※ネタバレ注意
どうもお疲れ様、カカオ(@kudoshin06s)です。
『終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?5』を読了したので感想をば。
あらすじ
読了。さいっこうだったっ!
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— カカオ (@kudoshin06s) 2016年11月15日
半ば獣になったヴィレムだったが、師匠に救われる。
が、記憶を封印しなければ獣化は防げなかったため、これまでの事情をヴィレムは一切忘れてしまう。
記憶を封印されたヴィレムが、エリクとの短くてささやかな日常を過ごす…。
けれど、穏やかな日々は唐突に終わりを告げた…。
…いつもながら切ない話だったなぁ。
でも、さいっこうだった!
カカオ
以下はネタバレ盛りだくさんな読んだ人向きの内容なので、まだ読んでない人は撤退しよう!
僕が面白いと思ったところや気に入ったところをピックアップしていきます。
平和について考えさせられた件について
テイメレがしばらく来なくなって
平和になるのかと思いきや、
今度は浮遊大陸群の民の間で不和が…。
なんでそんなコトになるのか。
アイセア曰く、
棚上げしていた問題が全部戻ってくるから。
獣のコトで協力しなければいけなかったから、これまで見るどころではなかった問題が、獣がいなくなったことで見えるようになってしまう。
そこから、不和が起こる。
エルピスが軍事力を保持、行使したい。
その先にある支配力を握りたい。
そんな野望のために獣を島に持ち込んで騒動を起こした…。
…平和になんねぇ。
読み終えた後にしばし考えてみたんですけど、平和のために僕たちが頑張れることは、とても個人的なコトに限られるんでないのかなと思いました。
家族だったり、友達だったり。
ヴィレムの場合だったら、
ネフレンやアイセアを始めとした妖精たち。
そういう「個人的で小さい平和」が集まって、大きな平和になれればイイなと願うばかりです。
ヴィレムの不器用さがイイ
半ば獣になりかけたヴィレムとアイセアたちの戦いが切なかったですなぁ…。
まぁ状況からいってこの対戦カードは予想できてたんですけど、ヴィレムがしっかりと意識を保った状態で戦うコトになるとは…。
しかもヴィレムはエルピスの兵器を役立たずだと示すために
「エルピスの兵器を倒す」→「アイセアたちと戦って負ける」
という流れを作った。
芝居を貫くために本気で戦うヴィレムだったけれど、アイセアに芝居を看破されてしまうあたり不器用だなぁと(苦笑)
結局やられるまで不器用なままだったけれど、そんなヴィレムが僕は好きですな。
うん。嫌いになれねぇ…。
せめて最後くらいご都合主義でもイイじゃないか
3巻でクトリが消えてしまった時点で
「あぁ、これは悲劇の物語なんだな…」
と覚悟して、実際にその後の4巻もめっちゃ悲劇だったワケなんです。
だから、5巻のラストでひょっこりヴィレムが帰ってきて、クトリのちっこい版みたいな子が登場したのは、言い方を悪くするとご都合主義。
けれど、
これまで悲劇ばっかだったんだから、
ラストぐらいご都合主義でイイじゃないか。
僕はそう思います。
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