【2019年9月14日更新】
※ネタバレ注意
どうもお疲れ様、リュー推しのカカオ(@kudoshin06s)です。
『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか7』を読了したので感想をば。
ダンまち7巻感想
あらすじ
ウォーゲームでアポロンファミリアに勝利したベル達ヘスティアファミリアは、新しいホームに移り住んだ。
命は檜風呂にうっとり、
ヴェルフは自分の鍛冶場を作ってもらい、
リリは広すぎるホームに人を雇って管理を任せるか悩んだり。
そんな中、命の様子がおかしくなる。
ある晩、命はホームを抜け出し千草と共にどこかへ行く。
命たちを追跡するベル、リリ、ヴェルフ。命たちが向かったのはイシュタルファミリアが支配する歓楽街だった…。
命たちの目的は何なのか。
そしてヴェルフたちとはぐれてしまったベルは、アマゾネスの集団に狙われて逃走。
ベルは逃げた先で、1人の極東の少女、春姫と出会う。
囚われの身の彼女にベルは……。
ってな感じです。ベルくん、色々な意味でピンチでしたw
感想(ネタバレ要素薄め)
ダンまち7巻は艶めかしい描写が多かったですねぇ。
「娼婦」やら「娼館」なんて単語が登場しまくりですから。
歓楽街を舞台に、盛大に暴れまわっていたのが面白かった。
特に歓楽街をアマゾネスたちに追われまくるベルくんは必見w
終盤ではこれまで戦力が謎に包まれていたあのファミリアも参戦して、ハイレベルなバトル展開になったのも胸熱でした!
笑いあり、感動ありで、ダンジョンを離れてもベルくん達は見せてくれますよ!
命の見せ場が多いのも注目っ!
カカオ
以下はネタバレ盛りだくさんな読んだ人向きの内容なので、まだ読んでない人は撤退しよう!
僕が面白いと思ったところや気に入ったところをピックアップしていきます。
ダンまち7巻の良かったところ
良かったところをピックアップしていきます!
- ヘスティアファミリアの新しいホーム
- ベルくん、あわや強制DT卒
- 魅了が効かないベルくんにキレるイシュタル
- 命の和風的な見せ場
- フレイヤファミリアがイシュタルに殴り込む
- レベルブースト
- 「春姫を救うベル」という英雄譚な構成
1つずつ解説していきます。
ヘスティアファミリアの新しいホーム
アポロンファミリアからゲットした新しいホームを改装して、自分たちの色にしていく感じがほっこりして良かった。
新しい鍛冶場に気合いを入れるヴェルフには「これからどんな武器を作ってくれるんだろう」という期待感がこみ上げてきますな!
そしてお風呂大好きな命のためなのか分かりませんけど、檜風呂に改装されていたのが面白い。
目の前で立ち上る湯けむりに、引っ越しの最中だというのに我慢ならず入浴してしまう命も笑えました。
ベルくん、あわや強制DT卒
ベルがイシュタル・ファミリアのアマゾネスたちに捕まって、フリュネというレベル5キャラにあわや
強制DT卒…
というところが笑えましたな。
フリュネの姿を見たベルの第一声が「モンスター!?」ですからね。
はたらく魔王さま!のミキティみたいなもんですw
それが娼婦でベルに迫ってくるのだから、その恐怖は計り知れない…。さらにはアマゾネスが群で追いかけてきましたからね。
魅了が効かないベルくんにキレるイシュタル
追いつめられ、イシュタルに魅了されそうになるベルくんが一向に魅了されないのには笑った。
「リアリス・フレーゼ」のことは分かっていたけど、アイズ一筋過ぎてたとえ女神の魅了だろうともベルくんには効かないという。
ベルくんの背中のステイタスを読み、全てを知ったイシュタルが動揺しまくりブチ切れる様は7巻で1番笑えるポイントでしたねぇ。
地の文もイシュタルの台詞も、急激にコメディ全開になっていく感じが最高でした!
命の和風的な見せ場
これまでダンまちには無かった忍術や柔道の技など、和のテイストが炸裂したのが印象的でした。
命というキャラを存分に活かせて面白かったですなぁ。
イシュタルのホームでは忍びの如く内部を移動し、敵の背後を取って倒すスタイル。まさに忍者です。
命の性格が生真面目なので、忍術は得意なのに性格的に相性が悪いっていうのがまたキャラ付けとして上手い。
そして空中庭園での命VSサミラの戦い。
圧倒される命が、やられてもやられてもサミラの想定外に到達しようと技と知恵を尽くす様が素晴らしいっ!
