【ネタバレ注意】『幼なじみが絶対に負けないラブコメ』全巻の内容を解説します!

8 min

【2023年3月9日更新】

カカオ

カカオ

どうもお疲れ様、カカオ(@kudoshin06s)です。

ラノベあるあるですけど、巻数増えてくると内容忘れてきませんか?

僕は最新刊読んでて徐々に辛くなってきます(苦笑

『幼なじみが絶対に負けないラブコメ』も自分の中でそんな感じになりつつありました。

というワケで1巻から読み直して全巻の感想をまとめてみました。

全巻の内容がネタバレしています。これから読もうとしている方は、これより先は読まないでください。

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1巻

末晴は現役女子高生作家の可知白草に初恋をするが、白草には彼氏がいることが発覚。

脈ありだと思っていた末晴は意気消沈する。

そんな彼に幼馴染の黒羽が「復讐しよう」と提案する。

ちなみに黒羽は末春に告白し振られている…。

あらすじはこんな感じ。

読み始めから中盤までは軽いラブコメに思えたんですが、後半に入ると読み応えが増してきます。

そして終盤で、この作品のタイトル『幼なじみが絶対に負けないラブコメ』の本当の意味が分かって

カカオ

カカオ

そうかそういう意味だったのか!

とテンション上がること請け合いです(僕は上がったw)

特に最後の話のまとめ方は、ミステリー小説で事件の真相が解説されるシーンみたいに感じました。

ポイントは以下の2つ。

  • 誰が誰に復讐しようとしているのか
  • 最終的に登場人物の中で誰が勝利したのか

この2つの点が物語を濃くしていると思いました。意外と心理描写が厚いんですよね。

カカオ

カカオ

復讐と言っても暗い雰囲気には一切ならず、ラブコメを最後まで維持してたところも良かった。

▼1巻の詳しい感想

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2巻

1巻の終盤で黒羽に告白して振られた末春。トラウマになってまともに黒羽と話せないレベルにまで…。

同時に白草についても悩む。好きだったと過去形にした挙句に振っているのが効いていた。

そんな人間関係が崩壊気味なところへ、子役時代の後輩だった桃坂真理愛がなぜか自宅で末春の帰りを待っていたのだった…。

あらすじはこんな感じ。

特に重要だと思ったのは以下の3つです。

  • 勢いで末晴を振ってしまった黒羽が実行した奇策
  • 末晴が芸能界復帰をするか否かのCM勝負
  • 群青同盟の結成

末晴を振った黒羽が盛大に後悔して、そこから立て直すために記憶喪失をでっち上げて再び末晴に接近するという…。

これは正直微妙でした。力業過ぎるw

1番重要だったのは末晴の芸能界復帰を賭けたCM勝負ですね。

芸能事務所のお偉いさん相手に末晴がやらかしてしまい、あわや警察沙汰というところをCM勝負にしてもらえたみたいな流れ。

哲彦主導で群青同盟を結成し、黒羽や白草も巻き込んで撮影に臨んでいく。

  • CMを撮影し再生数の多いほうが勝ち
  • 負ければ芸能界復帰からの事務所から振られた仕事をこなす
  • 勝てば警察沙汰にはしない

パッと見ではよくある勝負展開なんですけど、裏で登場人物たちの狙いや想いが交錯してるところがグッド。

さすがの読み応えでした。

3巻→4巻と続けるための布石かなと思える要素も結構ありましたね。

終盤で一気に解決するかのようなスタイルは1巻同様でしたけど、1巻以上に面白いまとまり具合でした。

▼2巻の詳しい感想

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3巻

2巻のラストで黒羽による記憶喪失でっち上げがバレてしまった直後から始まる。

意外にも末晴がブチ切れ。しばらく黒羽と喧嘩状態となってしまいました。

そんな中で群青同盟は沖縄でのMV撮影が決定。末晴たちは白草の別荘へと向かう。

あらすじはこんな感じですね。

ザックリと印象を挙げると…

  • 沖縄!海!水着!
  • 黒羽ヤケクソになってないかw
  • 白草がとにかくよかった!

