※ネタバレ注意
カカオ
どうもお疲れ様カカオ(@kudoshin06s)です。
『前略、殺し屋カフェで働くことになりました。 』を読了したので感想をば。
『前略、殺し屋カフェで働くことになりました。』感想
あらすじ
高校入学を期に引っ越してきた池也迅太(主人公)が、町を散策してたら廃劇場を見つけた。
何気なく入ってみると、そこには倒れている男が……そこで迅太の意識は真っ暗闇に……。
かわいい殺し屋が集う喫茶店が舞台の物語が始まる。
ってな感じです。
読了後の雑感(ネタバレ無し)
サクサクと物語が進むし、キャラクターも面白くて良かったです。
Amazonのレビューを見ると「ありがち」という批判もあり、そう思う気持ちも分からなくはないですね。
ただ、ありがちであろうと楽しめたので僕は満足です。
タイトルからして残酷な描写がめっちゃ多いのかと思いきや、意外とそうでもなかった(全く無いではないけど)。
ただ読みやすい文体だからなのか、残酷な感じが薄まってる感じがしました。
カカオ
以下はネタバレ盛りだくさんな読んだ人向きの内容なので、まだ読んでない人は撤退しよう! 僕が面白いと思ったところや気に入ったところをピックアップしていきます。
良かったところ
- 読み心地の良い文体だった
- 異世界モノにしなくて正解です
- 将来性のあるキャラ達だった
- トラブルの全容把握から解決までが分かりやすい
- 物語序盤から仕込まれた伏線
1つずつ解説していきます。
読み心地の良い文体だった
めっちゃ好みなんですけど、僕はこの小説を書いた作家さんの文体が読んでいて落ち着きました。
分かりやすくてスルッと頭に入ってくるというのもあります。
変に詳しく描写しようとしたり、難しい言葉を使うことなくズバッと簡略に書いてくれている感じだからかもしれません。
異世界モノにしなくて正解です
あとがきを読んだら、この作品って当初は異世界モノにしようとしてた経緯があったとか。
別に異世界モノを否定するワケじゃないし僕は結構好きです。
が!
もうたくさんあるし、たとえ殺し屋を登場させても「異世界」と「カフェ」っておそらく既に色々ありそう…。
現代モノで良かったです。
将来性のあるキャラ達だった
「将来性」とはなんぞや、と思われそう。
簡単に言っちゃうと、続刊が出たときに背景をより深く描写したら面白そうなキャラって感じです。
例えば鉄火はなぜ高校に通いながら、あんな喫茶店に出入りするようになったのか。
1巻では事情は語られてないので、続刊で明らかになるのかもしれません。気になるところですな。
カカオ
こういうキャラクターの背景を表に出さない割に、面白い物語だったのもポイント高い!
トラブルの全容把握から解決までが分かりやすい
読みやすさのおかげもあってか、栗原を巡る一連の騒動がとても分かりやすかった。
やはり個人情報をサクッと抜いたりできちゃうハッカーキャラがいると、展開が早いw
カカオ
逆に言うと、もっと複雑な内容を求めている方には物足りないかも。
物語序盤から仕込まれた伏線
廃劇場にいた猫や喫茶店の船の舵がついたような鉄扉など、後々の展開のために仕込まれた伏線・小道具、そして台詞などがきっちり回収されてお見事でした!
読んでいてとても気持ち良かったですなっ!
微妙だったところ
1つだけ気になったのは、いきなり多くのキャラクターたちが登場することです。
読み進めていく上でも、1巻にしては女性キャラが多いかなーという印象が…。
このノリでいくと誰もがヒロイン候補になりそうだし、2人か3人でも良かったのでは、と僕は思いました。
カカオ
例えばフヤラと紙魚子の性格や特技を兼ねる感じのキャラクターを作るとか。
【まとめ】1本の映画を観た気分でした
読了したときの気分は、2時間くらいの映画を1本見た感じでした。
実際、こういう映画ありそう。
あとがきによると、作者さん的にも好きな映画などの要素を結構出したっぽいですしね。
カカオ
ちなみに僕が分かったネタは鉄火のナックルです。あの最後に記憶を無くさせるアイテムはMIBっすよね。あれ、違う?