カカオ
どうもお疲れ様、カカオ(@kudoshin06s)です。
今回は…
『はたらく魔王さま!21』を読了したので感想をば。
ついに完結ですよっ!
『はたらく魔王さま!21巻』感想
あらすじ
いよいよ天界に乗り込んで最終決戦を…
とその前に魔王とエミリア達は千穂の家に行くことに。
千穂の父親を前にして、魔王はケジメを付けるべく頭を下げ……。
なぜか魔王の体調が立っていられない程まで悪化する事態も起き、ラストバトルを前に心配は尽きない……
ってな感じです。
感想(ネタバレ極薄)
以下は読了した直後の僕のツイートです。
正直言うと、僕はエンテ・イスラの事情はかなり忘れていました。
イェソドとかの話になるとマジで分からない…。
ただ読んでるとフィーリングでどうにか理解した気になれました。
また、今回は魔王たちの日本での生活にもかなり描写が割かれているので読みやすかったです。
個人的には『はたらく魔王さま!』って
魔王や勇者たちが現代日本で現代人らしい生活を送ることによって生まれる「現代とファンタジーとのちぐはぐ感」が魅力
だと思ってます。
それが21巻ではかなり発揮されていたんでグッド。
結末も「確かにこうするのがベストだな」と思える納得の内容でした。
カカオ
以下はネタバレ盛りだくさんな読んだ人向きの内容なので、まだ読んでない人は撤退しよう!
僕が面白いと思ったところや気に入ったところをピックアップしていきます。
『はたらく魔王さま!21巻』の良かったところ
個人的にいいなと思ったのは以下の3つです。
- 「決戦前」と「決戦して3年経った」時間軸を交互に描写するスタイル
- 魔王とエミリアの戦いの決着の仕方
- 多くのキャラが仲良くなった結末
1つずつ解説してきます。
「決戦前」と「決戦して3年経った」時間軸を交互に描写するスタイル
何もかも解決して3年経った魔王たちの生活ぶりが割と序盤から描かれていたのには驚きました。
全体的に「決戦前」と「決戦して3年経った」時間軸が交互に描かれてましたね。
3年経った魔王は日本で暮らしていたので、お馴染みの現代日本に染まった真奥貞夫がたくさん読めたのが嬉しかったです。
他のキャラ達も日本を満喫していて
カカオ
これが僕の読みたかった『はたらく魔王さま!』なんや!
って思いましたね。
それもこれも現在と未来を交互に描いてくれたおかげ。ボリューム的にはほぼ半々かも?
ただこのスタイルって結末の先取りでもあります。
人によっては微妙だと思うかもしれません。賛否分かれそうなポイントですね。
魔王とエミリアの戦いの決着の仕方
カカオ
まだ戦ってたのかよ!?
と思ったりもしたんですが、確かにちーちゃんのおかげでエンテ・イスラで色々認めてもらえた感のあった魔王ですけど、やはり不安要素が大きすぎた模様。
エミリアが今回の戦い終盤で得た力によってバッサリとやられ……はしなかった。
ご都合主義な感じもしますが、本当にご都合主義にしちゃうならいちいち魔王から人間に戻したりはしないと思います。
場所があの横断歩道だっていうのも良かったですねぇ。
カカオ
あそこでエミリアが魔王を百均のナイフで倒そうとしてたと思うと、遠くまで来た感が半端ない…
多くのキャラが仲良くなった結末
詳しくは後述しますけど、未来の時間軸をガッツリ描いてたおかげで多くのキャラのその後が分かりました。
概ね皆仲良くなった感じで幸せそうでしたね。
ラスボスのイグノラは立ち直ってはいませんでしたが、真奥たちがいるし大丈夫だろうみたいな空気。
ちーちゃんが望んでいたことが実現された感じですね。
そういう意味では、この物語で1番凄いのはちーちゃんかなと思ったり。
微妙だったところ
ここでは微妙だと思ったところを挙げますんで、読みたくない方はスルーしちゃってください。
個人的には以下の2つが微妙だと思いました。
- ファンタジー設定が複雑になり過ぎた
- ラスボスの肩透かし感
1つずつ解説していきます。
ファンタジー設定が複雑になり過ぎた
正直言ってエンテ・イスラ側の事情があまり理解できませんでした。
イェソドやらセフィロトやらセフィラやらの話になると、もはや難解な数式を見ているような…。
僕が内容をしっかり記憶してなかったのが良くなかったんですよねぇ。
ただ刊行ペースが遅かったんで覚えておくのも難しい。
