※ネタバレ注意
『ソードアート・オンライン プログレッシブ4』を読了したので感想をば。
あらすじ
デスゲーム“ソードアート・オンライン”に閉じ込められて二ヶ月弱。攻略の最前線であるキリトとアスナは第五層へと到達していた。迷路のような街並みと極端に森や川などの自然が少ないこの“遺跡”エリアで、二人はゲームの醍醐味でもある“遺物拾い”をこなし、アイテムやコル(お金)を稼いでいく。そしてキリトは街の地下墓地で発生する小規模な“クエスト”を提案する。アスナも賛同するが、それが彼女の不幸の始まりだった。そのクエストには、彼女がもっとも苦手とするモンスターが登場するからだ。そう、墓地といえば―。果たして、アスナは恐怖心を克服し、第五層を攻略できるのか…?
ざっくり要約すると、第五層のフロアボスからドロップできるアイテムが今後のSAO攻略とギルド間の勢力を決定的にするほどに重要な代物で、先にフロアボスを倒しちまおうとキバオウたちが水面下で動く。
が、そう仕向けているのはまだ名もなきいずれは殺人ギルドになるであろう人たち。
この事に気づいたキリトとアスナが、仲間を集めてキバオウたちよりも先にフロアボスをやっつけようぜ!
って話です。
カカオ
以下はネタバレ盛りだくさんな読んだ人向きの内容なので、まだ読んでない人は撤退しよう!
僕が面白いと思ったところや気に入ったところをピックアップしていきます。
小ネタいろいろ
オバケ的なクエストでアスナが怖がったり、
水着でアスナとアルゴがチャンバラごっこしたりと、
このシリーズらしいお気楽な雰囲気とサービスシーンが多いですw
食事の描写もアスナとキリトがおいしそうに舌鼓をうちつつも、しっかりとバフ付きだったりでゲームらしさも忘れちゃいません。さっすが。
個人的によかったのは、リズベットの存在がほのめかされたことですね。
バグで手に入れたアイテムで防具一式を作るかどうか迷っていたリーテンに、作るべきだと言って手伝った鍛冶屋の女の子。
そんなことするのはリズベットでしょう。たぶん。
そのうちこのシリーズで登場してくれるとうれしいですなぁ。何せ活躍がすくn……なんでもないよ!w
ラフコフってSAO初期からずっと関わってくるんですな…
今回暗躍していたのは、いずれラフィンコフィンという名になる殺人ギルドの面々ですな。まさかSAO初期からキリトたちと関わることになっていたとは…。
思えばラフコフとの関わりってずっと続くんですよねぇ…。
SAOの中でもだし、SAOをクリアしてGGOになっても現れ、さらには現実世界でもキリトを襲撃してくるっていうね…。
アスナとキリトの絆が深まっているようだけれど…
SAOP5巻を読んでいて1番驚いたのは、アスナとキリトの仲が想像以上に深まっていたことですな。
もう君たち付き合っちゃえば?と軽く呆れるレベルですw
また、アスナのSAOに対する考え方もかなり柔らかくなっていて、キズメルとのこともあったからか、レストランで働くNPC相手にも思いやりが感じられるほど。
気になるのは、ここまでキリトとの絆が深まり性格も穏やかになっているアスナに何が起きて、キリトとのパーティーを解散することになったのか、ですな。
忘れている方もいるかもしれませんが、アスナは今後血盟騎士団の副団長になって、攻略のためならNPCを犠牲にすることも厭わない攻略最優先のプレイヤーになるんですよ…。
まとめ
相変わらずSAOをじっくり味わってる具合がいい感じでした。
第五層の遺跡めいた様子(店や食べ物)から遺物探し、オバケクエストを怖がるアスナなんかをじっくり描けているのは、プログレッシブだからこそですな。
このシリーズはスターウォーズで例えるとエピソード1~3と同じ扱いでいいと思いますね。
このSAOPシリーズは、あまりいい終わり方はしないんでないかなと。スターウォーズの3みたいにね。
最終的にはアスナを鬼のような性格にした挙げ句にキリトとのパーティーを解散させるワケですから。
ただ、キリトのしてみればアスナが自分の元を離れ独り立ちすることは、願ったことではある。
そこんところを上手い具合にバランス取っていくのかなぁと…。
あ、ちなみに僕の先読み予想はこれでもかってぐらい当たりませんよw
良い具合にハッピーに終わることも十分に有り得ますから。
…というか、やっと第五層が終わったところですから、いつ終わるんだよって話なんですけどねw
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