カカオ
どうもお疲れ様です。 エアブラシ武者修行中のカカオ(@kudoshin06s)です。
先日、HGグレイズを完成させたんですが、塗装はアクリジョンをエアブラシで吹いて仕上げました。
コンプレッサーとエアブラシを買ったばかりで色々苦戦しましたし、そもそもアクリジョンが扱い難い塗料なので二重で大苦戦…。
ただ、めげずに食らいついたおかげで分かったコトも多かったです。
この記事では、HGグレイズの塗装を振り返りつつ、アクリジョンを使ったエアブラシ塗装で分かったコトをまとめていきたいと思います。
サフは吹きました。
塗料の食いつきやヤスリがけによる傷などもあったのでサフは吹きました。
臭いのない水性塗料を使うのにサフを使ってしまうというのは、気分的には微妙っすけど…。
カカオ
臭いのないサフとか出ないかしらん。
使用した道具
コンプレッサーとエアブラシ
僕が購入したコンプレッサーはクレオスのMr.リニアコンプレッサー L5/エアブラシセットです。
もっとリーズナブルな商品もあったんですけど、まず間違いないと思ったL5を選びました。
使った薄め液
使用した薄め液はエアブラシ用…ではなく、
エアブラシ用にも興味はあったんですけど、まずは元々持っていたアイテムから使ってみようかなと。
ロクに使ってなかったから勿体無いという理由が1番ですがw
希釈について。
アクリジョンでまず問題になるのが希釈です。事前の情報収集の段階で、皆さんかなり苦戦しているのが窺えました。
僕はというと、水と薄め液をスポイトで各2滴ずつ垂らすとイイ、という情報をキャッチし、それを採用するコトにしました。
ただ、この情報には難点がありました。
カカオ
塗料はどんぐらいなのん?
という疑問が。致命的すぎるw
ただ、アクリジョンを原液のまま吹きつけていた方も発見したので、塗料の量はテキトーでもいいのでは?と予想。
よくある塗料皿です。
これに大体4分の1くらい塗料を流し、水と薄め液をスポイトで各2滴ずつ垂らしました。
結果は…
こんな感じです。
僕はかなり満足な出来ですが、よーく見るとけっこう梨地気味。
基本、水と薄め液を各2滴だったんですけど、吹きつけた結果次第、また塗料の量次第ではさらに1滴ずつ加えたりと微調整はしました。
ちなみに初めてエアブラシを使ったときは練習で黒を吹いたんですけど、水と薄め液を各6滴垂らしました。
ずっと使っていなかったからなのか、塗料の状態が物凄く粘々していたからです。
塗料の状態次第でも、水と薄め液の量は変わってきて、しかもシビアです。難しすぎるだろw
アクリジョンを詰まりにくく使うコツ
アクリジョン、とにかく詰まりましたね…。
噂どおりでしたわ。何度ラッカーに切り替えようと思ったコトか(苦笑)
最初にオレンジ色から塗ったんですけど、既に詰まらせまくってましたね…。
酷いとパーツ1つ塗ってすぐ詰まったりとか。泣きそうになった。
けれど次に塗り始めたフレームや武器のジャーマングレーでちょっとしたコツを掴みました。
エアブラシから出す塗料の量を少しずつにしてみたんです。
すると、あまり詰まらなくなりました。少なくともフレームを丸っと全て塗っても詰まるコトはなかったです。
ラッカーの感覚では上手くいかない。
僕は去年の12月に秋葉原工作室でエアブラシの使い方を教わったんですけど、その時はサクッと上手くいきました。
ちなみに使った塗料はラッカー系です。
そのとき教わったのは、遠目の位置から塗料もエアーも一気にブオオオっと吹く、というモノでした(ザックリな説明でスイマセン)。
どんどん色が変わっていくあの感動は忘れられません。
ラッカー塗料でエアブラシ塗装したガンプラがこちら。超ラクでしたw
が、
アクリジョンで同じやり方をしていると上手くいかなかったんですよ。希釈とか色々試したんですけどね…。
ホント苦労させる塗料ですな…。
秋葉原工作室はその名の通り秋葉原にあるプラモ作りができるお店です。工具やエアブラシを貸してくれますよっ!