ちなみに20巻が刊行されたのは2018年12月9日とのこと。1年半以上間が空いてます。
それ以前の巻でもちょいちょい間が空いたことがありました。
読み返すにはかなりの巻数で時間的に無理ですし、難しいところですね…。
ラスボスの肩透かし感
僕の記憶は曖昧ながらも、ここ数巻の間にラスボスのイグノラをどうにかするために色々準備していたのは何となく覚えてました。
しかし苦労して準備した割にイグノラ戦が凄くアッサリと終わってしまったのが何とも…。
魔王たちが魔界ごと動かしても何もしてこなくて「アイツらもう戦力無いんじゃね?」なんて話も出ていたぐらいです。
このラスボス肩透かしは21巻の賛否が分かれそうなポイントその2ですねぇ(その1は現在と未来の交互描写)
ただラスボスをサクッと終わらせることで、魔王たちの日本での生活ぶりがガッツリと読めたとも言えます。
最終決戦にページを割いていたら、未来の話はもっと少なくなっていたと思われ。
僕個人としては、肩透かし過ぎとは思いますが結果オーライです。
繰り返しになりますが、この作品の魅力は魔王たちが日本で生活するちぐはぐ感なので。
カカオ
日本でわちゃわちゃしてる魔王たちが1番いいよw
【結末】ラスボスから3年経ったらこんな感じでした
ここからはラスボスから3年経った魔王たちがどうなったのか。
印象的なところを感想と共にピックアップしていきます。
サリエルと木崎(元店長)が結婚
1番衝撃的だったかもしれませんw
しかも子供までいるんだからもう何が何だか分からない。
木崎さんが言うには、サリエルが最も都合の良い人物だから結婚したんだとか。
無条件で自分に尽くす、という意味なんですかね…。
でもこの二人が1番ほっこりした内容で読んでて楽しかったです。分かりやすくて良き。
真奥、カフェを経営する
真奥は株式会社まおう組っていう会社の社長になって、カフェを経営しとります。
「まおう組」って初期の頃にアルシエルがテキトーな嘘をでっち上げた時に登場しましたよねw
カフェにはマグロナルドの同僚だったキャラ達がかなり関わっているのも良かったです。
そこへサリエルが子供連れてよく来るのだとか。平和w
真奥貞夫の1番は佐々木千穂になったが…
なんやかんやあったけど、真奥貞夫にとっての1番は佐々木千穂ことちーちゃんになりました。
正直言ってちーちゃんは負けると思ってたんでちょっと意外でしたw
真奥がちーちゃんを選んだ理由に「忘れて欲しくないから記憶を消さなかった」っていうのが個人的にグッド。
とはいえ1番がちーちゃんであって、それより下にエミリアがいるワケですが。
そうなんですよねぇ、1番がいるということは2番もいるワケで…。個人的には1人のみを選ぶ!って感じのほうがスッキリします。
とはいえ真奥はアラス・ラムスの父親でもありますからなぁ…。
凄いのは、ちーちゃん的に一夫多妻みたいなノリで認めているところ。エミリアのことも慕っているからこそ取れるスタンスだと思うんですけど、それにしたって器がデカい。
ただし「1番は譲らない」とも強く言っております。
個人的には真奥が誰を選んだかより、この件から伝わってくる「ちーちゃんのメンタルの強さ」のほうが印象的でした。
初期のちーちゃんを思い返してみてください。もっとフワフワした感じでしたよね。
でもこの時間軸のちーちゃんからは芯の強さが滲み出ている感じ。
カカオ
この作品で1番変わったのはちーちゃんだと思う。
『はたらく魔王さま!21巻』の感想|まとめ
この記事では『はたらく魔王さま!21』の感想を書いてきました。
堂々の完結、おめでとうございます!
僕はアニメで『はたらく魔王さま!』を好きになって、原作を追うようになりました。
ファンタジーの部分で話が複雑になり過ぎた感はありましたが、最終的には日本での真奥たちの生活を大切に描いてくれて良かったです。
これ執筆するの大変だったと思いますよ…。
エンテ・イスラと日本の生活の両方をしっかり考えないといけませんからね…。
その二つの世界を上手く話に溶け込ませて、どちらが欠けても成り立たないようにするんだから凄いと思いました。
アッパレ!
カカオ
アニメ版を見直したくなったなー
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