『幼なじみが絶対に負けないラブコメ13』感想。これにて完結!末晴は誰を選んだのか…

5 min

※ネタバレ注意

どうもお疲れ様、おさまけ大好きカカオです。

今回は…

幼なじみが絶対に負けないラブコメ13』を読了したので感想をば。

完結巻です!

『幼なじみが絶対に負けないラブコメ13』感想

あらすじ

ついに迎えたクライマックス――文化祭の告白祭で全てが決まる。

末晴は哲彦に勝負を挑むことになった。テーマは「告白」で、文化祭を舞台に動画対決で勝敗を決めることに。

哲彦は最強アイドル・雛菊を起用し勝つ気満々だ。

末晴は哲彦の退学を阻止するためにも、この動画対決に負けるわけにはいかない。

でも皆には「任せてほしい」と伝えたものの、どうやって雛菊に勝てばいいのか末晴は悩んでいた。

それでも彼は決めていた。一人を選び、この舞台で想いを伝えると。

黒羽、白草、真理愛――運命の告白祭、そしてヒロインレースがついに決着する!

感想(ネタバレ極薄)

以下は読了した後の僕のポストです。

完結するとのことで、いつぞやの「ヤダ」再来も視野に入れて読み始めましたw

想像してた以上に各キャラが怒涛の攻めを見せてきましたねぇ。

特にメインのヒロイン候補3人以外のシーンもかなり入れていたのが良かったです。読後感がスッキリしていたのは、この辺りの回収をしっかりしていたおかげかも。

末晴が誰を選んだのかはネタバレになるのでここでは書きませんが、納得の終わり方でしたねぇ。

選んだ理由に説得力があったのが肝でした。なるほどなと…。

ただ良いところばかりではなく、個人的には微妙なところもありました。

詳しくはネタバレのところで書きますけど、内容を詰め込み過ぎた感があったかなと。

別に複雑な話じゃないんですけど、ゴチャついていてる感は否めなかった。

とはいえ理想の終わり方で締めくくってくれたので嬉しい限りでした。あ、詰め込み過ぎ感とか書きましたけど、物語はしっかり終わってますから安心してくださいw

完結、おめでとうございます!

カカオ

カカオ

以下はネタバレ盛りだくさんな読んだ人向きの内容なので、まだ読んでない人は撤退しよう!

僕が面白いと思ったところや気に入ったところをピックアップしていきます。

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『おさまけ13巻』で良かったところ

『おさまけ13巻』で特に良かったと思ったのは以下の3つです。

  • ヒロイン3人以外のサブヒロインもしっかり回収
  • 最終巻で見せた黒羽、白草、真理愛の猛攻
  • ヒロインレースの決着と理由に納得できた

1つずつ解説していきます!

ヒロイン3人以外のサブヒロインもしっかり回収

黒羽と白草、真理愛の3人に意識が行きがちですが、おさまけには彼女たち以外にも末晴に惚れているキャラが4人います。

  • 蒼依
  • 朱音
  • 橙花

多いですなw

悲しいかなこの4人はメインヒロインになることが無いと、誰もが分かってる状況でした(逆にこの4人のうちの誰かが選ばれたら番狂わせで凄くはなるw)

けれど、そんな4人にもしっかりと気持ちの整理を付けさせる機会を与えていたのが良き。

読了後に

「そういやあの4人はどうなったんだろうな…」

なんてモヤモヤを味合わずに済みましたからね。 

最終巻で見せた黒羽、白草、真理愛の猛攻

末晴の気持ちが既に決まっていることは、本人の口から明らかになっていました。

そのため

「ヒロイン候補たちは何もすることなくね…?」

などと思っていたら、いつも通り探り合いと騙し合い、末晴への色仕掛け、マウント取りに勤しんでおりましたマジかw

しかも真理愛と白草に至っては、大きな爪痕を残そうと直接的なあれこれをしかけてました。

ヒロインが決定した後にやることは先に済ませたといわんばかりw

個人的には、その後にマウント取りで自分たちがやったことを共有してしまうのが面白かったです。

ヒロインレースの決着と理由に納得できた

ヒロインは黒羽に決定でした。ここまでは想定内でしたね。

でも末晴が黒羽を選んだ理由の納得感は想像を超えてグッドでした!