フレイヤファミリアがイシュタルに殴り込む
【ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 7 (GA文庫)/大森 藤ノ】6巻以上に大戦争なエピソードだった。あれだけ多くのキャラをよく書けるなぁと脱帽。 →https://t.co/ZISv5bBO85 #bookmeter
— カカオ (@kudoshin06s) 2016, 2月 6
フレイヤがファミリアの眷属たちを連れてイシュタルの住処に攻め込んだシーンは圧巻でしたねぇ。
シーンというか、かなり長く続いているんですが。
フレイヤが動く以前から、ベルと命がすでに派手な立ち回りを演じていたんです。物語が半分ちょいぐらいのところから。
そこからずーっと動きのあるシーンを中心にバトルに次ぐバトル。
ただでさえイシュタル・ファミリヤから新キャラが数人登場しているというのに、そこにフレイヤの眷属数人を投入し、まさに大戦争状態に突入。
オッタル達がアマゾネスたちを文字通りブッ飛ばす!
そこかしこでバトルが勃発している様は、活字なのになぜか「目を見張る」という表現を使いたくなるレベルで凄まじかったです。
レベルブースト
「春姫のレアスキルって何だろ…」
という疑問のヒントが、イシュタルファミリアのレベル過小報告疑惑の謎の回避という伏線に繋がるのが良かった。
レベルを一時的にアップさせるスキルとは。
一時的なもんだから、いざ取り調べを受けてもその時に元のレベルに戻っていれば問題ナッシング。
逆にギルドにチクッたファミリアは潰されてしまう、と。恐ろしい。
こんな感じに、単純に「レベルアップするスキルだよ!凄いだろ!」って感じにしなかったところが良かったですな。うん。
「春姫を救うベル」という英雄譚な構成
7巻以前にも「誰かを救うっていうシチュエーション」はありました。
でも今回はより王道で「英雄が姫を救いに行く」ってスタイルだったのが、英雄譚な感じで良かったです。
まさにベルが憧れる英雄ですな。
春姫というネーミングのおかげで、より伝わってくる感じなのもグッド。
しかもただ救いに行くだけじゃなくて、その前段階で春姫が娼婦であることがネックになってベルに迷いが生じるところも読ませますなぁ。
ベルくんが葛藤を乗り越えていくのも見所!
ダンまち7巻の微妙だったところ
特にはないですなぁ。
欲を言えば、レナをもうちょい出して欲しかったなぁ程度ですね。
レナは主にソード・オラトリアに登場するんですけど、面白いキャラなんでもっと見たかったなぁと。
外伝との繋がりも意識できて楽しそうだし。うん。
ちなみにアニメのダンまち2では、M・A・Oさんが声をあてて登場してますよ。
アニメ2期と原作7巻の違っているポイントまとめ
2019年9月8日時点で、アニメ2期は第9話「戦闘娼婦(バーベラ)」まで放送されました。
5話から原作7巻の内容に入り、序盤にあたる部分が描かれていたワケなんですけど、違うがちょいちょいありましたね。
- 7巻に乾杯シーンはない
- 7巻にベルとヴェルフの入浴シーンはない
- さらにヘスティアとリリ、命が女湯から盗み聞きしてない
- アニメにはゴブニュが登場してない
- イシュタルファミリからベルが逃げるシーンは原作のほうが長く描写されてる
- ベルが春姫を助けに行くことを決めるまでの心理描写は原作のほうが詳しかった感ある
- 命とサミラの戦いがアニメだとカットされている描写があった
- フリュネがオッタルに遭遇するシーン。アニメだと空中庭園から落ちてたけど、原作では落ちてない。
- 原作だと空中庭園から落ちた命はオッタルに受け止められている。仲間のために自分を犠牲にした命に敬意を示すかのような感じでエリクサーを振りかけた。
僕が気が付いたのはこんな感じ。
ゴブニュは7巻でもチラッと登場したぐらいなんで、そんなに気にしなくてもいいレベルですな。
個人的にはベルがイシュタル勢から逃走するシーンはめっちゃ面白かったので、映像でも尺長めで見たかったw
第9話でベルが春姫を助けるかどうか迷う所は、原作だともっと詳しい心理描写があったような…。
明らかに違いがあったのは命の描写。
サミラのバトルは原作だと命は他にも極東っぽい技をかけたりと、かなりの見せ場を作ってました。
オッタルが命を受け止めるシーンも、アニメだと完全に地上に落ちてましたねw
ダンまち7巻の感想|まとめ
この記事では『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか7』の感想を書いてきました。
ダンジョンより歓楽街を舞台にしたほうが面白くね?
と思っちゃうぐらいに笑えて泣けて手に汗握る話でした!
「英雄が姫を救いに行く」って感じのスタイルが良かったのかもしれませんね。
フレイヤが動いたからこその展開でもありましたけど、その裏で暗躍していたヘルメスも見逃せない。
種をまいただけ、と彼は言うけれど、なんたって神様ですから計算を越えた神意があったように思えてならない……。
とにもかくにも面白い話まとまってました!
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