※ネタバレ注意
カカオ
どうもお疲れ様、アリス推しのカカオ(@kudoshin06s)です。
『戦闘員、派遣します!2』を読了したので感想をば。
他の巻が気になる方は、まとめ記事をどうぞっ!
『戦闘員、派遣します!2』感想
あらすじ
魔王軍との戦闘に勝利し、グレイス王国に残った六号とアリス。
だが王国は水不足という新たな問題に直面していた。
本来ならば雨を降らせるアーティファクトで解決できるのだが、1巻で祝辞の言葉が六号によって「おちんち○祭」に変更されてしまった。
そんな祝辞(笑)を口にするのをティリスは嫌がった。
そこで隣国のトリスから水製石という鉱石を輸入することとなる。
輸入の交渉にスノウと護衛に六号たちを派遣。だが交渉は六号の芸によって頓挫し、あまつさえトリスから宣戦布告されてしまった。
ってな感じです。
感想(ネタバレ無し)
みんなの前で「おちんち○祭」と言えばそれで今回の問題は解決なんですけど、それをティリスが頑なに拒否・スルーしているところが笑えました。
まぁ全部六号のせいなんですけどw
トリスでの交渉はスノウを始めグリムも盛大にやらかして、六号がトドメを刺して交渉をブッ壊しにかかった感あって爆笑必至です。
どこの国だろうと六号の芸は受け入れられまい…。
ストーリーはこの世界観の根幹にちょっと近づいたように感じました。
表紙はアリスで、実際に彼女はとても活躍して見所もたくさんあります。
でも物語的にはロゼがポイントになってくるかなと。
笑いのポイントはたくさんありましたけど、六号の卑怯で小物な感じとスノウの金の亡者っぷりが僕の好みでしたw
カカオ
以下はネタバレ盛りだくさんな読んだ人向きの内容なので、まだ読んでない人は撤退しよう!
僕が面白いと思ったところや気に入ったところをピックアップしていきます。
『戦闘員、派遣します!2』の面白かったところ
- 実は簡単に解決できる水不足に悩むティリス
- 好色と言われた第一王子エンゲルが女に興味を示さなくなった理由
- スノウ、グリム、アリス、六号のキャラが2巻になって濃くなった
- デストロイヤーが味方として登場
1つずつ見ていきましょう。
実は簡単に解決できる水不足に悩むティリス
2巻の話の出発点である水不足は、ティリスさえ堪え忍んでくれればどうとでもなる問題だったてのが良いw
しかもトリスに宣戦布告されてもなお、水の供給をアーティファクト以外からどうにかしようと別の手を考えましたからね。
ティリスの鉄壁ぶりが2巻の土台を作っていたと言っても過言ではないですw
好色と言われた第一王子エンゲルが女に興味を示さなくなった理由
好色なオッサンかと思いきや賢者めいた落ち着き様で
カカオ
話が違うじゃねーか
と僕もスノウと同じことを思ったワケなんですが…。
六号がドレスで着飾ったグリムをdisる
↓
キレたグリムが呪いを放つ
↓
六号、呪いをよける
↓
その呪いが実はエンゲル王子に着弾していた
という流れでした。
これが交渉時ではなく、後から明らかになったのが種明かしを演出していて読んでて楽しかったです。
カカオ
それにしてもグリムの呪い、2巻じゃ戦闘以外でばかり目立ってたな…。
スノウ、グリム、アリス、六号のキャラが2巻になって濃くなった
スノウは1巻だと剣マニアな感じでしたけど、それを引継ぎつつローン返済や剣購入のためのお金を工面するため手段を選ばないところが凄かった。
グリムは「行き遅れ」という設定が2巻で色濃く出たなとw
トリスでイケメンに愛想良くすり寄りまくり、婚約者がいると明らかになると大暴れ。めっちゃ笑わせてもらいました。
アリスはとにかく「呪い」や「魔法」などを否定し科学的に解明しようとしているところが表に出てましたね。
何かと呪いに頼るグリムとの掛け合いがめっちゃ面白い!
六号は遺跡攻略の際に見せた卑怯極まりない作戦、それ以外にもやらかした過去を一切省みないところが1巻よりさらに小物な悪党だったなとw
カカオ
ちなみにロゼはキャラ的には1巻とそんな変わらない感じ。 でも話的にはかなり重要なポジションだと僕は思う。うん。
デストロイヤーが味方として登場
このすばファンとしては驚きつつ喜んだのは語るまでもないw
遺跡のロボを復活させられてしまったので、アリスも何らかのロボで対抗するとは思ったんです。
でもそれがまさかデストロイヤーとはw
ていうか公式のあらすじに「デストロイヤー」って書いちゃってるところが凄い。
かなりの見せ所だと思うんですけどバンバン表に出していくとは。
『戦闘員、派遣します!2』の微妙だったところ
デストロイヤーが戦うシーンを読みたかったですね。
そこを飛ばして気が付いたらどこどこで目覚めてました、って流れなのは寂しい。
六号視点なので、彼が気を失ってしまえばそこで物語は描写できなくなるのは分かります。
なら、もう少し六号の意識を保たせれば……と思っちゃいました。
ストーリーの考察
グレイス王国を始め、この世界全体が大昔にかなりの科学文明が発達していたことは間違いなさそうです。
それが滅んで、現在の中世ファンタジー的な感じにまとまっている。
2巻でキーになったのはロゼ、そして魔王軍のラッセルだと僕は思いました。
この二人は過去の科学文明によって生み出された生物兵器的な存在であることは、トリスや遺跡にあった大きなガラスケースから窺えます。
想像でしかありませんけど、培養液で満たされたケース内である程度育ったのではないかと。
ロゼはおぼろげながら、幼い頃にロボと関わったようなことも言ってますし、僕は要注目してます。
『戦闘員、派遣します!2』の感想|まとめ
この記事では『戦闘員、派遣します!2』の感想を書いてきました。
個人的には魔王軍との戦況よりも、この世界の成り立ちのほうに興味がありますね。
ロゼが深く関わっていそうなので、そこら辺が今後明らかになっていくことを期待してます。