※ネタバレ注意
カカオ
どうもお疲れ様、チラムネだと陽推しのカカオです。
今回は…
『千歳くんはラムネ瓶のなか4』を読了したので感想をば。
『千歳くんはラムネ瓶のなか4』感想
あらすじ
バスケ部の新キャプテンになった陽は、部員たちとの練習で檄を飛ばす。
低い身長ながらも誰よりも熱く頑張る姿に、千歳の気持ちはザワつく。
そんなある日、野球部の部員が千歳の元へと来て頼んだ。
戻ってきてくれ、と。
感想(ネタバレ極薄)
以下は読了直後の僕のツイートです。
3巻の熱さは感情に寄せたものだったんですけど、4巻の熱さは一言で言うなら「汗」でした。
肉体の限界を超えて自分も周囲も巻き込んでテンションを爆上げさせる、これぞまさにスポ根!って感じ(チラムネはスポ根ではないのですがw)
表紙になるだけあって陽がめっちゃ見せてくれるんですが、思わぬキャラが千歳の支えとなってくれて、これがまた胸熱。
みんな汗だくだくになりながら全力全開で走って叫んでる姿は、最高に青春でしたね。アッパレ!
カカオ
以下はネタバレ盛りだくさんな読んだ人向きの内容なので、まだ読んでない人は撤退しよう!
僕が面白いと思ったところや気に入ったところをピックアップしていきます。
チラムネ4巻の良かったところ
チラムネ4巻で特に良かったと思ったのは以下の3つです。
- 千歳の野球エピソードに陽が関わったところ
- 亜十夢
- 千歳の野球も陽のバスケも熱かった…!!
1つずつ解説していきまっす!
千歳の野球エピソードに陽が関わったところ
チーム千歳には陽以外にも魅力的な女子がいます。
例えば夕湖だったら根っからの明るさで千歳を励ましてくれたかもしれませんし、優空なら献身的に支えてくれそうな気もします。
けれど陽は千歳と一緒に戦うパワー系なスタイルで、それが今回の野球とバスケを巡るストーリーではめっちゃマッチしてました。
- 壁をブチ破る力
- 周りを焚きつける熱
- 窮地でも笑えるスター性
これら3つが千歳と陽に共通して持ち合わせているモノで他のヒロインには無さそうな要素です。
ただ同時に今回はこれらを限界突破させて爆発させなくてはいけないものでもあったから、壁としても立ちはだかっていましたね。
分厚い壁でしたけど、二人ともブチ破ってカッコ良い姿を見せてくれましたなぁ。
しかも陽は千歳を励まし、献身的に支えもしていて、ほかのキャラで補える部分もしっかり押さえてあった気がしました。
単純に同じスポーツだから陽がマッチした、と言うだけは足りません。凄いですねぇ。
亜十夢
1巻では健太相手にかませ犬のような絡み方をした亜十夢くんが、まさか4巻で千歳の良い練習相手になって助けてくれるとは…!!
千歳との練習ではボロボロになるまで練習に付き合い、そのくせツンデレっぷりを発揮しちゃう可愛いところもw
でも亜十夢がいたからこそ千歳は試合までに調整ができたワケで陰の立役者、亜十夢なしの4巻は考えられません。
しかも亜十夢、熱くて泣けるエピソード持ってるんですよねぇ。
千歳相手に投げるのではなく見送ったのをキッカケに野球から離れた、と。
陽もですけど、今回は「才能」がテーマだったように思えますね。亜十夢も才能との折り合いをつけて野球をやめた感ありますし(実際は練習を続けてたけどw)
千歳の野球も陽のバスケも熱かった…!!
個人的に気になったのが
というところ。
やろうと思えばサクッとした具合にもできたと思うんですけど、実際はどちらも結構なボリュームを持たせていて、結果的にそれが成功しているなぁと思いました。
千歳の野球の試合では、バッドのスウィングからフォーム、球を打つ瞬間まできっちり描写されてました。
千歳が怪我を、それでもなお打席に立って頑張っている姿と、そんな彼に檄を飛ばす陽が最高でしたねぇ。
陽の試合も相手校のエース相手に、足りない身長のことを吹き飛ばす勢いで奮戦し、周囲に火をつけて熱くさせてるところ泣けました…凄すぎ。
カカオ
ここぞという時に七瀬が颯爽とスリーを決める場面や、陽の頑張る姿に火を付けられて叫ぶ部員の姿は涙無しでは読めねぇ…。
微妙だったところ
「なんか微妙なとこあったっけか…」と思い、ザッと読み返してみたんですけど、無いんですよねぇ。
話の盛り上げやキャラの配置具合とかもカンペキ過ぎて、二度目なのに普通に感動してましたよ僕。
でもあとがきによると、当初は野球についてはここまで深掘りする気はなかったらしく、1巻の中に野球エピソードを含ませていたとか。
もしそうなっていたら今回の感動も無かったワケで、もしかすると4巻の微妙な点を僕はスラスラと書いていたかもしれませんw
ちなみに4巻丸ごと使って部活の話なったのは、担当編集者さんの助言によるものとのこと。
3巻で千歳と明日姉が東京で見た、小説家と編集者さんのやり取りを思い出しますな。
カカオ
もしかすると自分の体験を元にしていたりするんですかね?
印象的だったシーン
千歳が「野球部をやめていなかったら、こういう光景もなかった」と思っているシーンが個人的には印象的でした。
亜十夢との練習でチーム千歳のメンバーや明日姉までもがやって来て、ワイワイとした雰囲気になる場面です。
4巻の中では結構地味なシーンなんですけど、僕はとてもいいなと思いました。
「野球をやめた千歳」を千歳が肯定した瞬間だと感じたからです。
千歳が今の自分の姿を後悔しているなんて描写は1巻~3巻を読んでいる限りではなかったんですけど、野球の話になると影を落としていたのは間違いありません。
けれど、野球をやめていなかったらチーム千歳の面々とここまで仲良くなることもなかったし、明日姉とも再会を果たせずにいた、と。
野球をやっていた頃には考えられなかったルートに入ったことを、ようやく認めて楽しめた感が伝わってきましたねぇ。良き。
チラムネ4巻の感想|まとめ
この記事では『千歳くんはラムネ瓶のなか4』の感想を書いてきました。
ジャンルがスポ根になったのかと思うほどに、汗と涙な青春を送る千歳たちが読めて大満足です。
ここまでスポーツ寄りにして熱くできるチラムネの可能性にも驚きました。
もちろん恋愛も大いに含まれてましたけど、空気感はスポーツ物であったことは間違いありません。
中心となるキャラ次第でこうも変わるとは…チラムネ、凄いシリーズです。
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