※ネタバレ注意
カカオ
どうもお疲れ様、リゼロ大好きカカオでございます。
今回は…
『Re:ゼロから始める異世界生活28』を読了したので感想をば。
『Re:ゼロから始める異世界生活28』感想
あらすじ
グァラル攻略でアラキアを前に成すすべもなかったスバルとアベル達だったが、突如現れたプリシラによって助けられた。
だがプリシラはアベル陣営にすんなり味方をする気はなく、今後も助力する条件を提示した。
その条件とは…
って感じです。
感想(ネタバレ極薄)
以下は読了直後の僕のツイートです。
27巻の終わり方が予想外過ぎたんでずっと気になってたんですよね。
ただEx5巻を読んでおくと、プリシラが全くの無関係でないことは分かるので、目下のところアラキアがどういう反応を示すかが知りたかった。
読んでみた感想としては……プリシラらしい対応だったなとw
「傲岸不遜のプリシラとアベルに挟まれるスバル」という構図も面白かったし、落ち込んだスバルに助けの手を差し伸べた人物の意外性も抜群。
バトルこそ少ない巻でしたが、それを補うだけの気になる展開の連続でした!
カカオ
以下はネタバレ盛りだくさんな読んだ人向きの内容なので、まだ読んでない人は撤退しよう!
僕が面白いと思ったところや気に入ったところをピックアップしていきます。
リゼロ28巻の良かったところ
僕がリゼロ28巻で特に良いなと思ったのは以下の3つです。
- アラキアと久々の再開だろうとプリシラはプリシラだった
- スバルの心をへし折るレムの一言
- 面白いメンバー構成での出発と留守番
1つずつ解説していきまっす!
アラキアと久々の再会だろうとプリシラはプリシラだった
Ex5巻を読んだ方なら分かると思いますが、プリシラとアラキアは浅からぬ縁があり、互いに旧知の仲です。
そんな二人が久々の再会を果たし、アラキアのほうが感激のあまりプリシラに駆けていく。
そしてプリシラは宝剣を薙いで拒絶w
状況的に見て「アベルを襲うアラキアはプリシラにとって再会を喜ぶ相手ではない」ということなんでしょうなぁ。
それにしたってアラキアを受け入れ言葉を交わせば、プリシラ相手ならきっとアラキアも信じると思うんですけどね。
そういうことをしない辺りにプリシラらしさを感じました。
カカオ
キャラを貫いてるって感じで良き。
スバルの心をへし折るレムの一言
英雄ナツキスバルの「英雄」って、レムが最初に言い出したことでした。
そんなレムから、たとえ記憶を失っていようとも「英雄ではありません」と否定されれば、スバルのメンタルは壊れますね…。
まるで以前のレムの言葉自体が伏線になっていて、28巻で回収したかのような趣さえ感じました。
これの何が良いかって、ここからの大逆転に期待できるからです。
レムの記憶が戻るということは、同時に英雄ナツキスバルの帰還も意味するようになったと思うんですよね。
感動も倍ってもんです!
いつになるかは分かりませんが(苦笑)
面白いメンバー構成での出発と留守番
舞台がヴォラキアに入ってから新キャラも増えているため、メンバー構成が面白いのは今更かもしれません。
ただ今回は、アルというスバルと同じ境遇のキャラがいるのがポイントです。
境遇もさることながら、アルが使う特殊スキルはスバルの死に戻りにも似たモノ。
28巻の終盤でのバトルでも盛大に使ってましたし、死に戻りと合わせると強力なタッグなのでは。
それに加えて…
- 傲岸不遜なアベル
- ミゼルダに代わってシュドラクの族長となったタリッタ
- 底抜けに明るく能天気ながら腕の立つ双剣使いでフロップの妹ミディアム
- 魔女教大罪司教だけど今は記憶飛ばして無害?なルイ
タリッタは以前のスバルやレムと似た心境みたいに描かれていて興味深いし、ミディアムはムードメーカーとして笑えて良い感じ。
ルイは……謎で気になります。
レムと留守番という道を蹴って、こっそりスバルに付いてくるとは何かあるに違いないかと。
カカオ
ここぞという場面でルイが凄いの見せてくれることに期待!(それ以前に味方かどうかも分からないけどw)
微妙だったところ
Ex5巻を読んでないと物語に入り込めない部分があるかもしれませんね…。
例えばプリシラの登場も27巻終わりの時点では唐突だと思いましたが、Ex5巻でのアラキアやアベルとの関わりを読んでいれば「助けにきたのかもしれないな」と思えます。
でも読んでいないと「何か訳アリっぽいぞ…」という気がするだけかと思われ。
また、今回のバトルではアルが参戦してますが、彼がミディアムに敵の動きを先回りして指示できていたワケも…(以下略)
リゼロに限らずラノベ全体でも言えることですけど、外伝でメインストーリーに関わることをガッツリ入れてくることってよくあるんですよね。
でもナンバリングされてない巻なもんだから買わずにいたり…。
外伝としてではなく、普通に過去編としてナンバリングした巻で出してもいいと思うんですよなぁ。
カカオ
かくいう僕もリゼロEx4巻をまだ読んでないので、メインストーリーの中で何か分かってないところがありそう(汗)
押さえておきたいポイント・話の流れ
後述で考察していきますが、その前に28巻で重要なポイントをピックアップし、話の流れをザックリと確認しておきます。
- STEP
アラキアの乱
アラキアによって蹂躙されていたスバル達を、プリシラとアルが助ける。
- STEP
トッドとジャマルによるアラキア奪還
アラキアを奪還したトッドだったが、ジャマルが犠牲となった。
- STEP
ヴォラキアクーデーター事件の主犯が明らかに
ベルステツが始めた企てに、チシャゴールドの裏切りも加わった模様。
ただしアベルがそう言っているだけなので、真相はまだ分からないと言ってもいいかも。
- STEP
プリシラがスバル達に味方する条件を提示
九神将のうち一人を味方に付ければ、プリシラとその協力者たちが味方になるとのこと。
- STEP
スバル一行、魔都カオスフレームへ向かう
九神将のヨルナ・ミシグレを味方にすることにしたスバル達はアベル、アル、ミディアム、タリッタと共に魔都カオスフレームへ向かった。
また、ルイが馬車に隠れて勝手に付いてきた。
レムは留守番で、プリシラに治癒魔法の手ほどきをしてもらえることになった。
- STEP
ヨルナ・ミシグレに謁見
アベルから渡された手紙を渡しにヨルナに会いにいくスバル達。
そこでアベルとヨルナの和睦を阻止しようと来ていた、アベルに扮したチシャ達と遭遇。
手紙は渡せたが戦闘へ…。
- STEP
少年スバル爆誕
チシャ達との戦いを切り抜けた翌日、目覚めたスバルはなぜか子供になっていた 。
ザックリとですがこんな感じです。
ただ細かい描写に重要そうなポイントもあるかもしれないので、気になる方は1度読み返しておいたほうがいいかも。
リゼロ28巻の考察
僕が28巻について考察したいのは以下の3つです。
- プリシラはアラキアに対し何を思うのか
- なぜアルはスバルに協力的なのか
- スバルが少年になった原因は?