テンションは部活合宿みたいな具合で、鉄板イベントながらも楽しめました。

事前に白草が黒羽を出し抜けるよう準備万端だったのに、いざ沖縄に着くとポンコツぶりを発揮してしまい失敗してたのが可愛かったですw

ただその失敗が逆に末晴の目を白草に向かわせ、フォローしていくうちに絆が強まっていましたね。

過程は敗者だけど終わってみれば勝者、みたいな。

黒羽は「とにかく好きって言いまくる」とかいうヤケクソな作戦を展開してて、これまでの策士っぷりがどこへw

カカオ

カカオ

ただこの作戦も末晴に効いてる感あるのが何とも(苦笑)

▼3巻の詳しい感想

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4巻


あらすじは…

3巻の終盤で怪我をしてしまった末晴を看病するため、白草が彼の家に泊まりにやってきた。

が!

黒羽と真理愛がそんなことを許すはずもなく襲来。

さらに白草のメイドの紫苑が加わるが、なぜか末晴への態度が悪すぎる。

そんな中で末晴の母の死が週刊誌に…。

こんな感じ。

末晴の母親の死についてマスコミが騒ぎ始めて…って辺り、末晴だからこその展開で良かった。

そこからいかに逆転させるかで末晴のドキュメンタリーを撮る流れ、そして子役時代のドラマの続きを作る展開が凄く熱かったです。

また、ドキュメンタリーを撮影する過程で末晴が黒羽、白草、桃の3人をそれぞれポジション付けしてたのが特に重要だと思いました。

  • 期待してくれるやつ(白草)
  • 一緒に悲しんでくれるやつ(桃)
  • ずっと見守ってくれるやつ(黒羽)

