※ネタバレ注意
カカオ
どうもお疲れ様、レム推しのカカオです。
今回は…
『Re:ゼロから始める異世界生活30』を読了したので感想をば。
『Re:ゼロから始める異世界生活30』感想
あらすじ
カオスフレームを襲う巨大な影に、ヨルナは対応を迫られる。
一方でレムたちのいる城塞都市は飛竜の群れに襲撃され、街全体が窮地に陥ってしまう。
飛竜を率いているのは竜人の少女。彼女の攻撃で街は壊滅状態に。
そんな中でなぜか、帝国には降らないはずの雪がちらついてきた…。
感想(ネタバレ極薄)
以下は読了直後の僕のツイートです。
カオスフレームでの戦いは、単純な敵の大きさで言えば過去最大級だったように思えました。大型の敵だと白鯨もかなりの大きさでしたけど、今回のはそれ以上でしたね。
巨大な敵を相手にするだけあって、強者たちが集っての攻撃に始まり、ビッグサイズな対抗手段も繰り出される光景はもはや怪獣相手に戦ってるようでした。
レムがいた城塞都市のほうの戦闘も凄いことになっていましたね。
読者としては「ようやく…!!」と思える展開に。
カカオ
以下はネタバレ盛りだくさんな読んだ人向きの内容なので、まだ読んでない人は撤退しよう!
僕が面白いと思ったところや気に入ったところをピックアップしていきます。
リゼロ30巻の良かったところ
僕が30巻で特に良いと思ったのは以下の3つです。
- ヨルナがカオスフレームを犠牲にすることに決めた展開
- エミリアとプリシラの連携
- フロップの機転に気付いたレムの神対応
1つずつ解説していきます!
ヨルナがカオスフレームを犠牲にすることに決めた展開
街どろか帝国全土を飲み込む勢いの影を相手に、ヨルナが街を犠牲にして技を繰り出すか否かを決めるところが感動しましたね。
個人的には30巻で1番感動!
29巻でも思いましたけど、ヨルナってとにかく住民思いで、住民たちもまたヨルナを慕ってカオスフレームで暮らしてるんですよね。
ヨルナが身に着けてる装飾品が、住民たちが自分たちの意思で体の一部(鱗や羽、牙など)で作った貢物だという話も泣けました。
そんなヨルナがカオスフレームを犠牲に……というのは酷ですけど、住民たちが慕っているのはヨルナであって街ではないという点が決定打になりましたなぁ。
アベルの口車という見方も出来なくはないですけど、ヨルナが戦い続けたところでカオスフレームは影に呑まれ、それは帝国全土に……っていうのは確かでした。
ヨルナ単体で見れば感動なんですけど、アベルの言葉が入るとちょっと濁る気が…w
エミリアとプリシラの連携
カカオ
俺たちのエミリアたんが雪と共に帰ってきた!!
プリシラとマデリンのバトルは、最初はプリシラが優勢かと思いました。今までの戦いぶりを見ても負ける気がしませんよね。
ところが太陽の出ている間でないと陽剣は本領を発揮できないという弱点が露呈。プリシラは陽剣無しでの戦いを強いられ防戦一方でした。
何か一手が必要……ってところでエミリアの登場です。胸熱過ぎる…。
スバルとレムを捜してここまで来た、というのは想像つきましたが、やはり久々の登場は嬉しいですねぇ。
でもそれ以上にエミリアとプリシラが連携してマデリンと戦うシーンが凄かった…。
どう見ても相性悪そうな二人なんですけど(プリシラと相性良さそうなキャラなんていないかもですがw)、エミリアが作る氷の武器で舞うように戦うプリシラの戦いぶりの美しさですよ。
エミリアは逆に氷の武具を豪快に扱っているような具合でこれもまた良き。
マデリンが使う武器も凄い見た目でしたけど、それから繰り出される攻撃を示し合わせたように二人で避ける様に、エミリアの成長も感じました。
白鯨や聖域辺りのエミリアだったら、ここまでの戦いは見せられなかったと思うんですよね。
技術的にも精神的にもエミリアがレベルアップしたと思われ。
フロップの機転に気付いたレムの神対応
カカオ
マデリンの攻撃からレムを庇ったフロップに栄光あれ…
などと僕はフロップが逝ってしまったとばかり思ってしまいました。いやほら、自己犠牲がどうとか言い始めたので…w
ところが息も絶え絶えにレムに中途半端な治療を要求し、それをレムが理解してマデリンとの交渉に持ち込んだシーンはバトルとは違うテクニカルな良さを感じました。
