※ネタバレ注意
『ソード・オラトリア3』を読了したので感想をば。
レベル6になって圧倒するも…
24階層でモンスターが大量発生する謎現象が発生、紆余曲折あってアイズはそのクエストを受け、アスフィ率いるパーティーと殲滅しに行くことに。
彼女たちを待ち受けていたのは、幾度となくアイズの前に現れた食人花と宝玉、さらには赤い髪の女レヴィスだった。おぉ、名前が明らかになりましたな。
前回戦ったときは敗北を喫したアイズだったけれど、レベル6になってからはレヴィスを圧倒、エアリアル無しで。
だがレヴィスは仲間の虹色魔石を食べてパワーアップってなんじゃそりゃ!レヴィスのほかにもうひとり仲間がいたんですけど、どうも彼らは人間じゃあなくてモンスターとのハーフのような存在になり果てているっぽい。
魔石を食べたレヴィスがアイズを押し始めたのだった…。
とにかく戦闘シーンが秀逸!
アイズとレヴィスのバトルだけでなく、アスフィたちの活躍も見物で、優位に立ってはまた逆転され、そこからまた優位に立ってまた逆転され…というひっくり返しの連続。
活字であることを忘れさせるほどの迫力だったかと。
毎巻のことですけど、本当にこのシリーズは戦闘描写の気合いの入れ方が半端じゃないです。作者さんの力量を感じないわけにはいきませんな。うん。
レフィーヤの成長物語でもある
読みどころはアイズだけではないです。
アイズ視点のように見えて、思いの外レフィーヤの心理描写にも枚数割いてるなーと思いましたね。
この外伝シリーズだと「ベル(主人公)に時間を割かなきゃ」という縛りが解除されるからなのか、色々なキャラクターにスポットが当たって描写されて、そこがまたおもしろい。
とりわけレフィーヤはアイズに憧れているけど追いつくとは到底かなわない(と思っている)上に、詠唱の時間がかかる魔法が最大の武器で近接戦闘では足手まとい。そんな自分にコンプレックスを抱いている。
…という心理描写が丁寧に描かれていて、コンプレックスを越えようと奮闘するレフィーヤの読み応えが僕は大好きです。
今回はベートがグッジョブでしたね~。
口はメッチャクチャ悪いですけど、要は向上心の塊みたいなもんでしかも不器用なんですな。うん。
レフィーヤに発破をかけたときのベートさん、むっちゃカッコよかったです。
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