僕はエアブラシのコトを何も知らない状態で行きましたけど、店長さんがしっかりと使い方を教えてくれました。
これからエアブラシを使うって方は行ってみてはどうでしょう。予約や問い合わせはツイッターから受け付けていますよん。
プラモは売ってませんので別のお店で購入して持ち込みましょう。
よく考えたらアクリジョンをエアブラシで使う方法も、店長さんに相談すりゃよかったのでは…と今更なコトを思ってしまいました。
乾燥時間
乾燥はあっという間です。
薄く吹いていきますんで、それこそみるみるうちに乾いて、どんどん重ねていけます。
オレンジの次に塗ったジャーマングレーの段階では、詰まらせないコツを掴んだのと乾燥の早さも相まって、結構早く吹き終わりましたね。
ただ、完全に乾燥させるのには念のために丸1日以上は放置しておきました。
3時間ぐらい経ったときに試しに軽く爪で引っかいたら剥がれたんでw
塗膜の強さ
ではまる1日乾燥させておくと塗膜の強さはどうなるのか。
かなり強くなりました。
完成後の今では、軽く爪で引っかいたぐらいでは剥がれません。
スミ入れはウェザリングカラーでしました。
スミ入れをエナメルとウェザリングカラーでやるか迷ったんですが、今回はMr.ウェザリングカラー マルチブラックを流し込みました。
特に苦戦するコトなくスーッと流れ込んで上手くいきましたよ。
懸念していたのは、はみ出たところを拭き取るときですね。塗膜が剥がれないかどうか(汗)
緊張しつつウェザリングカラーの薄め液がついた綿棒で表面をこすったんですが、剥がれるコトはなかったです。
ただ、綿棒がわずかに朱色になっていたんで、若干ダメージがあったようです。
カカオ
はみ出たところを拭き取るときはそーっとやろう。
質感が梨地になり気味。
僕のエアブラシ技術がまだまだショボいというのもあるんでしょうけど、
表面がやや梨地です。特にオレンジは色々試行錯誤してた段階だったからなのか、梨地っぽさが強い。
って、僕はコレで満足してますがw
筆塗りの頃に比べれば、プシューっと吹いてこれだけの成果が得られるなら上等です。
ただ、例えばFAガールの髪や肌を塗ろうってなると、この梨地状態は許せない方も出てくるかも。
でも実は僕、既にFAガールの髪をアクリジョンで塗装してるんですよ。
梨地っぽさはないんですよね。
やはり希釈次第で化けそう。
グレイズは普通のトップコートで、FAガールはプレミアムトップコートで仕上げています。この違いも影響しているかもしれません。
ちなみに「分かってきた」とかツイートしてますけど、それはパーツ数が少なかったから詰まらずに済んだだけというw
エアブラシの洗浄は毎度分解してやってました。
アクリジョンで面倒なのが片付け。
毎度のように分解してニードルまでキレイにしないと、次に使うときまともに使えませんでした。
最初こそ「初心者で分解までせにゃならんのか…」と緊張しましたけど、今では普通に分解して掃除してます。
はい、慣れましたw
そういうモノだと思うコトにしたんですよ…。
洗浄に使っているのはアクリジョンのツールクリーナーです。
あと、うがいは水でやってました。
塗料がカップからなくなった直後なら水でそこそこ落ちます。
【まとめ】ラッカーが使えるのならラッカーにしたほうがイイです。
アクリジョンの3つのイイところ。
アクリジョンのイイところをまとめると、
- 臭いがない
- 有害ではない
- うがいに水が使える
この3つです。
特にシンナー臭がダメな方には救世主かと。
エアブラシ初心者の僕でも苦労しながらもどうにかガンプラ1体を塗装できましたし、やってできないコトはありません。
僕は屋外で塗装してたんですけど、臭いがないんで窓を開けているご近所さんに迷惑をかけるコトもなく安心して塗装に集中できました。
アクリジョンのダメなところ。
逆にダメだなぁと思う点はというと、
- 希釈がシビア
- 詰まりやすい
- 梨地になり気味
- 塗料の使用量が多い
- 片付けが面倒
塗料の使用量については、塗料に対してスポイトで2滴ずつ、なんて具合なんで…。
買ったオレンジはもう僅かしか残ってませんよ(色々失敗したせいでもあるけれど)。
ラッカーが使えるならラッカーを。
別に臭いは苦手じゃないし環境も問題ない。
そういう方は、迷わずラッカーを選んだほうがイイと僕は思います。
僕のように初心者でいきなりアクリジョンに挑戦して失敗しまくると、冗談抜きで心折れそうになりますよ…。
でもどうしてもラッカーを使えない事情があってエアブラシを使いたいなら、アクリジョンを使っていくのがベターです。
初心者でいきなりアクリジョン使っても頑張ればコレぐらいできました。
水性だと他にファレフォがエアブラシで塗装できますけど、お値段がやや高めです。
アクリジョンなら安いし店頭にも普通に売ってますからね。
ファレフォでエアブラシ吹いてみたんですけど残念な結果に…。
関連記事:ファレフォでエアブラシ塗装は難しかった。
あとは僕のように悪戦苦闘する覚悟が必要です(苦笑)
↑コレが一番大切かも…。
この記事に書いたコトが、少しでも参考になれば幸いです。
僕はこれからもアクリジョンを使っていきますので、何か分かったコトがあれば随時記事にしていきます。
カカオ
この記事で紹介したHGグレイズは「HGグレイズ改め、グレイズ(演習機・最終決戦仕様)完成しました!」という記事で紹介してますので合わせてどうぞっ。