交渉というとオットーや白鯨辺りのスバルを思い出させますが、レムがこの機転を出来たのは白鯨の頃のスバルが心の奥底に残っていたから…
なんてことはさすがに無いとは思います。
でも、もし記憶を失ったレムがスバルと会ってここまでの道中を一緒にいなければ、フロップの意思を読み取ってマデリンと交渉しようなんて思いつかなかったと僕は思うんですよね。うん。
微妙だったところ
特に際立って微妙なところはありませんでした。全体的に熱い展開が多かったです。
スバルがほとんど登場しない構成については、僕は新鮮でしたがもしかすると微妙だと思う人はいるかもしれません。
あとエミリアがどうやって帝国に来たかについては、もうちょい詳しく知りたかったかなとは思います。
あと表紙が…。29巻もそうでしたけど、なぜほんの少ししか登場しないキャラを表紙にするのでしょうかw
リゼロ30巻で気になった描写を考察
今回は以下の3つが気になったのでピックアップしていきます。
- 星詠み
- アルがスバルの決め台詞を…
- レムの本質は癒し説
1つずつ見ていきましょう。
星詠み
タリッタの回想で登場したマリウリが唐突に「星詠み」になったとありましたが、そもそも「星詠み」とは…という疑問が頭から離れません。
生まれた時から宿命付けられていたのではなく、謎に選ばれてしかも「天命を果たす」に固執させるという。
呪いにしか思えないのですが…。
あのアベルすらも星詠みの存在を厄介に捉えていたようですし、無視はできない存在です。
今回の影が天命の対象であるかどうかも気になります。
もし影が天命が言う滅ぼす相手でない場合は、別の脅威が帝国を窮地に追いやることになりますね…。
アルがスバルの決め台詞を…
運命様…っていうスバルが啖呵を切るときのお馴染みのセリフ、あれをアルが言ったのは衝撃でしたね…。
ネットでスバルとアルについて検索かけてみると、アルとスバルが同一人物のような考察を書いているらしい記事が見つかります。
ネタバレかもしれないと思って恐くて読んだことはないんですけど、今回のアルのセリフはまさにスバルだと思わずにはいられませんでした。
よく考えてみるとアルの権能って死に戻りの超短縮バージョンですよね。そしてスバルの死に戻りはどんどん戻れる時間が短くなっています。
最終的にはアルの権能と同じになってもおかしくないレベル。
しかもスバルは30巻のラストでギヌンハイブで目覚めたという。
アルは影についてもよく知っているようでしたし、スバルが長い時間をかけて積み重ねた結果がアルというのも説としてはアリかなと思えます。
とはいえ「さすがにそれは無いよなぁ。何かワケがあるだろ」と考えてる自分がいますねw
レムの本質は癒し説
プリシラが「レムの本質は癒し」と言っていたのが気になったんですよね。本質ですよ本質。
レムといえば、戦闘状態になると角を生やしてモーニングスターをブン回しているイメージが未だに強いですよね。
けれど強さでいうと姉のラムのほうに分があるのは既に明らかになっています。
レム自身も「姉さまに比べて自分は…」と自虐的になっていました。
けれどレムの本質が癒しとなると話は変わっています。単純に今まではレムに向いたフィールドが与えられていなかったのでは…と。
要するに「力はラム」「癒しはレム」なんて具合に、双子で違う属性を秘めていたのかなと僕は思いました。
レムとラムの幼少期のシーンを思い返してみても、力を試すような場面しかありませんでした。
そしてラムが角を失って以降は、レムがラムの穴を補完すべく本質ではない力を発揮せざるおえなかったのでは?
つまり「レムは自分の才能に気付いてなかった説」です。
けれど今のレムは記憶を失いラムのことは覚えていません。加えてとにかく情報が欲しい。
そんな空っぽの状態のレムにとって、プリシラが与える教えはレムを今後覚醒させるトリガーになりそうな、そんな気がしました。
リゼロ30巻の感想|まとめ
この記事では『Re:ゼロから始める異世界生活30』の感想を書いてきました。
とにかく派手なバトル満載な巻だったなという感じでしたね。
個人的には感動ならヨルナ、興味深さでは「レムの本質は癒し」っていうところが注目ポイントです。
目覚めたスバルがどうなるかも気になるところ。目覚めた場所が場所ですからね。死に戻りは必至なのでは…。