誰一人として属性が被ってないところがミソ。

いざ誰か1人を選ぶとなった際、その時の末晴の状態が影響しそうな気がします。

個人的に笑えて、しかも読み応えあったのは黒羽。

黒羽の「隣に住んでる幼なじみ」というアドバンテージが崩れて焦っている感じ、そこからの逆転させる様はヤバかったですなぁ。

▼4巻の詳しい感想はこちら

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5巻

丸末晴ファンクラブが結成され、戸惑いつつも浮かれる末晴。

黒羽、白草、真理愛がファンクラブ撲滅に動き始めたのは語るまでもない。

3人は一時的な停戦(口約束)を結び、共同戦線を展開した。

ところがファンクラブの統率者であり生徒会副会長、恵須川橙花の存在が3人にとって厄介だった。

そして黒羽、白草、真理愛にもファンクラブが存在していたことが発覚。

それぞれの団体は末晴を敵視し勝負を挑んでくる。

一方、丸末晴ファンクラブは末晴と遊びに行くこととなり、黒羽達は暗躍を余儀なくされる…

あらすじはこんな感じ。

ポイントとなるのは

  • 新キャラの恵須川橙花が黒羽達の脅威になる
  • 終盤のゴリ押し展開の是非

この2つだと思いました。

恵須川橙花は剣道やってそうな厳しい感じキャラで、これまでに登場していないタイプ。

黒羽達の暗躍も看破してくる鋭さがあって、読んでいて楽しめました。

問題は終盤ですなぁ…。

末晴自身も自分のファンクラブを解散させたくなって行動するんですけど、その内容があまりにもゴリ押し過ぎてヤバい。

賛否分かれそう。

個人的にはかなり否寄りだけどギリギリセーフといったところです。

カカオ

カカオ

実際、じゃあどうやって解散させるの?ってなると思い浮かばない…

▼5巻の詳しい感想

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6巻

群青同盟に大学の演劇サークルから末晴とモモに出演依頼がきた。

演目は人魚姫。末晴は王子、モモは人魚姫役として受けた。

そこへハーディ・瞬が、現役最強のアイドルこと雛菊を投入。雛菊も劇に出演すること。

そして演技力で雛菊と勝負をすることになった末晴とモモ。

その裏でモモは、絶縁した両親と遭遇していて…

あらすじはこんな感じ。

6巻は黒羽と白草の出番はかなり少なめで、モモにスポットが当たっていました。

これまでキャッキャしてたモモとは思えないほどに試練でしたね…。

  • 雛菊が年下なのでモモの妹キャラは封じられ
  • 人魚の役柄がこれまでの演技では求められていなかったモノを突き付けられ
  • 最悪の両親と遭遇してしまう

なんという三重苦…。

特に両親との遭遇が影響大で、本番直前まで演技がボロボロだったのは緊迫感がありました。

そんな中で末晴が奮起しモモと2人で本番を乗り越えていく様はマジで感動しましたなぁ。

ただ個人的にはハーディ・瞬の底知れなさが印象的でした。どう転んでも彼のメリットにしかならなかった感…。

▼6巻の詳しい感想

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7巻

朱音が不良から告白され振ったら、逆恨みされたのかネット上に謎のバッシングが書き込まれてしまった。

群青同盟は朱音を守るために動き出す。

っていうあらすじ……なんですけど、あまり重要ではない気がしました。

朱音が天才過ぎてまるで動じてないせいかもw

7巻の重要ポイントは以下の3つ。

  • 蒼依の本格参戦?
  • 末晴が黒羽、白草、真理愛と距離を取ることにした
  • 末晴の対応に対し黒羽が「3人同時に末晴を振ろう」と提案する

この3つは別個というより割と繋がってます。

蒼依が末晴のことを好きでいる自分を責めていましたが、これは黒羽が正式にライバル認定してくれて解決。

ただ蒼依が今後もガッツリ登場するのかは不透明なので「?」としました。

問題は序盤で蒼依が勢い余って末晴に「節操がない」と注意したことで、末晴が言い寄ってくる黒羽達に距離を空き気味になったこと。

そこから末晴が距離を空けようと黒羽たちに宣言。

そして黒羽がいつもの3人で集まって、3人同時に末晴を振っちまおうと提案したところで7巻は終わります。

黒羽が何を考えているのか謎…。

カカオ

カカオ

個人的には、朱音のバッシング騒動が添え物になった感があるw

▼7巻の詳しい感想

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8巻

7巻で黒羽たち3人と距離を取る、と宣言した末晴。

それに対し、3人同時に末晴を振るドッキリ企画を提案する黒羽。

白草と真理愛は最初はドッキリ企画を断り、独自に動いていたが…?

生徒会から依頼されたクリスマスパーティーの件も進行する中、末晴を巡る争いは静かに続いている……

あらすじはこんな感じ。

8巻の重要ポイントは以下の2つです。

  • 3人同時に末晴を振るドッキリ企画を実行し成功
  • その直後に黒羽が告白

ちなみにこれら全てクリスマスパーティーの舞台上で起こっています。

パーティーに至る前に、末晴は黒羽との「おさかの」関係を解消しているんですよね。距離を保つ意味で。

けれどその後に黒羽が徹底的に末晴から引き、末晴はそれにかなり参っていた。

そんな中でのドッキリ企画で振られ→ホッとした傍から告白されたんです。この勢いと手際の良さはさすが黒羽w

とはいえ、末晴は未だ白草と真理愛にも惹かれている状態ではあります(だから「おさかの」以上になれないんですがw)

