※ネタバレ注意
カカオ
どうもお疲れ様、レム推しのカカオでございます。
今回は…
『Re:ゼロから始める異世界生活Ex5』を読んだので感想をば。
表紙にある通りプリシラにスポットを当てた外伝です。
ただ本編を読む上では必須レベルの内容だなと思いました。
『Re:ゼロから始める異世界生活Ex5』感想
あらすじ
神聖ヴォラキア帝国にヴォラキア皇族の一人、プリスカ・ベネディクトという少女がいた。
彼女は幼かったが、傲岸で不遜、少女らしさは欠片もなかった。
そんなプリスカが参加することになった次代の皇帝を決める『選帝の儀』。
プリスカ以外にも数十人いる兄弟姉妹と殺し合い、最後まで生き残った者が次代の皇帝となる。
こんな感じ。
感想(ネタバレ極薄)
以下は読了直後の僕のツイートです。
はい、外伝という割にめっちゃ重要な内容でしたね。普通にナンバリングして出してくれと言いたいですw
26巻から舞台がガラリと代わり、新キャラも一気に増えたんですけど、それらの補足になった感が強いですね。
色々と謎でしたから(特に27巻の終盤…)。
表紙にある通りEx5巻はプリシラにスポットを当てた外伝です。
短編でもプリシラのエピソードはありましたけど、今回の話は彼女をより深く描いた内容でしたね。
第7章の補足に何でプリシラなの?
って思った方は、本編27巻まで読んでみてください。
27巻まで読んだ後にEx5巻を手に取ったほうが間違いなく楽しめると思います。
話は戻ってEx5巻ですが、物語自体も派手なバトルもあれば皇帝候補たちの策謀も入り混じり、とても読み応えありました。
かなり特殊な戦い方をするキャラ達も多数登場するので、バトル物としても良い感じでしたね!
特にホーネットが凄かった…。読んでない方は是非!
カカオ
以下はネタバレ盛りだくさんな読んだ人向きの内容なので、まだ読んでない人は撤退しよう!
僕が面白いと思ったところや気に入ったところをピックアップしていきます。
リゼロEx5の良かったところ
僕がリゼロEx5を読んで特に良かったと思ったのは以下の3点です。
- プリシラの詳しい事情が描かれていた
- 第7章の設定を補足するにはもってこいの1冊
- アルの戦い方が詳しく描写されていた
1つずつ解説していきます!
プリシラの詳しい事情が描かれていた
幼少期から描くだけあって、謎だったプリシラの素性が色々と分かったのが1番良かったです。
重要なとこだけピックアップしますと
- ヴィンセントの腹違いの妹で
- 本当の名前はプリスカ
- 以前使っていた赤い剣は陽剣ヴォラキア(選帝の儀で他の兄弟たちも同じ剣を使用)
- 選定の儀でヴィンセントの策略にかかり名を捨てプリシラとして生きることに…
こんな感じ。
只者ではないとは思ってましたけど、まさか皇族だったとは…。
そんなプリシラが現在ではルグニカの王選に参加してるんだから「持ってる女だよなー」という感想しか出ませんw
19巻と27巻で振るわれた赤い剣の正体が分かったのが1番スッキリしたかも…。ラインハルトより強く思えたレベルでしたからね…。
カカオ
それにしても、まさかプリシラの幼い頃から始まることになろうとは思わなかったなぁ。
少女であろうとプリシラのキャラはそのまんまだったけどw
第7章の設定を補足するにはもってこいの1冊
リゼロは26巻から第7章が始まりました。
舞台がヴォラキア帝国に変わり、お馴染みのキャラはスバルとレムだけという状態になっています。
正直言うと、僕は若干ついていけてませんでした。
これまでの話を置いたまま、別の話が始まった感があったんですよね。
でも今回のEx5巻でヴィンセントやプリシラの関係が分かり、27巻の終盤で唐突に現れたアラキアもプリシラと深く関わっていることが判明。
プリシラを中心に話が繋がった感じがして、自分の中でようやく第7章がしっくりきました。
カカオ
バラバラだった点と点が線で繋がった感じ!
アルの戦い方が詳しく描写されていた
プリシラと出会う前のアルがいた過酷な環境がヤバかったですねぇ。剣奴孤島ギヌンハイブ。
要するに戦士たちの戦いを見世物にしてるワケなんですけど、殺されたほうが負けというのが恐ろしい…。
そんな戦闘の日々で、アルが使っていた特殊スキルが詳しく描写されていたのがグッド。
以前にもアルが謎スキルで戦うシーンはありましたけど、よく分からないまま終わってたんですよね。
それが今回はスキルの名前や解説こそ無かったものの、明らかにアルが死ぬたびに時間を遡っていることが窺える描写でした。
アルの戦闘スタイルは、何度もやられながら敵の動きを覚え攻略する具合…って
読者
これって死に戻り?
