※ネタバレ注意
カカオ
どうもお疲れ様、アリス推しのカカオです。
今回は…
『戦闘員、派遣します!7』を読了したので感想をば。
7巻は6巻のラストでの出来事が前提で始まります。
6巻が発売されてから1年半ほど経っているようなので、ストーリーを覚えていない方は6巻の終盤だけでもサラッと読んでおいたほうが話に入りやすいですよ。
『戦闘員、派遣します!7』感想
あらすじ
魔族領の奥にあるグルネイドという国で、国宝の魔導石が強奪された。
犯人は二足歩行で人語を理解しているらしく「にゃー」と鳴く様子からネコ科の魔獣ではないかと……
誰もが内心でトラ男であることを理解しながらも目を背けるアリスと六号。
そんな中、キサラギの幹部ことベリアルがやって来たのだが…
感想(ネタバレ極薄)
以下は読了した直後の僕のツイートです。
表紙にあるようにベリアルがメインの話なんですけど、このシリーズにしては結構重めに設定されているキャラで驚きました。
とはいえ基本は面白いキャラで、唯我独尊を絵にかいたようなキャラ。翻弄される六号たちは笑えました。
幹部というだけあって圧倒的な強さも見所。「業火」の二つ名は伊達ではありませんでしたねw
ストーリーもこれまで謎だった部分がかなり見えてきて興味深い内容でした。
カカオ
以下はネタバレ盛りだくさんな読んだ人向きの内容なので、まだ読んでない人は撤退しよう!
僕が面白いと思ったところや気に入ったところをピックアップしていきます。
『戦闘員、派遣します!7巻』の良かったところ
僕が7巻で特に良かったと思ったのは以下の3つです。
- ベリアルの切ない設定
- 今回のトラ男のやらかしはギリ許せる
- 実は色々計算してた?ベリアル
1つずつ解説していきます!
ベリアルの切ない設定
ハイネが線香花火に思えるぐらいにベリアルの火力が圧倒的で向かう所敵無しだったワケですが、その高い戦闘力を得るために記憶を犠牲にしているとは思いませんでした。
記憶だけでなく人格も…って感じですね…。
六号やアスタロトを守る力が欲しいと思い、改造手術の際にリリスが設定したギリギリのラインを自ら超えてしまったという…
カカオ
なんだろう、この切なくて戦闘員らしくない泣ける話はw
そんなワケなんで当初は気の向くままに暴れまわっているように見えたベリアルなんですけど、設定が見えてくるにつれて見方が変わって面白かったです。
今回のトラ男のやらかしはギリ許せるw
6巻のラストでトラ男が他国の国宝である魔導石を強奪したことが明らかになりましたが、あまつさえ彼はその国のナディアという幼い姫様までさらった……
「野郎ついにやりやがった!」と思わずにはいられませんでしたw
魔導石を奪った動機だって「小学生になりたい」ですから、ナディアの件を抜きにしてもアウトな気が…w
けれどナディアは王位継承を巡る姉弟の争いと止めたくて、自ら進んでトラ男にさらわれたという展開に…。
寂しそうしてたナディアを放っておけなかったトラ男は、正直言ってグッジョブと思わずにはいられません。
まぁ今回はフィフティーフィフティーですなw
実は色々計算してた?ベリアル
目の前の敵をブチのめしてるだけのように見えたベリアルなんですけど、最後に全てが丸く収まってみると
カカオ
あれ、全部がベリアルの計算通りなんじゃ…
と思える感もあります。
例えば、実はナディアが弟の命を守るために王位に就こうとしていた件。
話が長いと全く聞いていないように見えてICレコーダーを置いていき、それを何も知らない弟妹含めた3人で聴けと言ったり。
始原龍を倒した結果、ベリアルが襲って従属した国々が裏切ることもなさそうで、しかも戦勝祝いの使者も続々やってくる始末。
結果的にベリアルの行動によってキサラギの評判はめっちゃ良くなったんですよねぇ。
何よりベリアルの記憶はどうやら戻っているっぽいですし(完全かどうかは分かりませんが)
まぁ1番の目的は六号に会って自分の強さを改めて確かめることだったようなので、その確認作業が今回の活躍だったのかなとw
微妙だったところ
六号の活躍があまりなかったですね…。
ベリアルがメインだったとはいえ、彼女がいないときも結構ありました。でもその割に目立った活躍が…。
とにかくベリアルが強すぎて、六号の出る幕が無かったのが原因だと思われ。
終盤の始原龍との戦いではベリアルとトラ男が挑み、六号は全く戦わなかったぐらいですからね。
1番盛り上がるシーンなので、何らかの形で主人公を取り入れて欲しかったなぁと思いました。
気になったポイント
ストーリー的に気になったポイントは以下の2つです。
- 地球自体がヤバい説
- ヒイラギの敵対勢力
1つずつサクッと見ていきましょう。
地球自体がヤバい説
いつの間にかキサラギの目的が「人類全てを移住させるため」になってますな…。
六号が訊ねてもスルーされてましたけど、どうやら地球そのものがヤバいことになっていると窺えます。
このシリーズは基本コメディなので暗い話にはならないとは思いますが、とても気になりますね。
ヒイラギの敵対勢力
捕虜にしたヒイラギ族によると、ヒイラギが砂の王を作り、トカゲ型ロボはヒイラギの敵対勢力が作ったとのこと。
そう、ヒイラギには敵対勢力がいた(いる?)
ただ現存するかは分かりません。
敵対勢力がいたらしい地下施設は、いつぞや六号たちが行ったときには人なんていませんでしたから。
カカオ
この惑星の現在の状況の原因とも言える両勢力のことがかなり知れたのは大きいね。
『戦闘員、派遣します!7』の感想|まとめ
この記事では『戦闘員、派遣します!7』の感想を書いてきました。
六号の活躍は少なかったものの、ベリアルが幹部らしい圧倒的な強さを見せてくれて面白かったです!
意外な設定もあって、なかなかハートフルでもありましたねぇ。
気になる方はぜひ読んでみてくださいね!