1つずつ見ていきましょう。
プリシラはアラキアに対し何を思うのか
カカオ
プリシラの頭の中なんぞ想像したところで凡人には分からなくね?
と思うこと請け合いなんですけど、やっぱりアラキアが必死になってる姿を見ると考えたくなりますよねぇ。
アラキアがクーデターに加担したのだって「ヴォラキアにプリシラの居場所を作るため」っていう目的が原動力になっています。
それをプリシラが分からないはずはありません。
ただ分かっていてなお塩対応なのがプリシラなんですよねぇ…。
でもここで思い出したいのはプリシラお馴染みのアレ「この世界は妾にとって都合のよいように出来ておる」です。
なんだかんだでアベルの危機に助けに来たプリシラです(本人は否定してますがw)。
アラキアのことも助けたいという思いがあってなお拒絶し、その果てに彼女の言う「都合のよい展開」があると確信しているのでは(と思いたい)。
なぜアルはスバルに協力的なのか
僕が28巻で最も気になったのは、アルがスバルに凄く協力的な動機です。
細かく見ていくと
- スバルを英雄にしたいのはなぜ?
- レムとラムとどう関わったの?
この2つの疑問が浮かび上がってきます。
スバルを英雄にしたいのはなぜ?
レムに英雄じゃないと言われ意気消沈したスバルに、アルはとても親身になって鼓舞してきましたよね。
僕はこのシーンを読んで、感動していいやら疑っていいのやら迷いました(最終的には疑いましたがw)。
スバルを英雄にしたいという気持ちが強すぎて、なんなら執拗と言ってもいいレベルです。
飄々としたアルのキャラからは「執拗」という言葉は似合いません。
アルにとっては、それだけスバルを英雄にすることで得られるメリットが大きいのでは…。
レムとラムとどう関わったの?
スバルの英雄の件と繋がるかは分かりませんが、アルがレムとラムにどう関わっているのかも気になるところ。
この件は何巻か忘れてうろ覚えなんですけど(たぶんスバルが王選のために王都に来た辺り?)、アルがレムとラムのことで何か後悔しているような不思議な描写があった気が…。
過去に何かあったと思われ。
アルが何らかの仕事でラムがレムと間接的に接触した可能性が高いと僕は踏んでます。
けれどラムとレムは瓜二つの双子のため、アルは人違いをしてしまったのでは…?
28巻ではスバルがアルとラム、レムの関わりについて考えている描写もありましたので、この件はいよいよ動き出しそう。
全てが明らかになることを期待してます。
カカオ
この件は気になるんで確認しとこ。
スバルが少年になった原因は?
記憶喪失の次はまさかの若返りですよ奥さん!www
で、原因なんですが、28巻のスバルの行動を振り返ってみて思いつくのって、オルバルトの一撃を食らったシーンだけなんですよね…。
九神将の攻撃をまともに受けて無傷っていうのが怪し過ぎます。
僕はあのシーン、時間差でスバルとミディアムが吐血でもして死に戻るのかと思ったぐらいですよ。
そう、ミディアムも食らったんですよね…。
スバルが目覚めたときに外が騒がしかったのって、幼くなったミディアムが驚き慌てていたのでは。
カカオ
他に幼くなった原因があるとすれば、謎についてきたルイぐらいかなと僕は思うんだけど、あの子ただ騒いでただけだしなぁ。
リゼロ28巻の感想|まとめ
この記事では『Re:ゼロから始める異世界生活28』の感想を書いてきました。
表紙になってたヨルナさんですけど、正直言って今回はそこまでの活躍じゃなかったかなと(苦笑)
個人的には
- スバルとアルの冒険コンビ
- レムとプリシラの留守番コンビ
この2組の意外過ぎる組み合わせがめっちゃ面白くてワクワクしてます。
スバルとアルの活躍はガッツリ楽しめたんで、次はレムがプリシラ相手にどう関わっていくのか描かれたらいいですね。うん。
あとがきによると、29巻の発売は2022年3月とのこと。楽しみ!