※ネタバレ注意
どうもお疲れ様、カカオ(@kudoshin06s)です。
『はたらく魔王さま!15』を読了したので感想をば。
「幸せ」とはなんぞや
序盤から終盤にかけては、アラス・ラムスのためにクリスマスパーティーを開くために、エメラダを始め鈴乃、ちーちゃんたちががんばる。
その幕間でガブリエルから「天使」とはなんぞやという超SF展開めいた話が展開される。
終盤までは「クリスマスはどうしよっかなー」なノリと、
ガブリエルによる天使の起源めいた超SFトークな説明なので、SF展開ということを加味してもまったりした印象でした。
その中で各キャラクターが自分にとっての「幸せ」について思考を巡らせているのがよかったです。
意外にもサリエルがとってもタメになること言ってるのには驚かされた。見直したw
話が最近何かと話題のベーシックインカムについて及んだりしたときは「俺はいったい何を読んでるだろ…」とちょっと考えさせられましたね。良い意味で。
結局のところ、「自分にとっての幸せ」を考えた時点で利己的になっているんだなぁというのが僕の感想ですね。
そして利己的だと気づくのは、他人にとっての幸せが自分にとっての幸せと合致しなかったときである、と。
なんとも抽象的な感想ではありますが、これが『はたらく魔王さま!15』を読了した僕が抱いた思いの1番大事な部分です。
急加速展開への切り替えが半端なかった件
終盤に突入した途端に物語は急展開。
魔王やエミリア、ほかのエンテ・イスラ人もどういうわけかエンテ・イスラに帰ってしまった。
残されたちーちゃんがゲートを開いて鈴木梨香を連れてエンテ・イスラへ向かう!
向かった先では人間と魔物が魔王城で協力しあい、打倒「アラス・ラムスの家族を人質にとってる奴ら」に向けて動いていた。
…という超展開を見せる。
ちなみに別に魔王がマグロナルド辞めたとかじゃないんでよかったです。遠距離通勤になったようなもんですw
序盤のまったり説明展開が終盤の超展開に持って行くための布石であるとは分かっているんですが、それにしてもスゴい超加速展開でした。
いよいよ物語が終わりに近づいているということ、なのかもしれませんな。
超展開超展開言っておいてなんですが、15巻の読みどころは「幸せってなんぞや」という問いかけと思考を巡らせるキャラたちにあるんでないのかなと僕は思っとります。
1~15巻まで読んだ中では、一番読み応えがありました。オススメ!
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