これから白草と真理愛がどう巻き返していくのか注目です。

また、8巻は末晴たち以外のキャラにも気になる動きがありましたね。玲奈…。

▼8巻の詳しい感想

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9巻

父親と喧嘩し家出した末晴は、最初に哲彦の家に行くが追い返されてしまった。

そんな彼に偶然電話をかけた白草が末晴の状況を知り、またとない告白のチャンスとばかりに泊めることとなる。

末晴のことを嫌うシオンから隠れつつ白草の部屋へと着いた二人は…。

『幼なじみが絶対に負けないラブコメ9』感想より抜粋

以上があらすじなんですけど、メインは白草ながら水面下で別の動きも見せているのが印象的でした。

9巻で特に重要なポイントは次の3つ。

  • 末晴と父親の喧嘩と仲直り
  • 白草の告白までの道のり
  • 哲彦の「復讐」と「幼なじみ」

発端は末晴と父親の衝突からですね。

そこから末晴が家出し、偶然白草が電話をかけて彼の事情を知り、白草邸へ泊まるという流れに(白草はチャンスと捉えた)。

ただ白草の告白までの道のりが険しかったですねぇ。

シオンという末晴大嫌いな子が立ちはだかるし、白草も告白しようとすると勇気が出ずに言えずじまいという…。

でも途中から末晴と父親を仲直りさせる方向に切り替え、失敗を繰り返した告白も原点回帰させたりと、とにかく白草のムーブが健気でした。

そんなハートフルな話とは別に、哲彦が白草に依頼した脚本の内容が、どう考えても父親への復讐でしかない展開に。

まだ脚本の制作段階なのでどうなるかは分かりませんが、群青同盟を巻き込んだ哲彦の復讐劇が始まろうとしているようですね…。

そして予想外だったのは哲彦にも「幼なじみ」の存在が示唆されたことです。

具体的には何も語られてませんが、幼なじみについて叔父が触れると、哲彦にしては珍しく感情的になったんですよね。

今の彼の考え方にも影響を与えている感が伝わってきて、気になるところ。

▼9巻の詳しい感想

10巻

白草から告白された末晴だったが、答を保留にしたまま4月になり新入生が入学してきた。

黒羽の妹の碧と、末晴を兄のように慕う陸もいる。

そして群青同盟には入部希望者が殺到しその数200人以上!

全員を入部させるのは到底無理なため、入部を希望する者には試練を与えることにしたのだが…。

『幼なじみが絶対に負けないラブコメ10巻』感想より抜粋

以上があらすじなんですけど、新入部員の選定が大事かと思いきやそうでもなかった気がします。

そんな10巻で特に重要なポイントは以下の2つ。

  • 末晴が高校卒業後に役者になるか考え始めた
  • 哲彦の計画は着々と進行中

こんな具合で、個人的には新入部員選びはそこまで重要には思えませんでした。

新入生たちが入学して群青同盟に入部希望する人が殺到し、末晴たちはその中から良さそうな人を選ぶため試練を与える。

この内容↑が序盤から後半に差し掛かる辺りまではメインでした。

ところが試練の合宿の途中で演劇勝負になり、色々あって末晴は負けてしまいます。

ここから新入生のお手本に…みたいなノリから一転、末晴個人の役者への思いや悔しさが描かれ、さらには進路に「役者」が浮かび上がってきます。

そしてこの展開は哲彦の計画の内であったようで、表向きは新入生の選定で実は末晴の覚醒が目的であったことが窺えました。

演劇勝負では哲彦が白草に依頼した脚本の一部が使われていたりと、哲彦の父親への復讐計画が進んでいる模様…。

ほかにも真理愛が気になる動きを見せましたが、10巻のストーリー的に際立ったのは末晴と哲彦だと僕は思いました。

カカオ

カカオ

表紙が碧と黒羽だった割に、この二人(特に碧)の活躍はそこまで大きくはなかったような…(苦笑)

10巻の詳しい感想

まとめ

この記事では『幼なじみが絶対に負けないラブコメ』の感想をまとめてきました。

改めて1巻から読み直してみたんですけど、結構内容忘れてるとこありましたね(苦笑)

全巻で共通しているのは以下の2点。

  • 基本は軽いラブコメなノリ
  • それでいて各キャラの思惑が交錯して読み応えを増してる

「読み応え」の部分は実際読んでみないと分からないと思います。

まだ読んでない方は試しに1巻だけ読んでみては?

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