「いないことを想像できなかったから」とのこと。幼馴染の強みが色濃く出ていて、強く納得させられましたなぁ。

いつもの阿部と哲彦による分析でも触れられていましたけど、「一緒にいて欲しい」ではなく「いなかったらどうなのか」で決めていたところに面白さと説得力がありましたね。

末晴にとって黒羽が最も生活に密着していて、空気の如く存在していたのが肝です。空気が無ければ生きられない。

幼なじみという点では白草と真理愛もそうですけど、いかんせん酸素レベルで存在感を放ってはいないかなと。

あと普通に加点ではなく減点方式で決めてるところに意外性がありましたなぁ。僕的にここは1番良かったところかもしれない。

微妙だったところ

個人的に13巻で微妙だと思ったところは2つ。

  • 内容を詰め込み過ぎてゴチャゴチャしてた感あった
  • 末晴の告白がグダついた気が…

内容を詰め込み過ぎてゴチャゴチャしてた感あった

末晴たちのヒロインレース以外の要素が、話をゴチャつかせているように感じました。

  • 哲彦と芽衣子の関係をどうにかしたい
  • 哲彦の退学を阻止したい
  • そこでテーマを「告白」にしてアピール動画対決(ハートの数が多いほうが勝ち)

要素と流れはこんな感じ。

対戦相手の雛菊は特定の誰かに告白するワケではなく、あくまでもパフォーマンスをしてSNS上でハートの数をより多く取ることを目的に動いています(ルール的には問題ない)

一方、末晴はパフォーマンスではなく、本気で告白をします(結果的にそれがパフォーマンスも兼ねてるけど)

なんかこう、同じ土俵に立っていながら、違う種目で戦っているような違和感を覚えましたなぁ。

それが話のゴチャゴチャ感に繋がっていた気がします。

別に話自体は大して複雑じゃないんですよ。読んでれば普通に分かりますw

ただ、末晴の最優先事項が読んでて見えにくかったのが痛かったと思いますね。

あと勝負に勝っても負けても、そこまで致命的じゃないのもスリルが無くて肩透かしでした。

末晴の告白がグダついた気が…

末晴の告白シーンがグダついたように思えるんですよねぇ。物語の締め方は良かったのに、その直前が…みたいな。

白草と真理愛が猛攻を見せたのに黒羽がアッサリだったので、これは告白シーンで何かしら見せてくるとは思ってました。

何なら黒羽が告白するのでは…なんて予想も僕はしてましたね。

しかし蓋を開け見ると、黒羽の使った手がどうにも無理やり過ぎでした。

告白シーンを乗っ取り、末晴を強制退場させ、裏で二人になったところを丸め込み、時間をかけてどうにかする…と。

うーん、無理ゲーでは?www

ただそれを実践してしまえる黒羽のクソ度胸はさすがだなと思いましたねw

個人的にはこの無理やり作戦、割と好きなんです。

問題はこれを実行した後、末晴を強制退場させることができなくて、舞台上で二人が会話をしてしまったことですね。

会話自体は終盤の重要な内容なんですけど、それを舞台上でやっているため、グダッているだろうなぁ感が伝わってきちゃいました。

末晴の告白シーンはかなり重要だったから、色々見せ方は考えたと思うんですよね。ただこれはテンポ悪いかなと。

おさまけ全体を総括

『幼なじみが絶対負けないラブコメ』は2019年7月に1巻が刊行されました。

僕は発売日に買ったかどうかは覚えてませんが、アニメ化以前から読み始めて最新刊を追って現在に至ります。

ぶっちゃけてしまうと、1巻が1番面白かったです。

やはり告白イベントでの「ヤダ」にパワーがあり過ぎましたね。あれを超えることは、この完結巻をもってしても無理だったと僕は思ってます。

真理愛を登場させずに「ヤダ」で終わらせて完結としても、「幼なじみが絶対負けない」は成立してる(振るのも勝ちだと思えば)ので、ワンチャンありかもしれません(ないかw)

でもやはり恋愛において勝利が意味するのは、自分の気持ちを伝えてオーケーを貰うこと。それが一般的だと思われ。

そうなると、おさまけも続けていく必要があったし、この13巻で黒羽の勝利が拝めて良かったと思います。

13巻に至るまでギャグ多めで笑うことが多かったし、高校の枠を超えて芸能関連の世界に踏み込んで描かれていたのも読み応えありました。

ラストの告白シーンはグダりましたけど、全体的に見るととても楽しめたラノベだったと思います。

『おさまけ13巻』の感想|まとめ

この記事では『幼なじみが絶対に負けないラブコメ13』の感想を書いてきました。

繰り返しになりますが、完結おめでとうございます!

ラブコメにおいて幼なじみって負けポジションの印象だったので、このシリーズで勝利を掴んでくれて嬉しい限り。

まぁ幼なじみだらけではありますがw

でも黒羽はその中でも王道の幼なじみキャラです。そんな黒羽がヒロインレースの勝者に選ばれたのは快挙!

完結してるラノベでラブコメを探してる人は、試しに1巻を読んでみてください。

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