートラインに立った
- 智也は最後までスタートライにすら立たなかった
まるで1巻のバッドエンドを読んでいるような気持ちになりましたなぁ…。
なんか批判してみるみたいになっちゃいましたね…。違います。これが良いと思ったんです!
バッドエンドにはバッドエンドなりの味があるんですよね。今回は健太と比較することで、グッと胸に刺さる形となってたのが素晴らしかったです。
あとまぁ、2巻でも千歳は一応は指南してたんですよね、智也に…。
「一応」となってしまうのは、そもそも智也の目的が千歳の指南じゃなかったから。
千歳はワンチャン智也がスタートラインに立ってくれることを狙っていたようですが…。
カカオ
七瀬だけでなく智也もどうにかしようとしてたと思うと、千歳のヒーロー気質って凄い…。
微妙だったところ
ガチなミステリー好きが読むと、犯人はちょっと安易に見えてしまうかもしれません。
あまりにも唐突でしたし、なずなちゃんの絡み方はいかにも千歳を煙に巻く要員として執筆されたように見えました。
でも、この作品はミステリーじゃないので個人的には「別にいいんじゃね?」と思ってます。
こんなことに引っかかるのは、僕が過去にミステリーをガッツリ読んでたせい。普通は気にならない(はず)。
カカオ
大切なのは七瀬や千歳の心情かなと。うん。
笑った小ネタまとめ
ここでは僕が思わず吹いてしまったネタを挙げていく、ただそれだけのコーナーです。
読んだ方なら一緒に笑ってくれるはずw
- 無心で国語の教科書を読む健太
- 更迭の城
- さよなら僕の菊の花
- 無駄に健太を傷つけるスタイル
2巻はこんな感じでした。
いやぁ健太が良い仕事してますw
単純に「チーム千歳にいなかったタイプ」として健太は上手く溶け込んでる感ありますね。
カカオ
特にギャグ描写になると健太は活かしやすいと思われw
考察
ここではチラムネ2巻で僕が特に気になったことを好き勝手に考察していきます。
今回は…
です。
その答は「美学」だと僕は思いました。
千歳が言うところの「美しく生きられないのなら~」っていうアレです。
七瀬の場合は
- 周囲との均衡を保つ
- 結果それが自己防衛に繋がる
この2つが主な目的なので、芯や美学とは程遠い。表面だけ見ると千歳っぽくはあるのですが。
でもここで1つ疑問。
美学を貫く理由が気になるところです。今回なんて勝ったとはいえ殴られたり擦りむいたりしてますからね…。
七瀬が泊まりに来た時、千歳は両親の離婚の件を話してましたが、あまりにもサラッと話してる空気で美学に繋がるとは思えません(苦笑)
ただ、七瀬に全てを話してない可能性も考えられます。
あるいはまだ2巻では片鱗も見せていない過去があるのかもしれません。
カカオ
要するに、とっとと3巻を読もうってことねw
チラムネ2巻の感想|まとめ
2巻の感想を大きく3つに分けてまとめると…
- 1巻とは雰囲気変えてミステリー風なのが良かった
- 千歳や七瀬のピンチに読み応えあり!
- 健太が面白くなってる!
こんな感じ。
「大きく分けてるのに健太入れてるのってどうなんだ」って思われそうですがw
でも1巻の健太を思い出してみてください。さらに成長したと思うんですよね。
図書館で千歳とヤン高が対峙してるとき、健太はあわあわしながらも自分も行くべきか迷ってましたから。
カカオ
僕は健太に肩入れし過ぎかもしれないw
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