と思われた読者もいたかと思います。僕もそう思いました。
ただスバルの死に戻りと違い、アルの場合は死ぬ直前に戻っているっぽいんですよね。
スバルみたいに死ぬまでの猶予が長くない(まぁスバルも猶予はどんどん短くなってますが…)
アルとスバルは同じ能力の持ち主なのか、それとも違うのか。
現時点では分かりませんが、二人ともこの世界の住民ではないという共通点がありますからね…。
カカオ
あとスバルとアルが戦ったら、死に戻り合戦になっていつまでも戦いが続くんじゃね?と思った。
リゼロEx5の微妙だったところ
微妙なところは無かったですね。
個人的に特に知りたかった謎がピンポイントで明かされていて大満足でした!
なので欲を言えば…って話になるのですが……
プリシラがアルを従者にした経緯は知りたいので、今後そのエピソードも発売してくれると嬉しいかなと。
アルが登場した時点で、僕はてっきりプリシラがアルを有無を言わさずスカウトするのかと思いましたよ。
Ex5ではプリシラはアルの戦いを遠目で観戦しただけですし、アルに至っては声を聞いただけですからねぇ。
しかも今回の時系列では、プリシラのアルに対する評価は低い。それがどうして仲間に…。
気になりますね。
考察
ここからは僕が気になったことを好き勝手に考察していきます。
今回は以下の2点です。
- 現在のヴィンセントは剣を出せない?
- プリシラってヴォラキア帝国の皇帝になれるのでは?
別個にしてますが、この2つは密接に繋がっています。
順番に見ていきましょう。
現在のヴィンセントは剣を出せない?
陽剣ヴォラキアって
- 次期皇帝の候補者に相応しい者が手にできる
- 皇帝が手にできる
という性質から、プリシラは1の条件を満たしているため、現在でもあの剣を使うことが出来ていると思われます。
つまり、選帝の儀が終わらないまま現在に至っている…ということ。
ただそうなると、ヴィンセントはなぜ26巻と27巻で陽剣ヴォラキアを1度も使っていないのでしょうか。
プリシラを見てる限りではやたらと振るう物ではないようですが、ここぞという場面では使っています。
ヴィンセントにも、そういったピンチは訪れていました。けれど彼は使わなかった。なぜ?
もしかして、使えなかったのでは?
仮に使えなかったとして、ではなぜ使えなかったのか。
可能性としては…
- 元皇帝であることを知られないため
- 単純に出し惜しみしてるだけ
- 皇帝の座を追いやられているため陽剣から見放されている
この3つのどれかかなと。
1と2だったら特に問題ありません。普通w
問題は3だった場合ですね…。
焼死するワケにはいかないため、ヴィンセントは陽剣ヴォラキアを使えない?
ここから2つ目の考察に繋がっていきます。
プリシラってヴォラキア帝国の皇帝になれるのでは?
- ヴィンセントは陽剣に見放されている
- でもプリシラは陽剣を使えている
もしこの2つの条件が揃ったとなると、ヴォラキア帝国の皇帝はプリシラってことになります。
何せ皇帝の候補者たちは他に生き残ってませんからね。
そしてヴィンセントが陽剣ヴォラキアから見放されたとなると、選帝の儀の勝者はプリシラとなるワケです。
ただこんなに書いといて何ですが、この考察には大きな穴があります。
それは
という点です。
見放されたと分かった途端に焼死ですからね。確かめる術が無さそうですが果たして…。
リゼロEx5の感想|まとめ
『Re:ゼロから始める異世界生活Ex5』の感想をザックリとまとめると
- プリシラやアルの謎だった部分がかなり分かった
- 第7章の補足として優秀な内容だった
こんな感じ。
プリシラのキャラが勝気過ぎて、まるでピンチを感じなかったところがリゼロらしくなくて逆に面白かったですねw
アルとホーネットの戦いは壮絶でしたが…。読んでない方は是非。
そういえば、これで王選候補たちの外伝は全員分が発売されたことになりますな。
Exシリーズだと、個人的にはリゼロEx1巻のクルシュ陣営の話が1番良かったです。
とにかく感動しましたねぇ。こちらも全力でオススメ!